一般社団法人トリナス

こどもがまんなかの民設民営「みんなの公民館」をつくりたい!

焼津駅前通り商店街の空き店舗を活用し、こども・若者がまんなかの私設公民館「みんなの公民館まる」をオープンさせます。 立ち上げの様子は、noteやインスタグラム上で随時発信しています。 https://note.com/maru_kominkan/ https://www.instagram.com/maru_kominkan/ 関わっている中学生・高校生・大学生の活動風景は、WEBメディアまるまる新聞で発信しています。 https://marumaru.media/ https://x.com/marumaru_media

事業概要

私たちは3000万円の借金を背負って物件を購入し、民設民営の公民館を作ろうとしています。

同じ商店街内では、私設図書館「みんなの図書館さんかく」を運営しています。みんなが参画するシェア型図書館の第1号として、全国80箇所以上にモデルが波及しました。

現在、不登校、貧困、自殺など、こども・若者を取り巻く環境は最悪と言っても過言ではありません。こどもが減少している時代にこどもが幸せになれない社会に未来はきっとありません。
私たちは、「みんなの公民館まる」を通じて、新たな私設公共のモデルをつくりだし、焼津から日本を変える大きな動きとしていきます。

事業概要を動画形式にまとめています。まずは是非ご覧ください。


こども・若者が主役のまちづくりモデルで、焼津市から日本を変える。

焼津駅前通り商店街に、「10代・20代の人生のより道」をつくる

一般社団法人トリナスは、焼津駅前通り商店街を中心に活動しているまちづくりコーディネート団体です。商店街に芝生を敷き詰め、子どもたちの遊び場をつくる「みんなのアソビバ」の立ち上げや、完全民営の図書館「みんなの図書館さんかく」の運営にも取り組んできました。「みんなの図書館さんかく」を始める4年前と比べると商店街に10店舗近くが新規開業し、商店街が少しずつ変わりつつあります。

そんな中、私たちが新しく取り組もうとしているのが、こども・若者が主役のまちづくりです。

日本のこども・若者を取り巻く環境は依然として厳しい状況にあると考えます。厚生労働省の統計などによれば、小中高生の自殺者数は年々増加し、年間500人を超えています。また2021年の内閣府の報告によれば、20人に1人のこどもが「居場所が無い」と感じています。

私たちの活動フィールドとなる静岡県焼津市でも、小中学校の不登校が358人(令和5年度)に上るほか、学校内の問題行動として報告されるケースも毎年増加している傾向があります。

これらの要因は複雑に絡み合っています。一つは、地域における「こども・若者の居場所」が物理的に不足している点。焼津駅前通り商店街は人口減少によりシャッターが閉まっている店も多く、学生たちは学校・駅と家の往復をするだけで、立ち寄れる場所がほとんどありません。心の拠り所となる場所が少ないと、学校での人間関係に悩んだときに、自分のすべてを否定してしまうかもしれません。

物理的な居場所の少なさは、人との交流機会も奪っています。ただでさえ現代の社会は、こども・若者に「直線的なキャリア」を押し付けがちです。受験、進学、偏差値、総合型選抜のための課外活動、インターン、就職。常にこれらに囲まれるこども・若者は、既定路線に自分を当てはめるのみで、自分の好きなものを深めたり、偶発的に同世代や大人と出会ったり、対話の中で視野を広げていくだけの余裕がありません。

だからこそ私たちは、焼津駅前通り商店街に「10代・20代の人生のより道」をコンセプトとする私設「公民館」を作り、こども・若者が気軽に集まれて、様々な人や興味関心に出会える場とします。

この場所で時間を過ごすこども・若者は、学校や家とは違う居場所の中で、自分の人生を自分で作っていく土台を固められるはずです。
そして、そんなこども・若者がたくさんいる焼津市は、今よりも魅力的で、全国の先進事例としてあらゆる地方都市のモデルケースとなれるはずです。

商店街の空き物件を、民設民営の公民館に生まれ変わらせる

こども・若者の居場所、活動拠点をつくり、まち全体に活気を。

私たちは、焼津駅前通り商店街にある空き物件をリノベーションし、みんなの公民館まるの開設準備をしています。もともとは新聞販売店であり、直近では青年会議所として活用されていた物件です。

