ーーPAISIBLE(ペジーブル)柏は、社会福祉法人ワーナーホームが障害のある方々と共に運営する千葉県柏市の小さなベーカリーです。
大堀川の遊歩道にほど近いお店には、お散歩やサイクリングの途中でいらっしゃる方や、いつもの朝食を買いに食て下さる方、遊歩道の桜が綺麗な季節にはたくさんのお客様で行列のできる店舗になりました。

地域の皆さんに支えられながら運営してきたPAISIBLE柏ですが、2023年6月2日～3日の記録的な大雨により、床上浸水の被害に見舞われました。店舗や周辺の道路は膝より高く水がたまり、私たちは激しい雨を前にその様子を見守ることしかできませんでした。

水が引いたのは24時間後。目の当たりにした店舗は、オーブンも冷蔵庫も、ストックの材料も水没し、24時間水につかったお店の床は腐り、とても事業を継続できる状態ではありませんでした。

絶望の中店舗の状況把握と片づけを始めました。
そんな中、状況を知らずにパンを買いにきてくださるお客様や、SNSの投稿を見てかけてくださる温かい応援の言葉、お見舞いの物資を持ってきてくださる方、パン作りのお仕事はできなくても通所して後片付けに来てくれているペジーブルの利用者の皆さん。
たくさんの方々の優しさ、温かさに触れました。

皆さんから頂いた恩を美味しいパンでお返ししたい！そんな想いで、今回このプロジェクトを立ち上げました。

小さな店舗ですが、支えてくださる皆さんと一緒にPAISIBLE柏を再建できればと思っています。
どうか、ご支援応援のほどお願いいたします。

障害者と共に運営するPAISBLE柏

ペジーブル柏を運営する社会福祉法人ワーナーホームは、1981年に千葉県柏市の小さな作業所から出発し、障害があってもその人らしく、住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう、障害児者とそのご家族への支援を積み重ねてきました。

PAISIBLE柏のはじまりは、2006年に始まった地域生活活動センターでした。
障害や病気があっても、安心していられる居場所と相談できる人がいる。そんな場所です。
たんぽぽセンターに通ってくるようになった障害のある方々と活動し、相談を受ける中で、本当の居場所を地域の中に作りたい。そんな想いが芽生えました。

どんな居場所にしたいかな？
どんなお仕事がしたいかな？

みんなで沢山話し合い、1つの結論にたどりつきました。

「地域に幸せの種をまく仕事がしたい！」

その想いが形になり、2011年にPAISIBLE柏はにオープンしました。
みんなの気持ちが込められたパン屋さんは、小さいながらも地域に認知されてゆき、常連さんもできました。桜の季節に、花火大会の日に、何もない日でもベーカリーに訪れてくれるお客様のお顔を見ると「地域に幸せの種をまく仕事」の想いは、確実に地域に実を結んでいると感じています。

PAISBLE柏ではたらく人

PAISBLE柏では、様々な障害のある方と一緒にパン屋さんを運営しています。
パン屋さんの運営には様々な仕事があります。パンをつくる仕事、販売する仕事、だけでなく、掃除をしたり、パンを売るための包材を準備したり。得意不得意がありますが、それぞれの力を生かし、みんなでおいしいパンをお客様にお届けしています。

PAISIBLEを訪れるお客様の中には、ここが障害のある方の就労支援施設だとは知らずに来られ、いまだに知らない方も多いかもしれません。それほどに、障害があるとかないとか関係なく、みんなで力を合わせてパン屋さんを運営しておりますが…
サポートを必要として利用者さんが通ってこられています。
PAISIBLEという働く場を失い、彼らの働きたいという想いは行き場を失ってしまいました。

また、PAISIBLEを営業できない状況では、売上から支払われている彼らの工賃も支払うことができなくなってしまいます。

再開に向けて

あの日、水につかった店舗を見たときは自然の厳しさに絶望的な気分でしたが、いつまでも落ち込んでいるわけにはいきません。被害状況を整理し、再開に向けて動き出しました。
約24時間、水につかった店舗の被害状況は大きく、オーブンや冷蔵庫は使用できず、ストックしていた材料も廃棄するしかありません。

被害は大きかったものの、幸いオーブンや冷蔵庫、店舗補修などの費用は保険でまかなうことができます。しかし、細かな機器とパンをつくるための材料、なにより通ってきてくれている利用者さんの工賃は保険でお支払いすることはできません。

今回は、ベーカリーとベーカリーで働く利用者さんの日常を早く復活させるため、クラウドファンディングに挑戦します。ぜひ、皆様のお力をお貸しください。

クラウドファンディングの概要（ご支援の使い道）

店長よりご挨拶