痴漢抑止活動センター
一般社団法人

痴漢対策 | 娘・息子・昔の自分を社会から守る。 月1000円からの支援のお願い

●女の子が(10歳以上)で、ショッピングモールや電車通学は危険です。 ●男の子も(10歳以下)は、1人でトイレに行かせてはダメです。 →女の子は2人に1人の性被害。 →男の子は10人に1人の性被害。 →どちらも、被害にあうのは小学校入学前から だから、私たちは「1人にしない社会」をつくろうとしています。 あなたの寄付が、その第一歩になります。 女性専用車両が100年前からあったというのをご存じですか? 電車内痴漢は、100年以上も解決されない社会課題です。 そんな中、「痴漢抑止活動センター」は、「痴漢抑止バッジ」の普及をしています。この活動の目的は、「現在、電車内で痴漢被害にあっている子どもたちを守るとともに、社会全体の性犯罪・性暴力を根絶すること」です。 【バッジ効果94.3%】 痴漢犯罪を未然に防ぐ対策として、痴漢抑止バッジの無料配布は、皆さんの温かいご支援によって実現しています。私たちの活動には、あなたのご支援が必要不可欠です。共に力を合わせ、安全で平等な社会の実現に向けて一歩踏み出しましょう。
2025-05-29 16:51
アクティブバイスタンダーに、もっと光を
~静岡とJR西日本の事例から考える「アクティブバイスタンダー」~ 特殊詐欺を未然に防いだコンビニ店員や銀行員が、警察から感謝状を贈られた──。そんなニュースを目にすること、ありますよね。社会の安全を守った人の行動が、称賛される。とても大切なことです。 でもふと、私は思いました。 電車内で、痴漢被害を止めた人、加害行為を見逃さず通報した人は、どれだけ賞賛されているだろう?そして、どれだけ報道され、社会に広く知られているだろう?と。 今回は、最近起きたふたつの実例を紹介しながら、「痴漢を止めた人にも光を当てたい」という気持ちを綴ります。

■ 静岡での勇気ある声かけ――20代男性が現行犯逮捕に貢献

最初の事例は、2024年5月に静岡県で起きた出来事です。

電車内で20代の女性が痴漢被害に遭っていたとき、同じ車両に乗っていた20代の男性が、その様子に気づきました。そして、勇気を出して「やめてください」と声を上げたのです。

その声かけが決め手となり、加害者は現行犯逮捕。後日、警察からこの男性には感謝状が贈られました。

報道によれば、彼は「正直、怖かった」と語っています。でも同時に、「見過ごすことはできなかった」と。
その言葉の重みが、胸に残りました。

私たちは「通報してくれてありがとう」と言えるだろうか。
そして、その声がきっかけで被害が止まったとき、社会はその人の行動にちゃんと光を当てているだろうか
改めて、自分に問い直したくなるような出来事でした。


■ JR西日本の運転士――運転中に盗撮犯を見抜く

もうひとつの事例は、関西での話です。

JR西日本・明石電車区の運転士であるMさんは、運転中に通過駅のホームで挙動不審な男性を目にしました。いつも空いているホームにも関わらず、女性の後ろに妙に距離を詰めている男性がいる。
違和感を持ったMさんは、すぐに自身が所属する明石電車区に連絡。電車区からから駅に連絡をいれ、ホームの防犯カメラを確認したところ、女性客の背後にしゃがみ込むなどの不振な動きがあることを確認。そこで110番通報が行われ、結果的にその男性は盗撮の容疑で逮捕されました。

ほんの少しの違和感を見過ごさず適切に社に報告したMさんの判断がなければ、加害者を捕らえられなかったでしょう。またMさんの報告に対し、すばやく対応した駅員の方々のチームプレイも素晴らしいと思います。

私たち「痴漢抑止活動センター」は、先日、Mさんに感謝状を贈呈してまいりました。

本当は、メディアにも声をかけて多くの人に知ってもらいたいと考えていたのですが、ご本人が「大げさにしたくない」とおっしゃっていて、静かな形での感謝となりました。

けれど、私は思います。
本来こうした行動こそ、もっと社会が讃えていい
「見逃さなかった」こと、「行動に移した」こと。どちらも容易ではなく、社会の安全を守る勇気ある判断だったのです。


■ アクティブバイスタンダーを、称賛する文化に

痴漢被害は、非常に声を上げづらい犯罪です。今回のように被害者が気づいていないケースもあります。
被害者が黙るしかないとき、周囲の第三者の行動がとても重要になります。

見て見ぬふりをしない。自分にできる方法で介入し、加害行為をやめさせる。そんなアクティブバイスタンダー(行動する第三者)がいると、加害行為の9割以上が止む というデータが、東京都の調査でも出ています。

でも、見て見ぬふりをしてしまう人も多い。
「間違っていたら、加害者扱いされるかもしれない」
「巻き込まれるのが怖い」
その不安、私は決して否定できません。

だからこそ、勇気をもって行動してくれた方に「ありがとう」と言える空気を、社会の側が用意しておくべきだと思うのです。


特殊詐欺の防止も、電車内の痴漢も、私たち一人ひとりの行動が被害を防ぐ力になります
警察が感謝状を贈る。メディアが報道する。SNSで称賛される。
そんな連鎖が、「声を上げる勇気」や「行動に移す一歩」を支えることにつながっていく。

被害者にとっても、「助けてくれる人がいる」と感じられることは、何よりの支えになります。


■ 私たちにできること

今回紹介した2つの事例のように、痴漢を止めた人、通報してくれた人に光が当たる社会を、私たちはもっと意識的につくっていくべきだと感じています。

誰かが困っていたとき、声をかけること。
それが難しくても、駅員に伝えること。
「できる範囲でいい」。でも、その一歩を踏み出す人が、称賛される社会に。

痴漢は、被害者ひとりの問題ではありません。
社会全体で支える構造を、ひとつずつ、つくっていきましょう。

私たちの活動に共感してくださる方が、サポーターとして、できる範囲でご支援してくださるととても嬉しいです。一緒に痴漢のない社会を目指しましょう。よろしくお願いいたします。

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