思いがけない妊娠に、誰にも相談できずに悩む妊婦さんを支え、また、実の親に愛されることなく遺棄され、亡くなっていく赤ちゃんの命を救うために、電話・メール・面談での相談事業等を行っています。中期的には、匿名でも赤ちゃんをお預かりする「こうのとりのゆりかご」を関西に開設・支援することを目的としています。
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日本では、出生数が100万人を大きく下回る少子(そして高齢)化の中にあって、その裏では年間16万1千もの”いのち”が失われています。今こそ、いのちは続くもの、つなげるものであることを、一度立ち止まって考えるときではないでしょうか? 世界各国には、多くの「こうのとりのゆりかご」がありますが、日本では熊本の慈恵病院のみです。生命尊重の性教育実践とともに、国内2番目の「ゆりかご」を目指します。
平日の10時~16時、土曜日の17時~21時(日・祝は休み)に、養成講座を修了した30名のボランティア相談員が、関西4つの拠点に分かれ、「妊娠したが、お金がない」「出産を彼・夫・家族から反対されている」「自分で育てる自信がない」などといった相談に応じています。緊急の場合は、看護師を中心とした面談グループが対応します。
現在、大阪府下の2つの病院と協力関係にあります。相談内容が専門的な場合、相談員は窓口のMSW(医療社会福祉士)に伝え、そこから医師・助産師等の助言を受けます。堕胎ではなく、出産を選択するように話合い、対策を立て、病院での出産へと結びます。当面は、未受診(飛び込み)出産を減らし、来たるべき「ゆりかご」設置に備えます。
どうしても子どもを育てられない妊婦さんから、子どもを育てたいと願う家庭へ。児童相談所以外での養子縁組を希望する相談には、関西・関東・九州で連携を取るそれぞれ1か所の民間機関にお願いすることにしています。また、相談員の中からも、希望者には、里親研修を経て、里親認定を得るようにしています。産院から預かり、養親につなげます。
過去の主な開催実績。2016年「どんないのちも輝いている」(理事長 人見滋樹)「関西に、もう一つのゆりかごを」(慈恵病院 蓮田太二他)2018年「小さな命を守るために」(杏林大学医学部名誉教授 佐藤喜宣他)「こうのとりのゆりかごに法整備を」(前熊本市長 幸山政史他)2019年「これからの性教育」(助産師 渡邉安衣子)「日本人は命をどう考えてきたか」(生命尊重センター 宮田修)など。
私たちの「にんしんSOS電話相談」のうち、10代からの相談は全体の3割に迫ります。性教育は多くの学校で実施されていますが、その実態は断片的で、包括的ではありません。基礎知識の育たないまま、若者は誤情報の氾濫する社会に放り込まれ、”人間らしさ”を見失っているかのようです。講演会の他、中学・高校での出前授業を計画しています。
孤立したり困窮している妊婦さんへは、妊婦健診から出産に向けた経済的支援を寄り添いながら具体的に紹介し、民間シェルターなど、住居確保の道もきちんとつなげていきます。また、生活立て直しのためには、各社会福祉制度の活用する他、広く民間団体・企業群による支援も模索していきたいと考えています。
生命の誕生について知り始めるはずの思春期にいる青少年たちの一部には、中絶行為について、いかにも考えの浅い人が少なくありません。歴史的経緯から、現在は「堕胎」行為を“条件付き”で認める法律となっていますが、あくまでも「罪に問わない」範囲での行為であることを、若い世代に伝えていきたいと思っています。
私たちは、地域社会に根ざした草の根の取り組みが地道に継続実施されていくことが、やがては、いのちの育みと、出生の安全と安心が担保された社会へとつながっていることを信じています。また、親の匿名に対応しながらも、子の出自を知る権利が保証される将来に、「こうのとりのゆりかご」が各地に広がっていくことを夢見ています。
月曜日から土曜日の間、ボランティア相談員全30名には、関西にある4拠点のうち最寄りの場所に通う際の交通費が十分に支給できていません。切羽詰まった相談、ためらいつつも勇気を振り絞ってかけてきてくれた電話…。全国各地から、10代から男女問わず、毎日電話が鳴っています。お力をいただければと思います。
今の現状を一人でも多くの方々に知ってほしい。まだ言葉さえ持たない小さないのちの叫びに耳を傾け、小さないのちがその子らしく生きられるために、取り巻く大人たちが進んで協力し合う社会の実現に向けて寄与するために、私たちの活動報告のみならず、全国各地から講師陣を招き、市民の皆さんと共に学び続けたいと思います。
現在は、毎月発行している活動報告を主とした”社内報”を拡大し、応援して下さる会員・寄付者・支援者の皆さまにもお届けしていきます。年2回の発刊と、ホームページの充実、その他、フェイスブックなどSNSも駆使しながら、多くの方の関心を高めていきたいと思っています。お力をいただければと思います。
1 見通しの見えない妊婦やその関係者の悩みに寄り添い、先の展望を一緒に考えるべく「にんしんSOS」電話相談事業を行います。
2 養子縁組を紹介できるあっせん団体と関係構築を図ります。
3 「お腹の赤ちゃんも大切な社会の一員である」ことを啓発する講演会を実施します。
4 電話相談員養成講座を実施し、新たな相談員を育成し、全体での研修会を開催します。
1 電話相談は年間で191件でした。コロナの影響で3~5月は4つの拠点が使用できず、経験者の自宅で持ち回りしました。
2 3つのあっせん団体と連絡を取り、各1件ずつの紹介を果たました。
3 講演会は1回実施しましたが、6月実施予定の講演会は延期しました。
4 新たな相談員11名を加え、総勢30名が各拠点で電話対応をしています。
5 青少年への生命尊重教育事業として、中学高校への「出前授業」計画をスタートさせました。
悩める妊婦やその家族のための電話相談、養子縁組への橋渡しの支援、こうした現実を世に啓発するための講演会活動、組織の新たな目標として打ち出すこととなった若い世代への生命尊重のための「性教育」出前授業企画と実践と、すべきことは山積する一方、それらを十全に行う組織体制の現実がそれに追いついていないこと、また支援者からの寄付金と会費が主たる財源ですが、中々に不安定であることが課題です。皆様のご支援をお願いいたします。
法人・団体名 特定非営利活動法人 こうのとりのゆりかご in 関西
代表者 理事長 人見 滋樹
住 所 〒650-0012 神戸市中央区北長狭通4丁目9番26号 西北神ビル6階
電 話 078-391-5820
連絡先 info@yurikago.site
URL https://www.yurikago.site/
一年の終わりに、考えたいのは未来のこと。
もっと楽しい未来。もっと優しい未来。
もっと平和な未来。もっと多様性が認められる未来。
そんな未来を手にするために、あなたの気持ちを寄付にしよう。
寄付は意思、寄付は投資、寄付は応援、寄付は願い。
寄付で未来は変えられるのです。
だから、「Giving December」。
一年の終わりに、未来を考え寄付をする。そんな習慣を、はじめたいと思います。
欲しい未来を叶えてくれるさまざまな取り組みに、あなたの想いを託しましょう。
さあ、年の終わりに、新しい「寄付」がはじまります。
寄付月間とは
寄付月間(Giving December)は、NPO、大学、企業、行政などで寄付に係る主な関係者が幅広く集い、寄付が人々の幸せを生み出す社会をつくるために、12月1日から31日の間、協働で行う全国的なキャンペーンです。