
◎ 行進後の集会発言の紹介
《菅野芳秀さん》
今、米の価格が大きく報じられているが、価格の問題だけではない。日本の農をどうするか、国のあり方が問われている。
戦後、農家は400万戸が消えた。このままでは、あと10年すれば農村から人がいなくなる。農業をキチンと位置づけた国づくりが必要だ。国会議員は命がけでやってほしい。
新潟は米作りの横綱だ。そこが今日、こうして立ち上がった意義は大きい。私もこれから東北各県を回り、続いていけるようにする。農業政策を根本から変える気運を作りたい。

《天明伸浩さん》
小泉農政は農村の繋がりを壊す。備蓄米の大量放出や米の輸入は永遠に競争を強いられる社会をつくるものだ。それが能美にゃ消費者の幸せになるのか。
農業は地域の土台になっている。農村が無くなることは日本の未来にとっても大変なことだ。農業を守ることは農村を守ることだ。誰もが暮らしていける社会をめざそう。
今回の1回で終わらせることなく、みんなで明るい未来を作っていこう。

《川口友子さん(消費者)》
米価が上がっているが、農業が大変な状況にあることが分かった。価格が上がっても地元の米を守りたい。
戦後、輸入農産物が増える中で、ガンやアレルギーが増加してきた。加工食品など食べものが原因だ。体に合わない者を食べてきたからだ。医食同源が大切だ。
食の大切さが命を支えている。近くで採れたものを食べることが大切だ。みんなで大きな運動を作ろう。

《梅沢道男さん(生産者)》
南魚沼で農業をしている。米価が低すぎて、地域はもう疲弊している。政府は大規模、効率化一辺倒だが、山間地では大規模化は難しい。地域農業を守らなくてはならない。

(以上 集会発言の紹介は協力:事務局・市村さん)
◎ 集会の最後に決議文を読み上げ、参加したみなさんの満場一致の拍手で決議しました。
決議文
米や農産物の価格は下がり続けてきました。そんな厳しい中でも、新潟の百姓は精一杯頑張ってきました。大農も小農も、この厳しい経営環境の中でも歯を食いしばって米や農産物を作り続けてきたのです。
そんな頑張りで守ってきた新潟の農村ですが、人口は減り続けて将来展望が開けません。農作業をやっている人々の年齢は上昇を続け、百姓の減少によって、ついに米不足になる事態になりました。さらに新潟の農村地帯の子どもたちの減少は目を覆いたくなるような状況で、あちらこちらで学校の統廃合が進んでいます。このまま進んでいけば農村の将来はどうなるのでしょうか?
この農村の厳しさの根本には、多くの百姓が農業で食っていけない現実があります。中でもこの30年間、米価は下がり続け、農産物の値段が安くされてきました。この期間には、経済効率最優先で、労働者の賃金も安く抑えられ、非正規労働者も増えて、人々の暮らしが不安定になりました。 百姓も市民も暮らせない現実が、令和の米騒動を引き起こしました。
また備蓄米を 21 年度産まで 71万トン放出しますが、本来の備蓄の目的を全く無視した政策です。これが秋の米価の下落に続けば大変です。
経済効率最優先ではなく、「命と繋がる農業・人々の暮らし」を優先した社会を作ることを目指して、今日米どころ新潟で『令和の百姓一換』を起こします。
新潟の地から、農民も市民も共に安心して暮らせる社会を作る運動を起こそうではありませんか!
以上決議する
新潟百姓一揆 令和7年6月14日

◎ この日が初のお披露目となった
「ええじゃないか音頭〜令和の百姓一揆バージョン」
原曲のええじゃないか音頭を作詞作曲したナオライオンさんが楽曲使用を快諾してくれたので、紹介する際は原曲の方の名前もいっしょにお願いします。
この歌詞は一番だけオリジナルの歌詞のままで、二番以降は令和の百姓一揆で繋がった方たちのインタビュー記事などからその思いをまとめました。
他にも多くの消費者が知らないであろう農の現場をぜひ文章でも単語でもお寄せいただきたいです。農家として生きる醍醐味を歌にのせて届けたいです。
歌詞の紹介です。
原曲「ええじゃないか音頭」作詞作曲 ナオライオン
〜令和の百姓一揆バージョン〜
⑴
毎日おかしなことばかり 間違いだらけの世の中で
地球はこの先どうなるの 関係ないよなんて人はいない
日本中が世界中が 繋がるこころでありがとう
あなたからわたしから やってみれば明日はきっとええじゃないか
⑵
いのちを育む食料を あなたの元へと届けたい
誰もが安心できるよう(世)に 美味しい国産ひろげよう
こどもたちに 伝えたい 食べるは生きるの基本のキ
タネつなぎ 希望つなぎ 未来へつなげばええじゃないか
⑶
タネはみんなのものだから どんどん植えよう育てよう
土から芽が出る愛おしさ この世に生きるは人だけじゃない
タネ蒔いて苗育て 大地の恵みにありがとう
人も虫も風も雨も 役割あるからええじゃないか
⑷
農業一筋50年 これでも若手のホープです
家庭の生ゴミ 堆肥に変えて 農地に還して 土づくり
助け合い支え合い 地域で循環ありがとう
作る人と食べる人が もっとぐっと近づけばええじゃないか
⑸
毎朝5時起き乳搾り 栄養考え餌づくり
動物たちの幸せと 人の健康はつながっている
たくさんのおかげさまで いのちをいただくありがとう
あるがままで生きる学び enjoy milkがええじゃないか
⑹
小さな農家が集まって 小さな面積分け合って
仲間を増やして人育て 農業守って農村守る
大規模も小規模も 日本の食の守り人
それぞれの素晴らしさ 認め合えたらええじゃないか
◎最後に各報道を紹介します。
・4/10 BSN新潟
https://youtu.be/7Xel-2WQAxA?si=dlYq5Q_wtuP6aSsC
・6/13 集会呼びかけ 上越タイムス
https://j-times.jp/archives/102301
【6/14当日の報道】
・BSN新潟放送
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ffbe50a6b529b27bd1bea3876046d04a2a6166d
・上越タウンジャーナル
https://www.joetsutj.com/2025/06/14/171500
・新潟日報
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/626869
・新潟ニュースNST
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nsttv/region/nsttv-26537
・時事通信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025061400474&g=soc
【6/15報道】
・読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250614-OYT1T50222/
・上越タイムス
https://j-times.jp/archives/102516
・スポニチhttps://www.sponichi.co.jp/society/news/2025/06/15/kiji/20250615s00042000066000c.html
・沖縄タイムス
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1604702






(報告:令和の百姓一揆実行委員会事務局 末武あすなろ
集会発言の紹介協力:同事務局・市村忠文)