痴漢抑止活動センター
一般社団法人

痴漢対策 | 娘・息子・昔の自分を社会から守る。 月1000円からの支援のお願い

●女の子が(10歳以上)で、ショッピングモールや電車通学は危険です。 ●男の子も(10歳以下)は、1人でトイレに行かせてはダメです。 →女の子は2人に1人の性被害。 →男の子は10人に1人の性被害。 →どちらも、被害にあうのは小学校入学前から だから、私たちは「1人にしない社会」をつくろうとしています。 あなたの寄付が、その第一歩になります。 女性専用車両が100年前からあったというのをご存じですか? 電車内痴漢は、100年以上も解決されない社会課題です。 そんな中、「痴漢抑止活動センター」は、「痴漢抑止バッジ」の普及をしています。この活動の目的は、「現在、電車内で痴漢被害にあっている子どもたちを守るとともに、社会全体の性犯罪・性暴力を根絶すること」です。 【バッジ効果94.3%】 痴漢犯罪を未然に防ぐ対策として、痴漢抑止バッジの無料配布は、皆さんの温かいご支援によって実現しています。私たちの活動には、あなたのご支援が必要不可欠です。共に力を合わせ、安全で平等な社会の実現に向けて一歩踏み出しましょう。
2025-04-30 17:47
Google検索から見た「痴漢」。 10年間の社会の変化
みなさんは、「痴漢」とGoogleで検索したことがありますか? 実は、その検索結果はこの10年で大きく変わってきました。 そしてその変化は、世の中の空気の変化そのものでもあると私は思うのです。

アダルト動画ばかりだった2015年

2015年頃、「痴漢」と検索すると、最初に出てくるのはアダルト動画ばかりでした。
痴漢を題材にしたAVがズラリと並び、まるで性犯罪が娯楽として消費されているようで、気持ち悪さと腹の底から怒りを感じたのを覚えています。

本来、「痴漢」は性犯罪で、被害者の存在があるはずなのに、その痛みや現実には一切触れられていない。痴漢は、娯楽コンテンツの一種。
これが、当時の社会の認識だったのでしょう

2015年11月に記者会見を開催し、痴漢抑止バッジプロジェクトと題して、痴漢抑止バッジのデザイン募集とクラウドファンディングを呼びかけました。Yahoo!のトップニュースになり、Twitternのトレンドにも上がるほど、話題になりました。

その結果、応援してくださる方も大勢いたけれど、それ以上のボリュームで誹謗中傷罵詈雑言を受けました。

記者会見で痴漢抑止バッジを考案した殿岡たか子の直筆手紙を記者の方々にお渡ししました。その手紙も「プロ市民」(当時、流行った言い回し)の私たちスタッフが捏造したものと言われ、被害者である殿岡たか子の存在を透明化しようとする発言が飛び交ったのを今でも忘れていません。

痴漢は、(一部の)男たちの娯楽。それに対して、毅然と「NO!」を突きつけた私たちの存在は、当時の社会では異質でした。


2019年2月――検索結果に訪れた大きな変化

そんなGoogle検索に転機が訪れたのは、2019年の2月。
ある日、「痴漢」で検索してみたら、検索結果からアダルト動画が消えていました。

あまりの驚きと嬉しさに、Googleに勤める知人に思わず「ありがとう」と連絡したほどです。
当時はまだ、検索対策をかいくぐった痴漢動画が出てくることもありましたが、それもGoogle側の対策強化により、徐々に消えていきました。今では、Google検索の「すべて」でAV動画が表示されることはありません。

残念ながら、動画検索ではAVコンテンツが表示される状態でした

それも現在(2025/4)ではすっかり様変わりしました。いつの間にか、痴漢対策や防犯の警察動画やニュース動画が表示されるようになっています。

今度は「加害者の味方」ばかりが表示される時代へ

その後、検索結果の上位を占めたのは、痴漢で逮捕された人を弁護する法律事務所の広告でした。

「示談で不起訴に持ち込みます」
「痴漢事件に強い弁護士が対応します」

そんな文言ばかりが並び、被害者の存在は相変わらず見えないままでした。
まるで、「痴漢をしてしまった人のためのサポート検索」のようで、見ていて本当にうんざりしました。

弁護士や弁護士事務所にとっては、「痴漢加害者弁護」は金になるからSEO対策をして検索上位を狙う意味があったのでしょう。

加害者弁護のスキルを積んだ弁護士と、法律知識では叶わない被害者(その多くは10代~20代の若い女性)。被害者の気持ちを考えると、いたたまれないものがありました。


最近ようやく見えはじめた変化

ここ最近になってようやく、また空気が変わり始めました。

たとえば――
・「痴漢とは何か」を説明する情報
・逮捕されたニュース
・加害者の治療に取り組む斉藤章佳先生のインタビュー
・東京都や警察、内閣府の痴漢撲滅キャンペーンのページ

ようやく、痴漢を“事件として正しく捉える視点”が検索結果に現れはじめたのです。

検索結果に行政や公共の情報が表示されるようになったことは、企業や自治体の対応の変化を感じさせます。

変化はそれだけでは、ありません。

今、Googleで「痴漢」と検索しても、関連キーワードや補助語(サジェスト)が一切出てきません。

これは、Googleが意図的に“非表示”にしているためです。
サジェスト機能というのは、検索窓に言葉を入れたときに自動で表示される「連想語」や「人気の関連ワード」のこと。

たとえば「春 ファッション」と入れれば、「春 ファッション 40代」「春 ファッション 2025」などの補助語が表示されます。
でも、「痴漢」と入力しても、まったく何も出てこないのです。

これには、理由があります。

Googleは「センシティブな話題」や「悪用される可能性がある言葉」には、あえてサジェストを表示しない措置をとることがあります。
性犯罪、暴力、自殺、差別など、人権や命に関わるテーマでは、安易に関連語を広げないようにしているのです。

つまり、「痴漢」という言葉は今、Googleにとっても「扱いを慎重にすべき言葉」になったということです。

これは、かつて「痴漢 AV」や「痴漢 冤罪」といった言葉がサジェストに並んでいた時代と比べると、明らかに大きな変化です。

検索エンジンは、社会の空気を映す鏡です。
そして時に、その空気の変化を「何も出さない」ことで語ることもある。

この“サジェストの沈黙”は、痴漢という性犯罪が、娯楽やコンテンツではなく、「人権の問題」として認識されつつある証だと、私は思っています。


検索は「社会の窓」だからこそ

検索結果というのは、誰かの意見ではなく、私たちの社会の「平均値」みたいなもの。
だからこそ、10年でここまで変化があったことは、社会全体が少しずつ動いてきた証です。


私が希望を持てる理由

私は、痴漢抑止活動を続けてきて、時には「男に性欲がある限り、痴漢はなくならない」なんて言葉を投げかけられることもあります。

まるで、ムダな活動だと言わんばかりに。

でも、Google検索という「社会の窓」を10年見つめてきたからこそ言えます。
社会は、変わります。
そして、それは「いつか痴漢がない社会」が訪れる希望だと、私は信じています。

痴漢抑止活動に共感してくださる方のご支援を必要としています。
月1000円~のマンスリーサポーターとして、一緒に子どもたちが安全安心に通学できる社会を目指しましょう。ご支援よろしくお願いします。

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