「こんなはずじゃなかった」なんて、もう聞きたくない。 ──働く前に“リアルな仕事“と出会う体験を中高生に。

「思っていた仕事と違った」──その後悔を、なくしたい。
「思っていた仕事と違った」
「もっと早く知っていれば、違う選択をしたのに」
─どちらも、3年以内に最初の職場を離れた若者たちの声です。学歴に関係なく、多くの若者が「こんなはずじゃなかった」という後悔を抱えている。これが現実です。
日本では今、深刻な早期離職の問題が起きています。高校卒業後に就職した人の約40%、大学卒業後に就職した人の約30%が、3年以内に最初の職場を離れているのです。
なぜ「こんなはずじゃなかった」が生まれるのか
多くの若者が「仕事のリアル」を知らないまま、人生の大きな選択をしています。かつては当たり前だった中学2年生の職場体験も、今では全国の約半数の学校でしか実施されていません。 学校と社会をつなぐ接点がどんどん失われ、親や先生以外の「働く大人」と話す機会もほとんどない状況です。
私たちは「みんなの公民館まる」という、年間約5,000人の中高生が利用する居場所を運営する中で、この課題の背景にあるものが見えてきました。
そこに通う中高生たちの多くが
「地元にどんな企業があるか知らない」
「働くことの具体的なイメージが持てない」
「親や先生以外の働く大人と話す機会がない」という状況にあるのです。
YouTubeやSNSで見る「キラキラした仕事」のイメージや、「やりたいことを仕事にしなければ」というプレッシャーに振り回され、地元にどんな企業があるのか、どんな働き方ができるのか知らないまま進路を決めてしまう。
その結果、理想と現実のギャップに直面し、「こんなはずじゃなかった」という後悔が生まれるのです。
実際、高校卒業後に就職する若者の多くが、短期間で離職したり、進路変更を経験しています。「自分に合った働き方」や「仕事との向き合い方」を考える機会が圧倒的に不足しているからです。特に焼津市のような地方都市では、2031年には高齢化率が3割を超えると予測される中、地域で若者と大人がつながる機会の不足が、就職ミスマッチや早期離職をさらに深刻化させています。

仕事への出会いをデザインしなおす
“働くこと”とのリアルな体験を、もっと早く、もっと身近に。
このまま彼らが進路を選べば、将来「こんなはずじゃなかった」と後悔する。そんな危機感から、私たちは"働くこと"とのリアルな体験を、もっと早く、もっと身近に提供する体験の場づくりに踏み出しました。
進路を考える時期になってから慌てて情報を集めるのではなく、中高生の頃から実際の職場を体験し、働く人の生の声を聞く。若者たちが「知らないまま選ぶ」という課題に向き合うには、「仕事との出会い方」そのものを見直すことが必要です。
みらジョブは、地元企業・学校・地域が連携し、中高生が実際の職場を訪れて"働く"を体感できる、キャリア教育プログラムです。ただ情報を伝えるのではなく、出会いを"リアル"に、そして"自分ごと"に変えていくことを目指しています。
みらジョブの取り組み
しごと観を広げる合同説明会「みらジョブFes」
地元企業20社と中高生70人が出会う「仕事の見本市」。
企業ブースをまわりながら、リアルな働く人の声にふれ、自分の未来を想像します。
(7月19日開催予定、会場:みんなの公民館まる)

実際に企業を訪問する「職場体験」
半日〜数日、地元企業で実際に働く体験を通して、仕事のリアルを肌で感じます。
製造現場での作業、接客サービスの実習など、体験を通じて「働くこと」の意味を学びます。

中高生向けガイドブックの制作・配布
職場体験マナーや企業紹介、働く人のインタビューを掲載。探究学習や授業でも活用されます。
2,000部を制作予定、市内の中学校・高校に配布します。
(写真はイメージです)

一人ひとりのペースに寄り添う、“年間マッチング”という仕組み
"年間マッチング"という仕組み 「みんなの公民館まる」には、地元企業で働く人のインタビューを掲載したパンフレットを常設しています(=おしごとポート)。 仕事内容だけでなく、「実際に働いてみてどうだった?」「想像と違ったことは?」「この仕事の大変さと魅力は?」——そんな等身大の声が詰まった記事を通じて、こどもたちが働くことの現実を知り、後悔のない選択をするための情報に出会えるようにしています。
たとえば、公民館に立ち寄った中高生がふと手に取って
「今日はちょっと気になる会社を調べてみよう」
そう思えた時、その関心が"未来への入り口"になります。
そして、気になった企業には自分のタイミングで職場体験に行くことが可能です。 場合によっては、企業の人に公民館に来てもらい、リラックスした雰囲気の中で話を聞くこともできます。
「今、知りたい」「もう少し考えたい」——そんな声に寄り添いながら、こどもたちと一緒に未来への一歩を探していきます。

