2月6日、トルコ南部のシリア国境近くで発生したマグニチュード7.5クラス2つの地震によって、国境を挟んで両国では甚大な被害を被っています。2月12日現在、両国あわせた死者は3万人を超えたとされています。零下を下まわる極寒の中、いまだ崩壊した建物の中に多くの人々が取り残されているとみられ、被害はさらに増えると予想されます。
特に、内戦勃発から10年を越えたシリアにおいては、未だ戦争の影響があり、支援体制が構築されておらず、より困難な状況に置かれています。
こうした中、WCRP日本委員会は、同地域におけるWCRPの諸宗教ネットワークを最大限に活かして支援活動に取り取り組みたいと存じます。また、WCRP日本委員会は、2017年より5年間、シリア難民の方々を留学生として受入てきましたが、この難民留学生達と連携し、支援が困難とされているシリア国内の被災者支援を行ないます。
まずは、こうしたネットワークの連携の中から、WCRP日本委員会は、シリア国内で被災者救出活動を行なっている民間団体White Helmets(ホワイトヘルメット)とMolham Team(モルハムボランティアチーム)に緊急支出を行いました。両団体は、10年以上にわたりこの地域で支援活動を行ってきた市民団体です。
しかしながら、さらにこれから支援の必要性は高まってきます。そこで、両国の被災された人々に対し継続した支援活動を実施するため、緊急支援募金を呼びかけます。WCRP日本委員会のネットワークを活用し、現地で活動を行う支援団体を通して支援を行っていきます。