SOで一番大切なもの
それは日常のスポーツプログラムです。
スペシャルオリンピックスと複数形になっているのは、各地で日常的にスポーツプログラムを行っていることを意味します。オリンピックやパラリンピック同様、大会も開催されますが、日常のスポーツプログラムで体力をつけ、健康を増進し、仲間のアスリートやコーチ・ファミリーの応援を受け、少しずつでも上達していくことで自信をつけ、社会へと勇気を持って出ていく力を身につけることが一番大切だとSOは考えています。
コロナ禍でこの大切なスポーツプログラムが休止となり、アスリートたちは大きな影響を受けました。Withコロナへと移行する中、少しずつ実施ができるようになってきています。
なぜスポーツが必要なのか
令和３年のスポーツ庁の調査によると障がいのない成人の週１日以上の運動・スポーツ実施率は56.4％であるのに対して、障がいのある成人の実施率は31.0%に過ぎません。その原因の１つは、障がい者がスポーツをする場が少ないことが挙げられます。全国にいる知的障がい者が約４００万人、スペシャルオリンピックスで活動しているアスリートの数が約9,000人。SO以外でスポーツを楽しむ人たちもいるでしょうが、あまりに少ない現状があります。スポーツをする人がスポーツをやってよかったこととして挙げた、上位３つは、「ストレスが解消される」、「体力・身体的機能が向上した」、「体を動かすこと自体が楽しい」です。この機会をもっと多くの知的障がいをお持ちの皆さんに提供すべくSON・熊本は活動しています。
SOは社会との接点
日常のスポーツプログラムやその発表の場である地区大会などの大会で、アスリートたちはボランティアをしてくれる一般の方々と共に活動をします。障がいのある人が障がいのない人と一緒に活動をする機会は決して多くはありません。そんな貴重な体験をSOで積むことができます。また、スペシャルオリンピックスには障がいのある人が障がいのない人と一緒にペアやチームを組んでプレーするユニファイドという競技形式があります。例えば、ボウリングのユニファイドダブルスでは、１フレームずつ交代で投げて、２人で協力してゲームを作り上げていきます。まさしく共生社会そのものです。自分が好きなこと、得意なことを通して、このような体験をすることで身につけた自信や勇気を持ってアスリートたちは社会に踏み出していきます。
また、障がい者＝支援される側という固定観念から抜け出し、支援する側としてスポーツボランティアも行っています。社会の一員として、SOのアスリートたちは活躍しています。
地域で生きていく意味
人は社会で生きていく生き物です。障がいの有無は関係ありません。これまで障がい者は支援される対象、つまり支援する人にとってはForの存在でしたが、これからは共に社会を作っていく存在、つまり共に過ごすWithの存在になります。SONが掲げるBe With Allがそれを象徴しています。そんな中、社会と障がい者の繋がりは「地域」です。スペシャルオリンピックスはこれからも地域とのつながりを大切にし、地域で生きていくアスリートを応援していきます。
ご支援の使い道
頂いた寄付金はこんなことに使われます
- スペシャルオリンピックスで一番大切な日常プログラムの会場費などの運営費に。
- 日常プログラムの練習成果の発表会である地区大会の運営費に。
- 2年に一回、交互に行われる夏季・冬季ナショナルゲーム（全国大会）の選手団派遣費用に。
- 2年に一回、交互に行われる夏季・冬季ワールドゲーム（世界大会）の選手団派遣費用に。
- アスリート、コーチ、ボランティアの研修会開催の費用に。
- スペシャルオリンピックスのことを広く知ってもらうための広報費に。
その他、スペシャルオリンピックス日本・熊本の活動を支えるために使われます。SON・熊本は認定NPO法人ですので寄付額の一部は確定申告をすると税額控除等を受けることができます。
障がい者にとって暮らしやすい社会はみんなが暮らしやすいユニバーサルな共生社会です。その実現のために、皆様のご支援よろしくお願いします。
