
ようやく日本は少し涼しくなってきましたね。皆さんいかがお過ごしですか。
改めてシェアの東ティモールでの学校保健活動にご寄付いただきありがとうございます。
お陰様で現地では事業活動を継続しています。
今回は改めて活動地域での保健課題に対して、シェアが今現在まで行っている活動をご紹介します。

ディリ県メティナロ郡は、保健教育の活動地の一つです。海と山に囲まれた地域に6千人ほどが暮らしています。首都にありながら中心部から最も距離が離れているため、インフラの整備が進んでいない地域も多いのが実情です。未舗装の道を通らないとたどり着けない小学校もあります。携帯電話の電波が通じないため、実際に訪問しないと連絡ができないこともあります。この地域には6つの公立小学校があり、約1,600人の子どもたちが学んでいます。

手洗いやトイレ掃除で必要となる水が、学校まで届いていない。日本では考えられないような環境で、教員や児童は学校で過ごしています。衛生管理や感染症予防に欠かせない水は、この地域では貴重な存在です。ユニセフの報告(*)によると、都市部では74%の住民が基礎的なトイレの利用が可能ですが、農村部では49%のみです。適切な手洗い設備の利用は、都市部で47%、農村部で27%、どちらも不十分ですが都市と農村の格差があります。安全な水・衛生・手洗いの欠如は、特に子どもの健康に深刻な影響を与えます。

そこでシェアでは2022年にメティナロの小学校2校で井戸掘り工事を行いました。地下水を汲み上げ、給水設備を整備しました。その結果、2校では1年を通して学校で水が利用できるようになりました。シェアの活動はインフラ支援にとどまりません。水を利用できるようにするだけでは、学校の保健衛生を改善することはできません。支援した給水設備を長く使ってもらえるよう、維持管理の方法について学校と協議したり、トイレ掃除を促したりしました。


また保健教育の促進も行っています。東ティモールの小学校ではカリキュラムにも保健衛生の授業が存在しますが、保健衛生について学んだことのある教員はほとんどおらず、保健の授業の実践が困難です。私たちは病気の予防や保健教育のやり方について教員へ継続的に指導をしています。これによって児童たちが感染予防や衛生について学ぶ機会が増えています。インフラや水の供給が限られている地域だからこそ、保健教育の重要性が更に増します。


*UNICEF 2022. Water, Sanitation and Hygiene in Timor-Leste
https://www.unicef.org/timorle...
今後このメルマガを通して月一回で活動報告をしたいと思いますので、是非フォローしてくださいね。

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