2024年、私たちは認定NPOを目指します。
こんにちは。NPO法人シングルマザーズシスターフッド代表の吉岡マコです。シングルマザーの心身のセルフケアの機会を提供する団体として活動を始め、全国41都道府県から500人を超えるシングルマザーに出会ってきました。
シングルマザーズシスターフッドが東京都からNPO法人の認証を受けて活動を始めてもうすぐ3年。組織基盤を強化し、活動のさらなる発展を目指し、2024年には認定NPO申請の準備を進めています。
認定NPO法人制度による寄付者へのメリット
認定NPO法人制度は、NPO法人への寄附を促進するべく税制上の優遇措置として設けられた制度で、その法人へ寄附をした市民や企業等の寄附者が、税制上優遇されます。
参考サイト:認定制度について(内閣府NPOホームページ)・わかる!寄付金控除 4つの税制優遇
3000円以上の寄付を100人から
認定NPO法人になるためには「3,000円以上の寄附を年平均100人以上集めている」という基準があり、その基準を満たすために、個人からのご寄付を募集しております。
「欲しい未来へ、寄付を贈ろう」寄付月間
寄付月間(Giving December)とは「欲しい未来へ、寄付を贈ろう」を合言葉に毎年12月の1か月間、全国規模で行われる寄付の啓発キャンペーンです。シングルマザーズシスターフッドの寄付月間キャンペーンは寄付月間推進委員から2年連続で表彰されました。
エッセイを発表して寄付を呼びかけます。
シングルマザーズシスターフッドの寄付月間キャンペーンは、有志のシングルマザーがチームを結成してエッセイを制作・発表し、私たちの活動への応援の寄付を呼びかける取り組みです。
シングルマザーがエッセイを書くことは「過去を癒す、現在を生きる、未来を創る」ことにつながります。私たちは、これを「表現による自己の回復プログラム」と呼んで、一つのエンパワメントプログラムとして確立させました。
エッセイがもたらすさまざまな効果
エッセイという一つの作品を仕上げるために、シングルマザー同士のチームでの校正作業をおこないます。その過程で、仲間からの問いかけ、励まし、といったやりとりの中で、力強い連帯が生まれます。
誰かに代弁された言葉ではなく、ほかでもない自分自身の言葉でつづられたストーリーであるエッセイを読み合う過程で、執筆者への共感・尊敬・愛おしい気持ちが湧いてくるのです。シングルマザーという共通点はあっても、それぞれにバックグラウンドがある。作られたひとり親像とは違った、一人ひとりの個性がエッセイを通して浮かび上がります。
今年のテーマは「わたしのキャリア」
日本のシングルマザーの貧困率は他の先進国と比べてもとりわけ高く、その原因として「就労率は8割と高いが、非正規雇用の割合が多く、キャリアを築く機会に恵まれない」という実態が指摘されています。こうしたニュースを目にした人は、シングルマザーに対して「キャリアとは無縁な貧しい人」というイメージを持つでしょう。やむをえず非正規雇用で働いているシングルマザーの中には、ロールモデル不在のために、キャリアを築くという発想すら持たない人もいるかもしれません。
本キャンペーンでは、シングルマザーが「キャリア」をテーマにエッセイを執筆します。「シングルマザー」という属性や職種の輪切りでは見えてこない、一人ひとりの個性や積み重ねた経験にある輝きと価値を、エッセイを通じて可視化し、再認識し、社会に届けます。それはきっとメディアなどで目にする「シングルマザー像」とは違うはず。こうしたリアルなシングルマザーの姿を自分たちの手で提示することで、世の中に蔓延するシングルマザーへの偏見や差別を少しでも減らすことに寄与できればと思っています。
そんなかけがえのないエッセイたちを、ぜひひとりでも多くの方に読んでいただきたいです。(過去のエッセイはこちらから)
12月1日よりエッセイを発表します。日本語版はこちら、英語版はこちらからご覧ください。
私たちシングルマザーズシスターフッドの活動は、自分の健康が後回しになりがちなシングルマザーに、30分だけ、自分のために時間をとってセルフケアをしよう、というオンライン講座から始まりました。そのセルフケアを土台として、学び、貢献という三つのステップを通じて、シングルマザーを支援しています。
「今がよくなる」から「未来が良くなる」そして、「社会が良くなる」これをどんどん循環させていきたい。そんな私たちの在り方に共感してくださった方は、この寄付月間キャンペーンにぜひご寄付いただければ幸いです。
今回のキャンペーンでいただいた寄付は、セルフケア講座と表現による自己の回復プログラムの運営費として大切に使わせていただきます。シングルマザーの心とからだの健康は、子どもたちにとっても不可欠です。サポート頂けることに感謝致します。