キャリア教育の授業連携も強化
今、学校現場では「地域とのつながりをどうつくるか」「限られた時間と人手の中で、どうキャリア教育を実践するか」が大きな課題となっています。
特に教員の多忙化により、地域の大人や企業とつながる機会を設けることが難しくなってきています。
そこで私たちは、学校と連携しながら、授業の中で地域と出会える仕組みづくりを進めています。中高生が企業の話を聞いたり、働く人の価値観に触れたりできる機会を、探究学習やキャリア教育の一環としてコーディネート。事前・事後の学習サポートや、職場体験の調整も行っています。
令和7年度は、5つの中学校・高校と連携し、探究授業の設計や職場体験のマッチングに取り組んでいます。学校だけではつくりきれない“社会と出会う学び”を、地域と共に支える体制を築いています。

なぜ「年間を通じたコーディネート」が必要なのか?
これまでの職場体験は、「決まった時期に、決まった場所で」実施されるのが一般的でした。
しかし、中高生の興味や関心は、授業や部活動、日々の会話など、日常のふとした瞬間に芽生えるものです。
その「今、気になった」「少し話を聞いてみたい」という小さなきっかけを逃さず、次のアクションにつなげるには、いつでも企業と出会える“地域の仕組み”が必要です。
そこで私たちは、「みんなの公民館まる」を拠点に、地域の中で若者と働く人・企業をつなぐハブとしての役割を担っています。
働く人の情報に日常的にふれられる場をつくり、興味を持ったらその場で話を聞ける。学校と企業をつなぐ中間支援の機能も果たしながら、年間を通じて柔軟にコーディネートできる体制を整えています。 こうした日常の延長線上にこそ、本当に意味のあるキャリア体験が育まれると、私たちは信じています。

応援してくれるあなたへ
就職ミスマッチや早期離職を防ぐ「生きたキャリア教育」を持続させるには、年間を通じた安定的な支援が必要です。 一人ひとりの未来と向き合い、企業との信頼を築きながら、地域全体で"働くこと"への現実的な出会いを育てていきたい。
地元企業とともに、「こんなはずじゃなかった」を防ぐきっかけを一緒につくりませんか?
寄付金の使い道について
使途 | 割合 | 具体的な内容 |
---|---|---|
プログラム運営費 | 50% | ・職場体験のマッチング・調整・おしごとフェスの運営・中高のキャリア教育授業・探究学習との連携(授業設計・外部講師派遣) |
教材・研修費 | 30% | ・中高生向けガイドブックの制作・印刷・おしごとポートの企業インタビュー記事作成・事前研修・マナー講座の教材開発と実施 |
運営管理費 | 20% | ・広報・パンフレット作成・Webサイト・SNS運用・事務・スタッフ人件費 |
支援は、未来への社会投資です
私たちは「みらジョブ」を、地域の未来への"社会投資"と考えています。 中高生が働く人と出会い、仕事の現実を知ることで就職ミスマッチを防げるようになることは、個人の自己実現、人生の充実であると同時に、地域の担い手となり、社会の一員としてまちを支える存在になります。
いま届ける"仕事との現実的な出会い"が、
10年後、20年後の若者の働き方を変えていく——。
そんな願いを込めて、私たちはこの活動を続けています。
あなたのご支援が、
「本当に自分に合う仕事って何だろう」「将来が不安」とつぶやいていた子どもたちに、「この仕事の現実も知った上で挑戦したい」「地元にもこんな企業があったんだ」と思える機会を届けます。」
そして将来、「あの時体験できてよかった。おかげで納得して働けている」という声を生み出していきます。

ご支援方法とリターンについて(継続・単発、どちらもご支援いただけます)
「みらジョブ」は、年間を通じた職場体験や授業連携など、継続的な活動を行っています。
そのため、毎月の継続的なご支援(月額寄付)を特にお願いしています。
中高生一人ひとりの興味やタイミングに合わせて体験を届けるには、年間を通じて安定した支援が不可欠です。
▶ 毎月のご支援(月額寄付)
月額寄付でずっと応援(500円〜)
みらジョブの活動を継続的に支えてくださる方へ
全ての月額寄付者の方
・みらジョブオリジナルステッカー
・配布ガイドブック送付
月額1,000円以上ご支援された方には、さらに
・配布ガイドブックにお名前を掲載(希望者のみ)
・みんなの公民館まる「おしごとポート」内に支援者として1年間お名前を掲示(希望者のみ)

▶ 今回のみのご支援(単発寄付)
・「まずは一度応援したい」「ボーナスのタイミングで支援したい」など、単発の寄付も大歓迎です。 一度きりのご寄付でも、中高生にとって貴重な機会を届ける力になります。
2000円以上のご支援
ミラジョブオリジナルステッカーをお送りします。
10,000円以上のご支援
・上記すべて+おしごとポート内に支援者としてお名前を1年間掲示(希望者のみ)
※月額寄付は初回お申込み時に1回目の決済が行われ、翌月以降は毎月15日に自動決済されます。
※月額寄付の途中の解約はいつでも可能です。解約方法は、寄付ページの案内をご参照ください。
※ 寄付金受領証明書の発行は行っておりません。予めご了承ください。
※ ご支援完了後の返金には対応できかねます