未来に残るまちづくりのためにこども・若者の存在は不可欠です。そして、こども・若者が本音を語りあったり、地域に新しい風を吹かせたりするためには、まず、「物理的に集まれる場所・大人と信頼関係を築ける時間」が必要です。みんなの公民館まるは、いつでも気軽に立ち寄れる居場所として開設し、最終的にはこども・若者の地域参加の拠点として育てていきます。

【場所】
〒425-0027 静岡県焼津市栄町4丁目2−5
https://maps.app.goo.gl/MvYk2VVfDSjfbQCx7
焼津駅から徒歩9分、駅前通り商店街内。もともと新聞販売店で、その後は青年会議所として活用されていた建物です。

【活用イメージ】
①建物1F:10代・20代のためのフリースペース
「みんなの公民館まる」のメインとなる場所です。訪れる中高大学生がおしゃべりしたり、勉強したり、遊んだり、食事をしたりと自由に過ごすことができます。設備・機能や空間デザインは、当事者である中高大学生からなる「準備会」メンバーと一緒に、1年間の話し合いやワークショップを経て検討してきました。DIY作業も中高生たちと一緒に実施中です。

②建物2F
中高大学生の自習室やこども・若者を応援する企業のためのコワーキングスペースとして開設予定です。

【開館スケジュール】
開館時間:午後3時~午後9時ごろ(放課後時間帯)
開館日:週5日(予定)

【寄付金の活用】
物件の改修費用
家具などの購入費用

こども・若者が自分らしさを発揮し、大人が応援するまちを目指して

無駄で無目的な時間でこそ、自分らしさを見つけ、表現できるはず

「みんなの公民館まる」を訪れるこども・若者は、遊んだり、お喋りしたり、宿題をやったり、悩み相談をしたりと、気の向くまま、自由な時間を過ごします。

一見、無意味で無目的に見える時間であっても、自分で決定し、自分の「やりたい」に素直に取り組むことで、自分の「好き」を見出し、自分の可能性に気づくことにつながると私たちは考えています。「 みんなの公民館まる」では、こども・若者が多様な大人(価値観)と出会い、その価値観を押し付けられることなく、自分自身について考え、可能性を広げられる場です。

現在、開館に向けて準備を進めていますが、すでに多くの中高大学生との関わりを持っています。いつでも誰でも立ち寄ることのできる居場所活動として、お菓子を食べながら交流を深める「まるアワー」や、25名の中高大学生(焼津中学校、焼津高校、静岡大学など)が施設のあり方について話し合いを行う「まる準備会」も週1回程度、定期的に活動しています。また、建築士やデザイナーとの空間設計ブレーンストーミング、ロゴデザインのワークショップなども、当事者であるこども・若者の意見を反映しながら行なってきました。


「みんなの公民館まる」のもうひとつの活動の柱は「表現」です。

こども・若者が、いま考えていること/やりたいこと/悩んでいることを、自分なりの方法で表現する「まるまる新聞」と呼ばれるメディアを運営しています。中高大学生世代が取材・執筆・制作したコンテンツを、ほぼ原文のまま掲載していくWEBメディアで、こども・若者の活躍フィールドを創出することと、社会(大人)がこども・若者のことを理解し、認識を変化させることが目的です。

また、まる館内でのイベントを自分で企画したり、「まるをどんな場所にしたいか」「焼津をどんなまちにしたいか」について意見を形成し、発信していくことも表現活動です。

そうした活動の先に、
「こども・若者が、存分に自分らしさを発揮できるまち」
「こども・若者を応援するのが当たり前になっているまち」
が生まれることを目指しています。

9月にグランドオープン予定!

1年近く、中高大学生といっしょに開館準備を進めてきました。

2023年10月 こども・若者からなる「準備会」発足。コンセプト、内装、ロゴデザインなどを協働
2024年7月 物件工事着手
2024年8月 物件工事完了
2024年9月 グランドオープン予定(9/1にオープニングイベント実施予定)

団体情報
一般社団法人トリナス
このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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