GIVING for SDGsについて
このプロジェクトは「GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行」の認定プロジェクトです。
「GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行」では、寄付決済時に発生する決済手数料をソニー銀行が協賛することで、寄付者の想いがこもった大切な寄付金を全額 NPOに届けます。寄付金の社会への還元性を高めることで、寄付文化の浸透および NPOの社会課題解決に向けた活動を支援することが可能です。
▼GIVING for SDGs特設サイト
https://congrant.com/jp/corp/sonybank/givingforsdgs.html
https://sonybank.jp/?cid=cf_gfs035_01
ソニー銀行様より以下の応援メッセージをいただきました
このたびは「GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行」へのご参加、誠にありがとうございます。2024年11月に続くリピートでのご参加となり、喜ばしい限りです。
本プロジェクトは2026年3月に開催予定の「Poco Poco Festa(ぽこぽこフェスタ)」を運営するための取組です。このイベントは、誰もが参加しやすい身近な地域での文化体験を通じ、子どもたちの経済格差による体験格差の広がりを解消させることを目指すというとても大切な取組であると考えています。
なお、多摩子ども劇場さまは、2026年に設立から40周年という節目を迎えられることもあり、これまで以上にバラエティに富んだ体験の場を子どもたちに提供できることを期待しています。また、本プロジェクトを通じてSDGsの目標である「No3すべての人に健康と福祉を」「No10 人や国の不平等をなくそう」「No11 住み続けられるまちづくりを」の実現に貢献できることを願っています。
設立40周年を迎えました <活動・団体紹介>
私たちは、設立以来多摩市および多摩ニュータウン地域で子どもと文化、地域をつなぐ活動をしているNPO法人です。今年度設立40周年を迎えました。子どもの文化権を保障し、体験格差の解消をめざすとともに地域を文化でつなぎ声をかけあえる面識社会の実現、いろいろな人が自分らしく暮らせる街づくりをめざしています。
2006年からスタートしたPoco Poco Festa(ぽこぽこフェスタ)は、子ども達が身近な地域でアート体験に触れる機会を作る事業です。日常の中に非日常を。子ども達が歩いて行ける範囲でまる一日、さまざまなアート体験を通していろいろなアーティストに触れ、自分の「好き」を見つけること、たくさんのプログラムの中から「自分で選ぶ」ことを大切に、これまで20年間継続してきました。昨年度、初めてクラウドファンディングに挑戦したくさんの方からご支援、応援メッセージをいただけたことは大変励みになるとともに、事業継続の意義をより心に刻む機会となりました。
<多摩子ども劇場の活動紹介>(2025年度リーフレット)


<PocoPocoFestaの紹介> (2024年度パンフレット)


