団体とWebサイト紹介
NPO法人ぷるすあるはは、2012年に設立（2015年NPO法人）、全てのイラストを担当する精神科の看護師：チアキと医師の北野を中心とするプロジェクトチームです。
絵本制作とWebサイト運営を活動の2本柱に、メンタルヘルス不調などをかかえた親と家族、その子どもたちを応援しています。
リニューアルしたトップページ
スマホからも、パソコンからも、見たい情報へ直感的にとべます。対象の方別のコーナー、さまざまな情報へのリンク、ダウンロードできるツール集のコーナーなどがあります。
多職種の協力メンバーといっしょに作っています。
取り組みの背景について
子どもたちへ情報が届かない
2012年に刊行した絵本『ボクのせいかも...-お母さんがうつ病になったの-』（ゆまに書房）では、精神疾患をかかえる親のもとで暮らす子どもの視点を描きました。当時、子どもたちの存在、その支援に焦点があたることはほとんどありませんでした。親の病気について説明を受けていない子どもも多く、絵本が、少しでも情報と応援を届けるものになればと思いました。
絵本には温かみがあり、言葉では伝えきれないことを届ける力があります。
しかし、子どもが自分で絵本を購入することは現実的ではなく、届ける限界があります。 そこで、場所や時間を問わず、全国どこからでも無料でアクセスでき、情報の量や形に制約のないウェブサイトを立ち上げました。「子ども情報ステーション」のはじまりです。
あなたへー「中高生のみなさんへ」のページより
子どものサバイバルブック『生きる冒険地図』（学苑社）
サイトから見ることができます。
絵本の朗読動画なども公開しています。
2025年現在、子ども支援の取り組みは少しずつ増え、広がっていますが、今もなお情報は届きにい（届けたい人ほど届きにくい...）現状があります。
より多くの大人のみなさんにこのサイトを知っていただき、応援していただき、子どもたちのもとへ情報が届くきっかけになればと願っています。
活用いただいているみなさまの声
2024年、サイトリニューアルのための寄付キャンペーンでは、多くのご支援をいただきありがとうございました。
いただいた応援メッセージの一部を紹介します。
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私自身が体調が思わしくないとき、「子ども情報ステーション」のコンテンツを読んで励まされました。ぷるすあるはさんの活動を応援します！
自分が子どもの頃に出会えてたら、なんて心強かっただろう！と思います。たくさんの人がこのサイトで助けられますように。
しんどい思いをしている誰かが生きやすくなるための様々な情報やツールをいつも届けて下さってありがとうございます！ 私自身もホッとしたり、力を頂いたりしています。
すべての子どもの安心と安全が守られるためのひとつになり得る取り組みだと思って応援しています。
精神疾患や障害のある方、その子ども、家族、周囲の人、支援者、多くの人に必要なサイトです。応援しています。
ぷるすあるはさんの「ストレスコップ」と「ハッピーリスト」を３年ほど前から使っています。病気についての資料などもとても役に立っているので、今後も継続してほしいです！応援しています(#^^#)
「ハッピーリスト」
不動の人気アイテム。リニューアルにあわせて、イラストをデジタルデバイスで描き、サイト全体を統一しました。
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さまざまな場面で子どもたちを支えるツールに
親が精神疾患をかかえる子どもたちへの支援を中心にすえたサイトですが、より幅広い対象の方へ活用いただいています。たとえば、自分自身のこころの状態を知るために使う大人の方や、親子のコミュニケーションのきっかけにするご家族。養護教諭やスクールカウンセラー、地域の相談機関や子育て支援機関、医療機関など、多くの方に届き、さまざまな子どもたち、大人の方の支援に活用いただいています。
今、寄付をお願いする理由
ご支援をもとに行ったリニューアルでは
- 情報の分類とメニュー構造の再編
- スマートフォン対応を含むデザインの刷新
- 主要ページのアップデートと新規コンテンツの追加
- 統一イラストの導入 など
多くのことを実現することができました。
しかしながら、リニューアル作業は、当初の予定よりも大幅に時間を要しました。そして、作業を進める中で、このさきも、膨大なコンテンツを改良・拡充し、運営を続けていくには、想定以上の時間と労力が必要になることを実感しました。
リニューアルは、ひとつの通過点です。
今回、一部のコンテンツについては、カラー版のみ有償化にふみきりましたが、これからも、安定して情報発信の場を守り続けていくためには、みなさまの継続的なサポートが必要です。
サイトを活用くださっている48万人の方のうち、100人が月1,000円の応援をしてくだされば、大きな力になります。
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リニューアルにあわせて新たに作成したアイテム
「病気のことでききたいことリスト」
親の病気のこと... きいていいんだよ。話をしやすくするためのアイテムのひとつです。
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「境界線ってなに？ワークシート」
家がいろいろ落ち着かないと、境界線が弱くなってしまうことがあります。実は、子どもから大人までに、だれにとっても大切な、境界線の話。
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「こころの不調／精神疾患」
「イラストで学ぶ病気や障がい」もアクセスの多いコーナーです。代表的な精神疾患について、15ページを作成しています。A4サイズ×2枚のスタイルのまとめシートが、いっしょにみたり、説明をするのに、ちょうどよい分量です。
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制作中、これから制作を考えているページ
- 権利を基盤として家族に伴走するための新たな視点の子育て支援ツール
- 親の支援者向け、親の病気のことを子どもに説明するときのヒント
- 精神疾患をかかえた方のパートナーさん向け、きょうだいさん向け情報
- セルフケアについての情報集
- 「市販薬・処方薬をのみすぎてしまう...」 ほか
既存のページも、読者の方をやりとりをしながら、育てていきたいと考えています。
ご支援は、団体の安定的な運営を支えるとともに、サイトの維持、情報の見直し、新たなページやツールの制作・公開といった継続的な取り組みに活用されます。
派手な活動ではありませんが、日々の小さな積み重ねが、必要な人に届く情報の場を支えています。
おわりに
ぷるすあるはが取り組む課題の背景には、精神障がいなどをかかえてケアが必要なご本人とご家族をサポートする社会の仕組みの不足・不備・不在があります。
「情報」を通して取り組めることは、少しかもしれませんが...
- ちょっとほっとできたり肩の力がぬけるようなメッセージを
- じぶんだけじゃないと感覚的に伝わるメッセージを
- 日々をやりすごすための具体的な知恵や知識を...
これからも多くの子どもたちへ、親御さんやご家族へ、そしてまわりでサポートする支援者のみなさんへ、情報を届けていきたいと思います。
ぜひ、仲間になっていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
※マンスリーでのご支援をお願いするキャンペーンですが、今回だけのご寄付もありがたく受け取らせていただきます。どんなかたちでも、この情報サイトを支えてくださる気持ちが力になります。
