
「保健を教えるのが楽しい」という先生が出てきた!
シェア東ティモールでは今まで、学校保健による子どもたちの健康に力を入れてきており、学校の先生に対して保健の授業方法を教える研修を実施してきました。その中で、「授業が楽しい」「生徒が前向きに学んでくれる」という声がたくさん届いています。
授業では、クイズや紙芝居、歌や劇など、参加型の手法を取り入れています。ある先生は、「授業が終わったあとに、生徒たちから『先生、もっとやって!』とせがまれた」と嬉しそうに話してくれました。

マラリア予防をテーマにした歌を使った授業では、それをきっかけに地域の人々が自発的にゴミ箱を設置し、蚊の繁殖を防ごうとする動きも生まれました。
※落ちているゴミに水が溜まり、そこにボウフラ(蚊の幼虫)が発生するのを防ぐという対策です。
東ティモール 学校の「普通」とは?
私自身、2人の子どもを育てています。上の子が小学校に通い始め、「学校どうだった?」と聞くと、子どもは「ふつー」とだけ返してきました。
私たちが思う「普通」、そして皆さんが思う「普通」は同じでしょうか?
東ティモールの学校では、1人の先生が40~50人の生徒を担当し、生徒は午前と午後に分かれる二部制をとっています。教科書がない教科もあり、授業は板書を写すだけで終わることも。
保健の授業については、2022年にディリ市内の中高10校を調査したところ、保健専門の先生がいるのはわずか4校でした。保健の授業内容は限られていて、「先生が教科書を読み上げるだけ」という報告もありました。

質の高い教育を求めて地方からもやってくるため、ディリ市内では各校の生徒数は多いです(平均一校1,200名ほど)。トイレは1校に多くて3個室しかなく、男女共用。水も出ず掃除もされていないため、気軽にトイレを利用できません。私自身、小さいころに学校でトイレを使った記憶がなく、外で済ませるのが「普通」な環境です。
これらの「普通」は、子どもたちが健康に成長していくためには、変えていくべきだと思います。
学校の「普通」を変えるために
私たちは過去に、教育省・保健省と協力して初等教育の保健カリキュラムを作り、先生への研修を通じて、保健授業・身体測定・視力検査の実施を制度化してきました。
しかし、当時研修を受けた先生たちが校長や監査官へと昇格し、現場で教える人が減ってしまいました。そして再び、学校からこんな声が届くようになったのです:
「保健をどう教えていいかわからない」
「手洗い場がなくて生徒が手を洗えない」
「フェンスがなく、動物が教室に入ってくる」
そのような状況だからこそ、私たちは再び学校保健に取り組み、現場の“普通”を変えていきたいと考えています。
これまでの活動を通して、保健の授業を教える楽しさを感じ始めている先生たち、そして子どもをはじめとした住民の行動変容。これは、健康促進を加速させていくための追い風です!
この事業を継続していくために、是非、皆様からの温かいご支援をお願いいたします。
オンラインイベントで「学校保健」の今を知りませんか?
駐在員の深堀さんが、東ティモールの学校保健の現場をより詳しくお話しします。
📅 日時:5月20日(火)19:00~20:30
📍 場所:オンライン(参加登録者にはリンクを送付)
📩 お申し込み:こちらからお申込みください
💰 参加費:無料
どうぞお気軽にご参加ください。
写真の多いブログはシェアホームページからご覧ください
https://share.or.jp/activity/b...

金額10,000円 |

金額5,000円 |

金額30,000円 |

金額50,000円 |

金額100,000円 |

金額200,000円 |

金額300,000円 |

金額10,000円 |

金額5,000円 |

金額30,000円 |

金額50,000円 |

金額100,000円 |

金額200,000円 |

金額300,000円 |