なぜ、アート体験なのか
子どもの体験格差が問題になっています。経済格差や保護者の認識の格差が子どもの体験格差を生み、子ども時代の格差はその後の人生に大きく影響を与えます。小学生の頃に体験活動や異年齢との関わりがあった子どもは、大きくなったときに自尊感情、外向性、精神的な回復力について高い得点を持つという結果が、さまざまな機関の調査により明らかになっています。
令和4年6月、文部科学省から、子供にとってリアルな体験活動が様々な力を身につけていくために重要とする「子供の体験活動推進宣言」が出されました。体験活動推進特設ページ(たっぷり体験):文部科学省
宣言の中には「家庭の経済環境によって体験機会に格差が生じているとの指摘もある」との記載があり、今こそ官民一体となって取り組まねばならないとありました。
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンが全国の小学生保護者2,097人に実施した調査では
結果①経済的に厳しい家庭の子どもの約3人に1人が、学校外の体験機会が何もない(=体験の貧困)
結果②物価高騰により、特に経済的困難を抱える家庭で子どもの体験機会が減少している
体験の機会が子どもの育ちに良い影響があることははっきりしたものの、経済格差が体験格差を生んでいることは否めません。経済格差だけでなく、「保護者に時間がない」「地域に参加できるイベントがない」ことも要因ということがわかりました。
参考:公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン「全国の小学生保護者2097人に対する「子どもの『体験格差』実態調査」結果
私たちはその体験格差を解消するため、子どもが歩いて参加できる、子ども達にとって身近な地域で体験の機会を作ることを大切に地域の幼稚園、保育園、小学校、児童館などへのアウトリーチも含めたアート体験の場作りを実施してきました。
アート体験には、正解や間違いがありません。子ども達は、アート体験で自分を表現することを通して自分自身の知らなかった一面に気づいたり、「自分ってけっこうできるじゃん」と自己肯定感を高めたりします。また、プログラムで他の参加者と共に何かを作り上げる体験は、他者理解も育みます。
核家族化が進み、人とのふれあいが希薄になる中で、いろいろなジャンルのアーティストや地域で活動するアーティスト、スタッフ参加している地域の大人との交流を通してさまざまな生き方に触れられることは、子ども達の視野や可能性を広げることにもつながります。
PocoPocoFestaで大事にしていること
ぽこフェスはオープニングからスタートします。 全講師がステージ上に集合して、プログラムを紹介。参加した子ども達は講師に会ってプログラムの紹介を聞いて、どのプログラムに参加したいか、何の体験をしたいか「自分で」考えます。 その後、定員のあるプログラムの一部の抽選をします。全プログラムを事前申込にしたほうがスムーズな運営はできます。でも、いろいろなアート体験があることを知ってから「選ぶ」ことを大事にしたくて、あえて抽選を取り入れています。もちろん、抽選にはずれて涙目になる子も。そうして想定していなかったプログラムに行ってみたら思わぬ体験ができたり、知らなかった自分の「好き」に出会ったり。うまくいかないことが失敗とは限らない、別の出会いを生むこともある、そんなことを体験してほしいと続けています。

PocoPocoFestaをより充実した内容で継続したい
これまで20年近くに渡って1万人の子ども達、31か所44回のアウトリーチで子ども達にアート体験の場を届けてきました。これからも地域の子ども達にアートとの出会い、多様な大人との出会い、学区を越えた子ども達同士の出会いを作り続けていきたいと思っています。地域の講師の中には、中学生から大学生まで若い世代の参加も多く、講師が活躍する場を保障することは未来のアーティストを応援することにもつながります。継続することで、若いアーティストが増え、まちが元気になることにもつながります。
昨年度に続きクラウドファンディングに挑戦することで、プログラム数を増やし、より多くの子ども達が参加できる場作りをめざします。
参加者の感想 PocoPocoFesta2025参加者アンケートより
・ぼうしがたのしかった(小学1年生)
・遊びきれないくらいたくさんありました。ありがとうございました。(5歳、保護者)
・影絵に参加させてもらいました。いろいろな影を教えてくれてとてもうれしかったです。(小学3年生)
・からだであそぼう、今年も楽しかったです。こま、集中して回していた。昨年より集中力があった。(5歳)
・都立大の人たちの歌をとても上手で、ねむ気がはれた!それと響きがあってとてもきれいでした。マジックでスプーン曲げが思った以上に面白くて行ってよかったです。(小学4年生)
・ウクレレすごい良かったです!!(1,4歳、保護者)
・毎年楽しみにしています。大人も子どももニコニコ楽しみました!
・toRmansionのミニコンサートや「からだであそぼう」などとても楽しかったです。(小学1年生)
・パントマイムができるようになってうれしかったです。カバン、ふうせん、かべができてうれしかった。(小学4年生)
・こまがまわせなかったけど、けんだまができてよかった。
・きょねんはマジックができなかったので、2年でできてうれしいです。らい年もまたきます。(小学2年生)
・こまのたけちゃんのショーがとてもおもしろく楽しかったです。中国ゴマもできるようになってうれしかったです。また来年も絶対行こうと思いました。(小学6年生)
・スプーンまがったときの感動が忘れられない。
参加者メッセージカード

