痴漢抑止活動センター
一般社団法人

痴漢対策 | 娘・息子・昔の自分を社会から守る。 月1000円からの支援のお願い

●女の子が(10歳以上)で、ショッピングモールや電車通学は危険です。 ●男の子も(10歳以下)は、1人でトイレに行かせてはダメです。 →女の子は2人に1人の性被害。 →男の子は10人に1人の性被害。 →どちらも、被害にあうのは小学校入学前から だから、私たちは「1人にしない社会」をつくろうとしています。 あなたの寄付が、その第一歩になります。 女性専用車両が100年前からあったというのをご存じですか? 電車内痴漢は、100年以上も解決されない社会課題です。 そんな中、「痴漢抑止活動センター」は、「痴漢抑止バッジ」の普及をしています。この活動の目的は、「現在、電車内で痴漢被害にあっている子どもたちを守るとともに、社会全体の性犯罪・性暴力を根絶すること」です。 【バッジ効果94.3%】 痴漢犯罪を未然に防ぐ対策として、痴漢抑止バッジの無料配布は、皆さんの温かいご支援によって実現しています。私たちの活動には、あなたのご支援が必要不可欠です。共に力を合わせ、安全で平等な社会の実現に向けて一歩踏み出しましょう。
2025-06-27 11:42
110番通報で痴漢常習者を逮捕――女子中学生の行動が切り開いた希望
SNSで拡散された“ある出来事” 6月24日に私がXで引用した報道記事に、2.7万件以上の「いいね」がつきました。 多くの方が関心を寄せたのは、15歳の女子中学生の冷静な110番通報と、その結果として「痴漢常習者の現行犯逮捕」でした。

私のポスト内容はこちらです。

この一連の流れに、称賛と驚き、そして怒りや安堵など、さまざまな反応が集まりました。

行為の背景にあった“正当化”の危うさ

報道では、逮捕された男性が「過去に自分は女子高生から痴漢行為をされた。その経験から、復讐として回数が分からないほど(痴漢行為を)やった」と話していたとされています。

加害者にどのような経験があったにせよ、それを無関係の女子高校生たちに向けて繰り返すことは絶対に正当化されません
たとえ過去に傷を受けたとしても、その痛みを他者に与える理由にはならないのです。

性犯罪加害者の中には、過去に性被害を受けたことのある方がいる という話を聞いています。

私たちは、そのような“負の連鎖”を止める社会を目指したい。
誰かにされた嫌な経験を、別の誰かに繰り返す――そうした構造は断ち切る必要があります。


中学生の行動が、加害の連鎖を断ち切った

今回の事件で、何よりも光が当たったのは、15歳の女子中学生の行動です。

駅で、以前に痴漢をされた相手を見かけた彼女は、スマホで男の姿を撮影し、すぐに110番通報しました。
その情報をもとに警察が現場に駆けつけ写真を確認し、当該の人物が再び電車に乗り込んだ際には、警察官も同乗。
署員らの前で女子高校生の体を触ったため、男を現行犯逮捕しました。

これは、私の推測になりますが、以前この男に痴漢行為をされた彼女は、警察に通報・相談したのだと思います。その時に、同じような被害にあったら、または加害者を見かけたら、すぐに110番していい と警察からアドバイスをもらっていたのではないでしょうか。

とはいえ、自分に対して痴漢行為をした加害者を見つけた時、彼女には恐怖や動揺があったと思います。そうした中で、それでも「行動する」という選択をした彼女の判断力と勇気は、非常に大きな意味を持っています。

それによって、これから起きたであろう被害の連鎖が止まったからです。


加害を止めた人を称える文化へ

私たち痴漢抑止活動センターでは、こうした「加害を止めた人」の存在が、もっと社会で評価されるべきだと考えています。

特殊詐欺を未然に防いだコンビニ店員が表彰されるように、 電車内で不適切な行動を止めた、通報した人もまた、称えられるべき存在です。

とはいうものの、痴漢加害者逮捕に貢献した方をニュースで取り上げるのは危険性もあります。加害者に逆恨みされる可能性もあるからです。だから表立って表彰するのは難しいと思うけれど、その行動と勇気は賞賛されるにふさわしいと多くの方に知ってもらいたいです。

今回のような行動がニュースになること、そして多くの人にシェアされたこと自体が、すでに希望の兆しです。


「見かけたら止める」を当たり前に

公共交通の中での迷惑行為や痴漢は、今なお多くの人の身近にあります。
それに気づいたとき、「見なかったふり」ではなく、「どうすれば止められるか」を考える人が一人でも増えたら――  それだけで、被害の拡大は防げます。

神戸市交通局が「痴漢にあったら見たら110番!」というポスターを制作し、電車やバスの車両内に掲示した時、警察への通報が1.8倍になったと聞いています。

痴漢防止の取り組み | 安全運行の取り組み | 企業情報 | 神戸市 ...

誰かの勇気ある行動が、誰かを守る。
その循環ができれば、「また痴漢に遭うかもしれない」と不安を抱えている人たちに、確かな支えを届けられると信じています。


わたしたちの活動について

私たち痴漢抑止活動センターは、2015年から10年間にわたり 「言葉にできない声を代弁する」ための活動を続けてきました。

たとえば、痴漢にあってしまった時に自分で声をあげられない中高生に、痴漢抑止バッジを無償で届ける。
小さい缶バッジだけれど強い意思表示ができるツールを通じて、加害を未然に防ぐ。
 そうした現実的で地に足のついた取り組みを、今も続けています。


さいごに

今回の事件は、女子中学生の行動と警察の迅速な対応によって、加害が止まった一例です。
こうしたケースが広く共有されることによって、「自分にもできるかもしれない」「何かあったときには声をあげていいんだ」と思える人が増えていくことを願っています。

今後も、こうした事例を通して、「被害者が黙るしかない社会」から、「声をあげることが評価される社会」へと、少しずつでも変えていけるよう、発信と活動を続けていきます。

当センターの活動に共感してくださる方は、ぜひXのフォローをしたり、いいね! やリポストで応援してください。サポーターとして活動に参加してくださる方も募集しています。

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