Education Beyond(エデュケーションビヨンド)基金                          目標金額:1000万円

 米国の研究機関が開発した、歴史及び実績のあるプログラムの日本導入を目指しています。このプログラムはacademically advancedな子ども向けに開発したもので、夏休み期間中に子どもが一つの分野を探究し、学びを楽しめるように設計されたものです。プログラムの対象は小学2年生〜高校3年生で、これまでに世界中で延べ150万人以上が参加しており、過去の参加者からは企業家、Rhodes奨学生、Pullizer受賞者など、数々の著名人を排出しています。
 本年は、本プログラムの本格導入に向けた準備の年として、以下のプログラムを実施する予定です。
 ・2022年6月 米国の専門家を招いてのアドボカシーイベントの開催
 ・2023年  パイロット・プログラム(オンラインと対面のハイブリッド・テスト版)の実施

プロジェクトの背景

日本にはAcademically advancedな子ども、つまり学習意欲や好奇心が強く、探究学習に強い意欲を持つ子どもは全体の6%と言われていますが、この子どもたちの才能、意欲に応えた公的・民間支援は皆無に等しい状況です。

公立・私立校の教師へのヒアリングでは、現状の画一的な教育の中では、「特別な才能を持つ子の力が発揮できなくなる」などの心配の声が上がっています。また、Academically advancedな子どもを持つ保護者からは「学校教育への不安」そして「子どもの才能を伸ばす機会の少なさ」についての悩みとして圧倒的に多くの声が挙げられています。

Academically advanced教育の先進国である米国では、年間の公的予算が630憶円以上が投入され、公立学校に通う330万人以上がプログラムに参加しています。また、その他にもAcademically advancedの生徒を対象とした学校やプログラムも充実。

その他の国でも、中国・香港・韓国でも、理系・イノベーション人材の育成や英語教育の充実に向けて国を挙げて取り組んでおり、多額の教育予算の投入と小学生の低学年時からの育成政策が実施されています。

 

本プロジェクトで目指すもの

【ミッション】

本プロジェクトのミッションは、Academically advancedな子ども達があらゆる枠組みを超えて自分らしく生きる力を持てるような教育手法と機会を日本全国に普及することです。

具体的には

  • 子供達は、自身の興味分野を学び、知的好奇心が刺激されることで探究の喜びを知り、自己肯定感が向上することを目指す。
  • 保護者は、子どもの自発的な学びに対し、より積極的かつ能動的なサポートを保護者同士のコミュニティーの中で促せる状態を目指す。
  • 教師達は、パーソナライズドラーニングの知見を得、自身が所属する学校やコミュニティーで持続可能なインパクトを及ぼせるスキルを身につけてもらうことを目指す。

教育システム全体が、Academically advanced教育の重要性を理解し推進していることが必要であり、そのための準備を進めてまいります。

【プログラムの紹介】

Academically advancedな子どもたちのための機会を増やすため、アメリカにあるような特定分野での才能や興味を持つ生徒に提供されるプログラムの日本導入を目指してまいります。夏休み中の2週間のプログラムを通して、子どもが一つの分野を探究し、学びを楽しめるように設計いたします。このプログラムは「リーダーシップ」「好奇心を基盤とした能力開発」「他者との関わり」を重視しており、一人一人が自分の興味・才能分野の芽を伸ばし、仲間と切磋琢磨し社会性も身につけることを目指します。このプログラムを日本に導入することで、現在困っているAcademically advancedな子どもにもこのような効果があると確信しております。

【プログラムの展開】

本プログラムはAcademically advancedな子どもたちを対象としたものとなりますが、実際のプログラム展開ではターゲット層を明確化し、各ターゲット層に対して本プログラムへの認知度の向上を図ってまいります。

また、本プログラムを日本に円滑に定着させていくため、順次プログラムの提供対象や提供内容の拡大を図ってまいります。

また、家庭環境、経済環境を問わずAcademically advancedな子どもたちに学びの機会を提供できるよう、将来的には奨学金制度の導入も目指してまいります。

この資金調達で行うこと

米国発の歴史と実績のあるプログラムを日本に本格導入するための準備の年として、2022年から以下の事業の費用として使用いたします。

●アドボカシー(提言)イベントの開催 【2022年6月】                                 本プログラムの概要と、日本へ導入することの必要性・重要性をご理解いただくため、米国 CTY(Center for Talented Youth)から研究者やプログラム開発者をお招きして、保護者や教育関係者を対象としたオンライン・イベントを開催します。

●パイロット・プログラム(ハイブリッド形式)の実施 【2023年】                                 数十名の日本の小学生を対象に、CTY のコースを実際に体験していただくパイロット・プログラムを実施いたします。                                                                 授業は米国 CTYのインストラクターが担当します。生徒たちとTeaching Assistantは日本の教室に集合し、Web会議システムを使って米国 CTYのインストラクターと中継することでプログラムに参加します。Teaching Assistantを教室毎に2名配置することで、課題のチ ェックその他、生徒への必要なサポートは現場にて行うハイブリット形式での開催となります。

 

実施団体の概要

団体名:一般社団法人Education Beyond

所在地:東京都渋谷区

設立日:2020年7月20日

代表者:Paul Li

寄付募集元

公益財団法人 東京コミュニティー財団