施設で育ったわたしの視点から
社会的養護の世界をひらいていきます
〜こどもや若者、ケアワーカーがなりたい自分になれる社会を目指して〜

わたしは両親の離婚をきっかけに7歳から18歳までの11年間、東京都世田谷区にある児童養護施設で生活をしていました。
18歳で施設を退所後、22歳のときにミス・ユニバースジャパンに出場し、茨城県大会で準グランプリを受賞。その経験をきっかけに、児童養護施設出身モデルとして、講演活動やSNSを活用した情報発信を始めました。
発信をつづけるなかで、嬉しい出会いがありました。それは施設で働く職員さんや、NPOで支援にかかわるスタッフさん、そして施設を巣立った人たちとの出会いです。
その出会いのなかで何度も耳にしたのが、「もっとたくさんの人に社会的養護を知ってほしい」という想いでした。しかし、同時に、日々の業務のなかで、発信まで手が回らない現実も知りました。
施設で育ったわたしの視点から
3つの視点をつないでいます

22歳から活動をはじめて、気づけば8年が経ちました。そのなかで、これまでずっと向き合ってきた問いがあります。それは、「こどもを支える活動に注力するのか、ケアワーカーを支える活動に注力するのか」ということです。
実際にいただく声は、「職員会議で経験を話してほしい」「こどもたちと話してほしい」など、どちらか一方に絞れるものではありません。
一方で、法人として事業を考えると、どちらかに絞ったほうが、よりスピード感をもって展開できるのではないか、と悩むこともありました。経営の本を読めば読むほど、「どちらかに絞れていない自分はダメなのではないか」と、自分を責めることもありました。
そうして数年が経ち、いまは一つの結論にたどり着いています。それは、「どちらかに絞る必要はない」ということです。なぜなら、こどもへの関わりも、ケアワーカーへの関わりも、ゆるやかにつながっているからです。
一見すると、どっちつかずに見えるかもしれません。けれど、社会制度、ケアワーカー、こどもや若者、この3つの視点を行き来しながら関係をつないでいくことこそが、私の活動の軸だと思うようになりました。
だからこそ、わたしは「出会った人たちとの関係性」を大切に活動していきます。例えば、講演会で施設の職員さんと出会ったら、別日にその施設を訪れ、こどもたちと話をする。そのなかで感じた違和感をもとに、行政の取り組みを調べて発信する。
そうした、出会いのなかで生まれるアクションを、これからも大切にしていきたいと考えています。
なりたい自分になるために、わたしたちができること
一般社団法人たすけあいでは、このビジョンを実現するために、さまざまな視点を行き来しながら、関係をつなぐ取り組みを行っています。

ひとつひとつの活動は別々に見えても、根っこは「なりたい自分に近づく」ことにつながっています。
活動①|情報サイトたすけあい
こどもを支える人のための、知のお守り
社会的養護の関する情報をわかりやすく届けることで、こどもや若者、ケアワーカーが安心して選択できる土台を整えています。


非営利メディアとして運営している社会的養護専門情報サイト「たすけあい」では、社会的養護に関する解説記事や、当事者・支援者等のインタビュー記事を掲載。現在は月間1万PVを超える情報発信サイトへと成長することができました。
活動②|寄付サイト ナカソラ
現場の「いま必要」を届けるための寄付の入口
施設や団体の「ほしい」を見える形で届け、必要なものが、必要な場所に、無理なく届く仕組みをつくっています。


※昨年度実績:登録施設数28件、寄付総額:590,114円、寄付物品総数:302個
自立援助ホームつばさ(埼玉県)
自立援助ホームも社会的養護の施設ですが、児童養護施設とは違い、ご寄付を頂く機会が少ない現状でした。そんな状況でありながら、ナカソラへの登録後、お米・洗剤・専門図書など、たくさんのご寄付を頂きました!全てInstagramにてお礼の投稿をしております。
自立援助ホーム吾が家(茨城県)
商品を購入して頂いたことにも感謝ですが、何よりも私達を気にかけてくれて、行動してくれる人がいる、という事実に胸が熱くなりました。子ども達も、世の中には優しい人がいるんだなーと、実感できて、大人への信頼感アップにも繋がっていると感じました。
活動③|ワークサイト まいすたいるネット

こどもが「なりたい自分」を描くための場所
自分のこれまでやこれからを見つめながら、なりたい自分を考え、選んでいくためのきっかけを届けています。
ご寄付の使い道
みなさまからのご寄付は、たすけあいの活動を支える運営費として、大切に活用させていただきます。
⚫︎情報サイト運営費
記事作成費、動画編集費、サイトの維持費、取材交通費、謝礼 など⚫︎寄付サイト ナカソラ運営費
サイトの維持費、取材交通費 など⚫︎その他の活動
施設で暮らすこどもたちとの座談会、施設退所者からの相談対応 など⚫︎団体運営費
通信費、会計ソフト代、地代家賃 など
例)単発のご寄付で10,000円いただいた場合、3割を運営費、7割を活動費として活用いたします。活動内容や使途については、〈田中れいかの公式ブログ〉などでご報告しています。
一般社団法人には財務情報の公開義務はありませんが、たすけあいでは、毎年の収支状況を公開しています。みなさんの気持ちを受け取り、向き合いながら、これからも発信を続けていきます。
寄付してくださったみなさまへ
・活動報告書(年1回)とオリジナルステッカーをお送りします
・毎月1回メールマガジン「ゆる月報」にて活動のご報告します
ゆるくつながってもらえたら嬉しいです

たすけあいは、2026年度から、わたし一人で活動を続けていくことになりました。法人化した創業メンバーの退任があったためです。
「結局、一人か」と寂しく思う気持ちもあります。
それでも、この活動が好きだという気持ちと、ここからまた一人でコツコツ続けていこうという気持ちが、いまは同じくらいあります。
わたしには、ソーシャルインパクトを大きく広げるような戦略や、大人数を率いるリーダーシップはありません。でも、だからこそ、出会った人との関係を大切にしながら、目の前の一つひとつの活動を、丁寧に続けていきたいと思っています。
こうした方法を取ることで、大きなことはできないかもしれません。それでも、このやり方で続けていくことが、わたし自身が心地よく続けていくための方法なんだと思っています。
だから、これからも、わたしが出会う人たちとのかかわりを、ゆるく見守っていただけたら嬉しいです。

