マンスリーサポーターの皆さまへ ～1年間のご支援に感謝して～
2024年も、痴漢抑止活動センターの活動を支えてくださり、本当にありがとうございました。今年も皆さまのお力添えが、多くの成果につながりました。この1年を振り返り、私たちの取り組みをご報告させていただきます。
1. 受験生に向けたエール：痴漢抑止バッジの配布
1月13日と14日の朝、大学共通入学テストが行われる摂津本山駅で、痴漢抑止バッジを配布しました。この活動は、東灘区ジェンダーしゃべり場のメンバーと協力して行いました。駅前で「受験、頑張ってください」と声をかけながらバッジを手渡すと、多くの学生が「ありがとうございます」と受け取ってくれました。寒い朝でしたが、「頑張って！」という思いを直接届けることができたと感じています。配布した125個のバッジには、サポーターの皆さまの温かい思いも込められていました。
2. 記念すべき第10回 痴漢抑止バッジデザインコンテスト
痴漢抑止バッジデザインコンテストも今年で10回目を迎えました。今回は全国91校から628作品もの応募があり、中高生を中心に963名が審査に参加してくれました。この10年で約17,000人もの方々がコンテストに関わり、その影響が次世代にも広がっています。特に印象的だったのは、第1回から第4回の最優秀賞を受賞した方々が、現在デザイナーとして社会で活躍していることです。ジェンダー意識の高いデザイナーを社会に送り出すという目的がかなえられているようで、活動の意義を改めて実感しました。
3. 痴漢抑止バッジの無償配布
2024年も、マンスリーサポーターの皆さまのご支援のおかげで、1440個のバッジを必要とする方々に無償で届けることができました。2022年3月に無償化を始めてから、累計で6,498個のバッジをお届けしています。「安心して電車に乗れます」「こういう取り組みがあると助かります」といったお礼の声もたくさんいただいています。この活動を継続し、さらに多くの方に届けるためには、持続可能な仕組みづくりが重要です。今後も、皆さまとともにより良い方法を模索していきたいと思います。
4. 持続可能な組織づくりを目指して
私事ではありますが、今年の春、バセドウ病と診断されました。一時は体調が悪化し、痴漢抑止活動の存続が危ぶまれる状況にもなりました。幸い、服薬治療により、現在は日常生活を取り戻すことができています。この経験を通じて、私自身が日々の活動を一人で担いすぎていたことを痛感しました。この10年で、社会は少しずつ変わりつつありますが、痴漢犯罪を許さない社会を実現するには、まだ長い時間が必要です。これからも安心して公共交通機関を利用できる社会を目指し、持続可能な組織づくりに取り組んでいきます。
2025年に向けて
2024年も、皆さまのご支援のおかげで、痴漢抑止活動を続けることができました。「痴漢を許さない社会」を目指して歩むこの道は、まだ長いですが、私たちは確実に一歩ずつ進んでいます。2025年も、皆さまとともに新しい挑戦を続けていければ幸いです。
本年のご支援に心から感謝申し上げます。どうぞ良いお年をお迎えください。来年も引き続きよろしくお願いいたします。
