団体の紹介
くらしき支援LABOは、地域福祉プラットフォームと名乗っています。簡単に言うと、地域の福祉人の任意の集まり。認定NPO法人ペアレント・サポートすてっぷが事務局を担い、地域の障がい者福祉の現場で働く福祉人たちが心に秘めた「これってなんとかならないの」を具現化していくためのゆるやかなチームです。日ごろは小さいチームがそれぞれにプロジェクトを持って進めながら、今回のような大きなイベントの時は一丸となって取り組む、そんな連帯です。規約や会費もなく自主的に集まるこの形はいわば「支援者の部活」。ソーシャルセクターであるNPO法人が事務局を担うことで、本業を別に持つ支援者たちがプライベートな時間を使い、倉敷の福祉がもっと良くなることを目指して活動することを可能にしました。
ここには「これやってみたい」と言い出したら「やってみたら」と返ってくる、言うだけでなくちゃんと手伝う、そんなチームワークが存在します。
これまでの活動
私たちは2020年ごろから活動を始め今現在も、倉敷で様々な福祉の活動を実施しています。活動は地域の福祉の発展を妨げる「3つの分断の解消」を意識して組み立てられています。
分断その①「福祉の支援と当事者(障がい者やその家族)の分断」…支援する側とされる側、近い距離にいるようで互いを知り合っておらず、当事者側はどんな支援があるのかもよく知らない。困ったときに誰に助けを求めていいのかも、そもそも支援があること自体を知らない。そんな状況をなんとかするために、障がいのある方向けの様々なイベントを企画実施してきました。駅前のCafeBARで障がいのある人もない人も共に楽しむJAZZLIVEや即興芝居などの文化芸術体験。障がいのある人の婚活支援。障がい者の性に関する調査活動。同じく駅近辺のライブハウスでROCKLIVEイベント。福祉事業所対抗eスポーツ大会。「本音を言いたい当事者と本音を聞きたい支援者の会」など。
分断その②「支援者同士の分断」…障がい福祉の支援者たちは日ごろ、別の事業所の人と話をする機会もなく、お互いにどんな支援をしているのかもろくに知らない。そんな状況をなんとかすべく、様々なテーマの勉強会企画をエンタメ風味で実施してきました。会議室の中では堅苦しくなってしまいがちなので、会場もあえて「街をハコ」とし、カフェバーや倉敷の町家を選んでいます。職場、所属の垣根を超えた支援者同士の学び合いの場の名は「Bar SCHOLE(バー・スコーレ)支援者の語り場」。これまで扱ったテーマは「相談ってなんだ」「“困った”で片づけない障がい者の恋愛と結婚」「支援者のセルフメンテナンス」「福祉サービスの穴を暴け」「ここから変えよう!障がい者の性と生」「児童期と成人期の分断」「相談支援の構造的課題」など。単に勉強会を繰り返すだけでなく、ここから更に小さなコミュニティが派生し、相談支援専門員コミュニティが誕生。4月の報酬改定勉強会など、支援者同士の更に深堀した繋がりに発展していっています。他に、倉敷市の相談支援ファイル「かがやき手帳」成人期版フォーム開発および普及の活動も行っています。これは実用的な防災ページも織り込んでおり、災害弱者支援につながるものとして注目されています。
分断その③「福祉と社会の分断」…倉敷は、街の中で障がいのある方を見かけることがあまりないと思いませんか?図書館の前に「福祉のまち倉敷」と大きく書いてありますが、街の中に福祉を意識させるものがありません。街の中で見えなくなっている福祉。障がい者やその家族がどこでどう暮らし、年を重ねて行っているのかは知られず、知られていないから理解も進みません。くらしき支援LABOは、自分たちから社会に触れに行こうとしてきました。活動場所を街の中にし、行き交う人たちの目の隅っこにでも「福祉の人やら障がいのある人らが何かやってる」と映るように。「見える福祉」を意識して場を選んでいます。駅前のCafe&Barでは1年間毎月イベントを開催しました。他にも老舗LIVEハウス、倉敷美観地区の町家など、常に街の中で、一般のお店に協力をお願いしながら、一般の方が行くところで活動してきました。福祉が何をやっているのか、やろうとしているのかを一人でも多くの人に知ってもらいたいと願い、活動の発信も活発にしています。
活動の背景、社会課題について
1人の支援者の素朴な疑問がこの活動が始まるきっかけでした。
障がい者だって恋愛も結婚もしたいんじゃない?
どうして同じ福祉業なのに、支援者同士でなんのつながりもないの?
国の制度だけじゃ手の届かない問題がいっぱいあるけれど、どうして誰も何もしないの?
どうして支援者は誰かが相談に来るのを待っているだけなの?
障がいがあったら街の中で普通に夜遊びとか楽しんじゃいけないの?
