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こんにちは!キャンペーン事務局の辻本です。
クラウドファンディングに温かいご支援をいただき、ありがとうございます。
少しずつご支援をいただき、現在までに52人の方から65万円を超える温かいご寄付をいただきました。
クラウドファンディングの終了まであと16日。引き続きご寄付や情報拡散でのご協力をお願いいたします!
前回の活動報告に続き、今日はストリートチルドレンとして子ども時代を過ごし、その後路上での暮らしを抜け出したエリックさんのストーリーをご紹介します。
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エリック・オパニオさんは22歳。両親のもと、4人の弟妹とフィリピン・マニラのスラム地区で育ちました。家庭は貧しく、エリックさんは幼いころから路上でお金を稼ぎ、日々の生活費や自分たちの学費を助けてきました。
ストリートチルドレンの中には、その貧しさから、義務教育の途中で退学してしまう子どもたちが多くいます。しかしエリックさんは家族で助け合い、またNGOからの支援などを受けて大学に入学することができました。ところが、コロナ禍で大学の授業はオンラインになり、パソコンやインターネット環境がないことで、休学を余儀なくされました。
そんな中、エリックさんはコロナ禍でも稼ぐ力をつけようと、現地NGOチャイルドホープがACC21と共同で実施する「Project Bamboo:路上で暮らす若者の自立支援プロジェクト」に参加することを決めました。このプロジェクトでは、路上出身の若者たちが就職や起業で自立できるように、職業技術研修やライフスキル研修など様々なトレーニングを提供しています。エリックさんはこのプロジェクトを修了したあと、マスクやフェイスシールドを販売するビジネスを立ち上げました。
最初は300ペソ(約750円)を元手に始めたビジネスは、約2年後の今、多い時には月35万ペソ(約87万円)を売り上げる事業に成長しました。おかげで、スラム地区に土地を購入し、家をリノベーションすることができました。
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このビジネスは、月によって収入が大きく変わるため、エリックさんは「毎月、安定的に売上を出せるようにするのが課題」と話します。
「将来は警察官になるという夢があります。その夢の実現のため、いつか大学に復学して犯罪学のコースを修了できるよう、今はビジネスに集中して、家族の生活を助けながら、貯金をふやしたいです」
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最後のエリックさんの夢の話は、今年2月に辻本が現地を訪問した時に伺いました。
「Project Bamboo:路上で暮らす若者の自立支援プロジェクト」をきっかけに、路上の生活を抜け出し、夢に向かって前向きに努力する姿に、心を動かされました。
子ども時代を路上で過ごしたとしても、その状況を抜け出し、未来を変えることはできます。
ひとりでも多くの路上の子どもたちがその力を発揮し、路上を抜け出すことができるよう、ぜひこのキャンペーンにお力を貸してください。
最後に、エリックさんから支援くださる皆さまへ、感謝のメッセージをご覧ください。
引き続き、よろしくお願いいたします!