p.a.n.d.a.研究室は任意団体として、犬や猫をはじめとした動物の適正飼養普及啓発活動を行っています。
手放された動物たちが、譲渡や保護といった活動で再び幸せになることはとても大切ですが、私たちは「動物たちを迎えたら最期まで手放さない。そのためにどうすれば良いか?」を皆さんと一緒に考え、手放される動物たちを減らすために活動していきたいと思っています。
しつけ方や飼い方以外にも、老齢動物との過ごし方や失ったときのペットロスへの対応、災害への備えなど、飼い主さんの抱える不安やこころの負担にも寄り添える団体として、人と動物の共生による豊かな社会づくりに貢献していきたいと考えています。
『p.a.n.d.a.』は、思いがつまった頭文字。
― person 人/animal 動物/nature 自然/diversity 多様性/affection やさしさ ―
人・動物・自然
いきものすべての個性を尊重してすべてが幸せであるためにできることを考えたい。という思いがつまっています。
現在の活動は飼い主さん向けのセミナーが中心ですが、2019年8月より中野区放課後子ども教室推進事業を受託し、中野区内2か所の児童館で「わくわくいきもの教室」を開催しています。動物を飼っている方やこれから飼うことを考えている方にはもちろんですが、子どもたちにも動物の生態や正しい接し方を通じて優しさや命の大切さを伝えていきたいと考えています。
「わくわくいきもの教室」では、カクレクマノミやオカヤドカリといった小さないきものたちを実際に連れて行きました。「可愛い」に混ざって「思っていたよりも小さい」という声がありました。小さないきものたちが一生懸命生きている姿は可愛くもあり、力強くもあります。子どもたちから「外来種」という言葉があがり、外来種の意味や命の大切さのお話のときには真面目な表情を浮かべてくれていたのが印象的です。
現在は中野区での活動が主ですが、色々な場所でこのような子ども向けの教室や一般の方向けセミナーを開催するためにも、皆さまのご支援・ご協力をお願いいたします。
― 愛犬から学んだ、適度な距離感と適切なしつけの大切さ ―
ミニチュアダックスの「武蔵」は、その名に負けないくらい強くて勇敢でしたが、それ以上にとても賢くて優しい犬でした。子犬の頃から「ハイパー犬」と呼ばれてしまうほど、スイッチが入ってしまうと甘咬みに留まらずに本気で咬むようになってしまいました。
武蔵が2歳を迎えるころ主人の小鼻を咬み、主人は女性の小指の爪半分くらい小鼻を欠損してしまいました。それを見た私は武蔵を飼い続ける自信がなく手放すことも考えましたが、病院からの帰り道に「もう少し勉強しよう。武蔵は悪くない」と言ってくれたのが最大の救いとなり、子犬のときに通ったしつけ方教室の先生に相談したり、動物についての勉強を始めることとなりました。
犬の生態を知ることから始め、どうして武蔵が咬むのかを考えれば考えるほど、飼い主の誤った飼い方を自覚することになりました。「待て」と言えば、「おいで」と言うまで、リードを引っ張っても動かないほど言うことをきくようになり、しつけ方を勉強する私たちも楽しくなっていくことがわかりました。
遊びをしつけに置き換えるような方法で、私たちも武蔵もしつけを楽しむように工夫し「オンオフのコントロールは飼い主が行う」ということを実践し、武蔵が咬まない環境づくり(咬む理由を作らない)をしていくことになります。
動物を飼うためには、動物にしつけをすることはとても大切ですが、飼い主も一緒に学ばなければいけない、ということを実感しています。私には、幸いにも勉強する環境や、サポートしてくれる方々がたくさんいました。
もし、動物を飼っていて、悩んでいたり、困ったことがあったとしても、飼っている動物たちの最期を見届けたときに「あのとき諦めなくて良かった」「一緒に過ごして楽しかった」と感じられたことを皆さんにお伝えしていきたいと思っています。
犬や猫をはじめ、動物を飼っているなかで、悩みや困難もありますが、単に問題行動とせず、飼い方や接し方の見直しで乗り越えられる壁もあるのではないかと考えます。
ご寄付につきましては、主催セミナー開催、普及啓発資料作成のほか、飼い主さんの悩みに直接お応えするために使用させていただきます。現在は、スタッフの交通費もままならない状況です。皆さまのご理解とご支援をお待ち申し上げております。
セミナーのお手伝いをしてくださる方、イラストや文章を作成してくださる方など、活動をサポートしてくださる方も募集しております。詳細はお問合せください。
<2019年度活動予定>
[中野区放課後子ども教室推進事業]
わくわくいきもの教室
~どうぶつの正しい知識と接し方から命の大切さを学ぼう~
2020.2.26(水)ねこのおはなし
2020.3.25(水)ハムスター・モルモットのおはなし
<活動報告>
2018.10.27(土)
第38回市民防災まちづくり学校(第7回)「ペットと防災」講師
2018.12.21(金)主催セミナー
防災を考える[人と動物のための備え(飼い主編)]
2019.6.9(日)主催セミナー
第一回 犬の飼い主さんのためのセミナー&ワークショップ
~今すぐできる愛犬の老化防止と介護の工夫~
2019.11.9(土)主催セミナー
ミニセミナー&ワークショップ~ペットの災害対策~
2019.11.23(土)主催セミナー
第二回 一般向けセミナー
動物たちとのハッピーシニアライフを目指して
~獣医師から学ぶ快適なシニア期の過ごし方~
[中野区放課後子ども教室推進事業]
わくわくいきもの教室
~どうぶつの正しい知識と接し方から命の大切さを学ぼう~
2019.8.27(火)、28(水) 水の中や水辺に生きるいきものたち
2019.9.25(水)小さないきもの~うさぎ、とり
2019.9.26(木)小さないきもの~うさぎ、とり、ハムスター
2019.12.26(木)いぬとねこのおはなし
2020.1.29(水)いぬのおはなし
一年の終わりに、考えたいのは未来のこと。
もっと楽しい未来。もっと優しい未来。
もっと平和な未来。もっと多様性が認められる未来。
そんな未来を手にするために、あなたの気持ちを寄付にしよう。
寄付は意思、寄付は投資、寄付は応援、寄付は願い。
寄付で未来は変えられるのです。
だから、「Giving December」。
一年の終わりに、未来を考え寄付をする。そんな習慣を、はじめたいと思います。
欲しい未来を叶えてくれるさまざまな取り組みに、あなたの想いを託しましょう。
さあ、年の終わりに、新しい「寄付」がはじまります。
寄付月間とは
寄付月間(Giving December)は、NPO、大学、企業、行政などで寄付に係る主な関係者が幅広く集い、寄付が人々の幸せを生み出す社会をつくるために、12月1日から31日の間、協働で行う全国的なキャンペーンです。