NPO法人 ウリ花・朝鮮半島と日本の架け橋たち

平和大使たちの学び舎 「朝鮮学校」への支援

私たちNPO法人ウリ花・朝鮮半島と日本の架け橋たちでは朝鮮学校は朝鮮半島と日本の架け橋として平和の大使にもなる素晴らしい子供たちが育つ重要な教育機関であると確信しています。しかし、朝鮮学校やそこに通う生徒たちの様子は、なかなか一般の人たちに伝わっていないのが実状です。なんとなく悪い印象を持っている方も多いと感じます。そのイメージはすぐには変わらないかもしれません。ただそうした印象や無関心もあって、他の外国人学校に比べて、国や自治体など行政からの支援もほとんど受けられない状況があります。70年以上続く朝鮮学校の歴史はいま岐路に立たされています。そこで私たちは日本全国のみならず世界中から朝鮮学校の支援を募ることにしました。 そしてウリ花では、日本人メンバーが見つめて考えた事をもとに、朝鮮学校の実状をお伝えし、日本社会で共に生きていく架け橋をつくりたいと考えています。

【平和の架け橋となる朝鮮学校を支援したい】

 

朝鮮学校は、朝鮮半島にルーツをもつ子どもたちが学ぶ学校です。

私たちウリ花はこの朝鮮学校を、朝鮮半島と日本の架け橋になる子どもたちが育つ、日本社会にとって重要な教育機関と考えています。

朝鮮学校はもともと戦前・戦中に、公的な場で朝鮮語を話す機会が失われた朝鮮半島にルーツをもつ人々が、朝鮮語を学ぶために建てた「国語講習所」とも呼ばれる寺子屋のような学び舎が始まりです。


 それがなぜ「平和の架け橋」となるのか。少なくともなぜ私たちはそう考えるのか、少し長くなりますが、お読みくだされば幸いです。

【なぜ朝鮮学校? ❝登場人物❞ 紹介】

冒頭に、「朝鮮学校は朝鮮半島と日本の架け橋になれる素晴らしい子どもたちが育つ重要な教育機関です」と書きました。
 
なぜそう考えるのかを、たとえ話を使って説明します。
 
朝鮮半島と日本を舞台にして、ドラマが進行中だと想像してください。
登場人物を分類すると、大きく次の5つに分けることができます。
 
①(北)朝鮮[朝鮮民主主義人民共和国]の人
②韓国[大韓民国]の人
③日本の学校で学ぶ在日コリアン
④朝鮮学校で学ぶ在日コリアン
⑤日本人
 
さて 私たち「⑤日本人」にとって、①②③④はどんな人たちでしょうか?
 
「②韓国の人」については、情報もオープンなので、調べたいことがあれば大抵のことは調べられますし、海外旅行の中でも比較的に安いお金で気軽に行き来できます(現在はコロナ禍の異常事態ではありますが)。
触れ合おうと思えば現地の韓国人と交流することを妨げるものはありません。少なくとも大きな垣根がある状況ではないでしょう。
 
「③日本の学校で学ぶ在日コリアン」については、本名ではなく通称名(日本風の名前)で生活していたら在日コリアンとわからないこともあるでしょうし、多少の遠慮もあるでしょうが、それでも知り合うきっかけはいくらでもあります。
 
「④朝鮮学校で学ぶ在日コリアン」となると、「③日本の学校で学ぶ在日コリアン」より人数は少ないですし、知り合うきっかけも少なそうです。

朝鮮学校が近くにあれば、一昔前であれば電車やバスでチマチョゴリの女子生徒を見かけるぐらいのことはありましたが、個人的に深く知り合う機会はあまりないかもしれません。
※ 過去にチマチョゴリ切り裂き事件などの影響により、通学時の制服は安全のためブレザーなどに変更。現在は通学後に校内で民族衣装に着替えています。
 
最後の「①(北)朝鮮[朝鮮民主主義人民共和国]の人」については、まず知り合う機会はないと言ってよいでしょう。
現地に行くことは、不可能ではないとしてもハードルが高そうです。
なので、生きた情報に接する機会もありません。

接する情報といえば、日本のメディアが切り取った北朝鮮という国の政治や軍事の偏った一面だけです(それが正確かどうかも よくわかりません)。
 
さて、そんな登場人物が出てくるドラマですが、お終いはハッピーエンドにしたいものです。
みんなが知り合い、仲良くなって笑い合うようなシーンで、画面に「つづく」の文字が出てきたら、こんなにうれしいことはありません。
 
そんな平和的なストーリーにするための鍵を握っているのが、「④朝鮮学校で学ぶ在日コリアン」だと私たちは思うのです。

なぜ朝鮮学校の子どもたちが ❝架け橋❞に?