応援メッセージ
多摩市長 阿部裕行様

創立40周年おめでとう!
「子どもたちに夢を!」と多摩子ども劇場が産声を上げ創立40年を迎えられましたこ
と心からお喜び申し上げます。
ハロウィンin多摩センター、Poco Poco Festa、舞台芸術作品鑑賞会など皆さんの活動
に励まされてきた40年。生きづらさを感じる人が多い今日、子どもも大人もワクワク楽
しめる街を目指す多摩子ども劇場を応援します!
パフォーマンスカンパニー toRmansion様

「ぽこぽこフェスタ」開催が危ぶまれるほどの積雪の朝、パルテノン多摩に続く道を、たくさんの会員さん、スタッフさんが雪かきをして迎えてくださった事、忘れません。子供たちのとびきりの笑顔と夢中をうみ出す場を作り、守っていくこと。多摩子ども劇場さんの思いがこれからもたくさんの人に広がり、繋がり続けていくことを願い、私たちもこれからもずっとずっと応援させていただきます!40周年おめでとうございます!
恵泉女学園大学 客員教授
恵泉女学園大学平和紙芝居研究会KPKA顧問
岩佐玲子(レイチェルイワサ)様

40周年おめでとうございます。多摩子ども劇場の発足と運営に関わられた多くの皆様に心からのお祝いと感謝を申し上げます。これまで重ねられた地道は活動は、「自分は大切にされた」という喜びの花を、子どもたちの心に咲かせています。子どもと大人が心を通わせ笑顔の花畑が広がる活動を、これからもリードし続けてください。
代表者メッセージ
多摩子ども劇場は、「子ども」を真ん中に「地域」を「文化」でつなぐ活動をしている認定NPO法人です。設立以来、「生の体験」にこだわり文化体験を通して人と人がつながること、子どもも大人も対等な関係で互いに育ちあうことを大事にしてきました。
具体的な事業としては、子どもの生活圏でキャンプやカーニバルといった体験活動を作ったり、身近な地域で親子で参加できる舞台鑑賞の場作り、誰もが気軽に参加できるあそび場の定期開催、学校や幼稚園保育園へのコーディネート事業、公民館と協働して行う子育てひろば事業などを行っています。
子どもの権利条約の精神に基づき、子どもも大人もわくわくと心が動く体験を地域で作り積み重ねること、そのことで地域の中で顔見知りが増え声をかけあえる面識社会を実現すること、誰もが自分らしく一緒にくらしあえるまちをつくることをめざしてきました。
今回、継続をめざしてクラウドファンディングを実施しているPocoPocoFestaは、子どもとアート、子どもとアーティスト、参加者の子ども同士、子どもとぽこフェスに関わるスタッフなど、たくさんの出会いがある事業です。自分で「選ぶ」こと、自分の「好き」に気づくこと、いろいろな人の生き方にふれることを通して自分の視野や可能性を広げてほしいと願っています。
2024年度から単独主催事業となり、開催が危ぶまれたPocoPocoFesta2025は、昨年度実施したクラウドファンディングでの皆様からのご支援により無事に開催することができました。たくさんの子どもや保護者の方が参加して、各所でドラマが生まれ参加者のみなさんと共にすてきな空間を作ることができました。
今年度、多摩子ども劇場は設立40周年を迎えます。これからも地域でこの事業を継続したい、PocoPocoFestaを通してたくさんの子ども達に体験の場を届けたい、そして体験を通して子ども達と子育て真っ最中の保護者の方に「ぽこぽこ」と気持ちが湧きおこる時間を共に作りたいと願っています。みなさまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
寄付金の使い道について
Poco Poco Festaの継続にご支援いただきありがとうございます。事業継続のため、いただいたご寄付はアーティストへの謝礼、運営費として大切に使わせていただきます。
以下にあてさせていただきます。
・講師謝金
・ボランティアスタッフ交通費
・広報・印刷費
・備品消耗品費
・記録写真撮影料等