実際に、障がい者の生活には楽しみが少ないものなのです。多くの障がい者が事業所もしくは会社と家との往復のみで、家族と同居し、休みの日の楽しみの持ちようもなく、孤独と闘いながら閉塞した状況の中で生きています。それは、一般の人が考える以上の厳しくも苦しい現実です。しかしそれが問題だと考える人はほとんどいません。「障がいがあるんだから仕方がないこと」とどこか皆、見て見ぬふりをし、困ったことは家族に押し付けてきた。それが今までの倉敷の状況でした。街の中で障がい者を見かけることはほとんどなく、それでも誰も気にしない…。
そんな街は本当に発展していけるのでしょうか?ダイバーシティと言いつつ、多くのものを置き去りにしたままで、人の暮らしは良くなっていけるのでしょうか。街は暮らしやすくなっていけるのでしょうか。
言い出しっぺはいたにしろ、同じ疑問を心の底に持っていた人たちがひとりまたひとりと集まり、大きく広がり始めた。それがくらしき支援LABOなのです。今は福祉の支援者だけでなく様々な人を巻き込みながら更に広がってきています。
寄付金の使い道について
今回のイベントは「障がいのある人もない人も共に楽しむ」企画の集大成の位置づけであり、同時に、街の中で定期的に福祉イベントを開催するようになるための、スタートのような位置づけとも考えています。皆様からのご寄付は、パフォーマーへの謝金や様々な準備のための消耗品費、ボランティアスタッフの弁当代など、全て今回のイベントの運営費用として使用させていただき、他の目的では使用しません。今回のイベントをとことん充実したものにし、来場者に深い満足感を得ていただくために使わせていただきます。
個人としての寄付orスポンサード
個人としてのご寄付と、スポンサーとしての資金提供の2種類がありますので、お好きなほうを選んでいただければと思います。寄付の額に応じたリターンをご用意しました。
- 個人寄付1,000円・3,000円・5,000円の場合
当日のイベントの様子をまとめた短い動画のレポートを、イベント終了後にお送りします。YouTubeで見ていただける形式です。
- 1個人寄付10,000円の場合
くらしき支援LABOのイベントのうちご希望のものに、リアルまたはオンラインでご参加いただける招待チケットを1万円ごとに1枚、提供いたします。
- スポンサーになってくださる方(1口1万円から)
その方のお名前もしくは企業名等PRしたい内容を、イベント当日、会場内部の白い壁面に大きく照射します。LIVEの時以外は、コマーシャルのように、ずっとループで映写し続けます。口数が増えると紹介される回数が多くなります。
- 講演会を希望される方のための特別コース(5万円)
ご希望により、くらしき支援LABOの取り組みについての講演(研修会講師)を無料でさせていただきます(遠方の場合、交通費と宿泊費はご負担願います)。
主催者からのメッセージ
リーダー①就労移行支援事業所所長 佐藤将一よりメッセージ
くらしき支援LABOの行っているアクションは、一般的に想像される「福祉」のイメージとはちょっと違うことが多いかもしれません。
今回の春フェス、も言ってしまえばごくごく普通のイベントです。
「え?これ全然福祉じゃないじゃん」と思われるかも知れません。
でも実は私たちが目指している福祉の姿はまさにそれなんです。
福祉だからなにか特別なものになってしまうことこそが、分断のタネになってしまっていると思うんです。
福祉の周りにある分断、というのは福祉が特別なもの、少し閉ざされたものになればなるほど生まれるんです。
福祉の周りにある分断を埋めていくということはつまり「福祉が福祉っぽくなくなっていく」ことなんじゃないかと考えています。
今回の春フェスは、ある意味くらしき支援LABOが表現したい「ふくし」のひとつのカタチです。
まだまだこれが「当たり前の景色」になるまでにはたくさんの実験をしていかないといけないんですが、まだまだいろんな方に支えてもらわなければいけないくらい微力です。
この春フェスを通じて、一人でも多くの方にこんな福祉のカタチを知っていただいて、応援していただけると嬉しいです。
リーダー②認定NPO法人ペアレント・サポートすてっぷ理事長 安藤希代子よりメッセージ
私は自らも障がい者の親として障がい児・者の親の支援をするNPO法人を12年間やっています。私たち親の願いはただ一つ。
障がいのあるわが子が地域で安全に、そして安全なだけでなく幸せに、生きていってくれることです。
しかし私たち親も、そして周囲の人たちも、支援者も、本人の安全までは考えたとしても、幸せのことまでは、あまり考えてこなかったように思います。時には安全さを最優先するあまりに、本人の幸せがないがしろにされてしまったことも多々あったように思います。
くらしき支援LABOでは、障がいのある本人たちが街の一員として当たり前に、楽しみを持ちながら幸せに暮らすことを目指して活動しています。私の法人だけでは願ってもできないことが、地域の支援者のみんなとタッグを組むことで、ひとつひとつ実現し、少しずつですが私たち親が願う地域の姿に近づいて行っているような気がします。この取り組みが実を結ぶころには、倉敷の街はきっともっと豊かで住み良い街、人から選ばれる街になっていることでしょう。今回のイベントは、そんな街の姿に近づけるための大きな一歩となるはずです。どうか皆さん、この取り組みを応援してください。
金額1,000円 | 在庫無制限 |
金額3,000円 | 在庫無制限 |
金額5,000円 | 在庫無制限 |
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