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こんにちは!これまでに46人の方から62万4千円のご寄付をいただき、達成率31%となりました。ご支援誠にありがとうございます。残り23日、引き続きどうぞよろしくお願いします!
今日は、ストリートチルドレンZEROキャンペーンのメンバー、(一社)アジア宗教者平和会議東京の出射が本キャンペーンにかける思いをお届けします。
路上の子どもに非はない、社会や世界を変えなければ
私がストリートチルドレンの存在を強く意識したのは、大学生の時に日比友好のためフィリピンのバターンを訪れた時でした。滞在中、私は路上生活をする子どもたちが大勢笑顔で抱きついてきたのを今でも忘れられません。誰かから貰った体に合わないぶかぶかのTシャツやタンクトップ、壊れたサンダルや靴も、履いている子は数少なく、ほとんどが裸足でした。細い手足、子どもが赤ん坊を抱いている姿は、人生で初めて見る光景でした。
親からの愛情を受けていない、物乞いをしないと生きていけない状況にある子どもたちが、辛い状況下にいながらも向けてくれた笑顔は本物だと感じています。
日本とフィリピンは戦後、長い間友好関係を築いてきました。そんなフィリピンには未来を担う子どもたちの尊厳が無視されているという状況が起きています。しかしそれはきっと日本でも起きている現実だとも言えます。
その時私は、路上で暮らす子どもたちに非はなく、そのような状況を作る社会や世界を変えなければ何も変わらないことを学びました。
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私には9歳と5歳の甥がいますが、彼らと同じような年齢の子どもたちが今もフィリピンのどこかで路上生活していると思うと、世界の貧困格差を無くしていきたいと強く願っています。
アジア・コミュニティ・センター21さんとの共同事業を通して、自分たちの寝泊りする場所は墓場だったという子どもの話を聞き、衝撃を受けました。今現在新型コロナウィルスや台風などの自然環境によって一番被害を受けるのは路上での生活を余儀なくされている子どもたちなのではないでしょうか。
現在私はアジア宗教者平和会議にてアジア・太平洋地域22か国の宗教リーダーやNGO団体と共に世界のあらゆる問題に対して、宗教の力で解決することを目指す組織に所属しています。宗教は時に紛争や人権問題の元となると言われています。しかし、世界の多くの国では宗教を基盤として文明や社会が作られており、宗教がグローバル社会の問題を解決する糸口になるとも言えます。私たちは、そんな一つの望みを叶えるため、武力ではなく対話を通じた世界平和を目指しています。ストリートチルドレンの問題は決して当事国だけの問題ではありません。知らず知らずにこの問題の加害国、加害者になっていることも私たちは忘れてはいけません。
ストリートチルドレン0は本当に可能なのかという問いかけを聞きますが、その目標に向けて進む人がいれば実現できなことはないと信じています。私たちと共にフィリピンから路上で暮らす子どもたちをゼロにするために、皆様のご協力をお願いいたします。
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