活動・団体の紹介
一般社団法人 信飛トレイル準備委員会について
信飛トレイル準備委員会は、長野県松本市と岐阜県高山市をつなぐ全長約117kmのロングトレイル「信飛トレイル」の整備・保全・活用を目的に、2023年4月に設立されました。
この取り組みは、2021年にスタートした「松本高山Big Bridge実現プロジェクト」を原点としています。中部山岳国立公園を中心とした松本・高山エリアの活性化を目指し、その一環として、松本市街地と高山市街地を横断する「歩く旅のルート」をつくるため、2022年に「トレイルルート検討チーム」が立ち上がりました。
検討チームには、高山・松本の地域ガイドや事業者、松本市・高山市・環境省の職員、有識者など多様なメンバーが参加し、ルートの検討にとどまらず、運営組織のあり方についても議論が重ねられました。そして「想い」を持つメンバーが理事となり、より実行力ある体制として誕生したのが私たち一般社団法人 信飛トレイル準備委員会です。
現在は、環境省や自治体、観光協会、山小屋関係者、地域住民とともに構成された「信飛トレイル連絡会」の事務局を担いながら、歩くことで地域をつなぎ、人と自然、旅人と住民の交流を生むトレイルづくりを目指しています。
活動の背景、社会課題について
山の「壁」ではなく、つながりをつくる「道」へ
古来より、信州と飛騨をつなぐ峠道は、そびえ立つ北アルプスの山々を越え、地域の人々の生活や文化、信仰の道として重要な役割を果たしてきました。しかし、トンネルや車社会の発展とともに歩く道は衰退し、かつて賑わった峠の集落も静かになり、高齢化と人口減少が続いています。
また、観光客が集中する上高地など一部のエリア以外は、滞在時間も短く、地域経済への恩恵が十分に行き渡っていないのが現状です。こうした中、私たちは、歩く速度でしか見えてこない風景や出会いを通じて、地域資源の価値を再発見し、人と自然が共に豊かに暮らす未来のあり方を見つめ直すために、信飛トレイルをつくっています。
活動内容の詳細について
信飛トレイルでは現在、以下のような活動を行っています
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トレイル整備と維持管理:
ガイドラインに基づく整備計画の策定と実施とトレイルの整備活動 -
プロモーション活動:
SNS・WEB発信、イベントやスルーハイクの実施、外国語対応コンテンツの整備 -
ガイドツアーの造成と実施:
地域住民や専門家と連携し、安全で魅力あるツアールートを企画・検証 -
人材育成:
地域ガイド制度の構築、リスクマネジメント研修、小中学生向け自然教育プログラム
寄付金の使い道について
いただいた寄付金は、以下のような形で活用されます
- トレイルの維持管理に必要な道具・資材の購入や修繕費
- ガイドの育成と研修、ツアー実施に必要な費用
- エリアマップやガイドブック、多言語対応WEBサイトの整備
- トレイルの安全性向上に向けた情報発信や標識設置
- 自然教育プログラムや環境保全活動の実施
信飛トレイルは、ただの道ではありません。人と人、自然と文化、過去と未来をつなぐインフラとなります。ご寄付はこの持続可能な仕組みを支える大切な力になります。ぜひ私たちと一緒に、新しい物語の一歩を踏み出しましょう。
ご案内|信飛トレイル賛助会員制度
■ 個人賛助会員
年会費:3,000円/年
信飛トレイルを応援したい方ならどなたでも歓迎です。
特典:
・イベントの優先案内
・会員証の発行
・年一回の会報誌をお届け
■ 沿線事業者・団体賛助会員
年会費:8,000円/年
トレイル沿線で事業・活動をされている事業者・団体向けの会員です。
特典:
・公式サイト・マップ・ガイドブックでのご紹介
・年一回の会報誌をお届け
・ハイカー支援への参加(情報発信など)
そのほか、法人・団体向けの特別会員(年会費:100,000円〜)もあります。詳しくはお問い合わせください。