「④朝鮮学校で学ぶ在日コリアン」にとって、
 
「①(北)朝鮮[朝鮮民主主義人民共和国]の人」と「②韓国[大韓民国」の人」は、彼/彼女らにとっては自分たちのルーツがある国です。

朝鮮半島の両国のことは、学校で勉強し言葉も学びます。
祖国訪問として多くの学生が(北)朝鮮に行きますし、同じく祖国訪問で親族に会いに行ったり、旅行や仕事で韓国にも行きます。

家庭や在日コリアンのコミュニティで、文化や伝統に触れるので、価値観や心情も理解できます。朝鮮学校では歴史も学び、言葉も学び、校内で日常的に話しているので意思疎通に不自由はありません。
 
そして私たち「⑤日本人」ですが、私たちには「④朝鮮学校で学ぶ在日コリアン」が見えていなくても、④朝鮮学校の人たちにとっては、私たちのこともよくわかっています。

なにしろ、彼/彼女らは日本で暮らし、日本語を話し、日本の食べ物を食べ、日本の本や漫画を読み、音楽を聴き、テレビや映画を見ているのですから…

日常的な喧嘩やトラブルも、その全容を把握し、解決することができるのは、問題の背景や本質を多角的にとらえられる人ではないでしょうか。自分が相手の立場だったら…と仮定して物事を考えられる人。

背景の違う人びとの性格、価値観、立場がわかっている人ほど、問題を解きほぐすことに近づけられるのではないでしょうか。

【友達同士のケンカでもこんな事よくありますよね】

友人Aさんと友人Bさんがケンカをして、Aさんだけから話を聞いてみるとBさんがいかに酷いかという話を聞き、

「ああ、BさんはAさんになんて酷いことをしたんだ!」

なんて思っていたら

逆にそのあと反対にBさんから話を聞いてみたら、

「え!?実はその前にもっと酷い事をAさんからBさんはやられていた!」

双方から聞き時系列を正して全部ひっくるめてみたら

実は本当に酷かった方はAさんだった。

なんて経験も皆さん多かれ少なかれあるのではないでしょうか?


すなわち双方、各々の立場や背景、歴史を熟知していれば、より正しく“平和的なジャッジ”ができるのではないでしょうか?

そうして見るとき、私たち日本人は「①(北)朝鮮 [朝鮮民主主義人民共和国] 」へ行こうとしませんし、政府首脳でさえ拉致問題の解決をめざした小泉首相の第二次訪朝以来、16年以上、首脳同士の対話は閉ざされたままです。

※日本人拉致事件は悲しい事件で、二度とあってはならない事です。一方で、相手の立場になって考えてみると、過去に多くの人が過酷な労働現場に強制的に動員され、また様々な理由で日本に渡らざるをえない状況をつくりだした歴史があります。私たち日本人にとってそうした歴史的な視点も双方の友好のために必要ではないでしょうか

また、韓国から見れば、特に朝鮮戦争以来、休戦状態のまま70年以上も対立してきた相手であり、行くことが日本人以上に困難で、日々流されている情報の信頼度は様々です。

私たちウリ花メンバーは実際に「①(北)朝鮮 [朝鮮民主主義人民共和国] 」に行った事で、日本や韓国の情報だけでは知ることのできない(北)朝鮮の側面、見方、立場を学び知ったとき、このままでは平和で友好的な道はできないと痛感しています。

そして、日本および韓国で、政治家よりも、有名ジャーナリストよりも、大手マスメディアよりも、もっと多くの(北)朝鮮 [朝鮮民主主義人民共和国] の事をよく知っているのも、すぐ私たちの近くにある朝鮮学校の人たちだったのです。

【日本にも韓国にも北朝鮮にも精通している人たちは朝鮮学校の皆さんしかいません】

朝鮮学校の子供たちは、それぞれの国の心情、文化、性格、言語、歴認識の違いをよく知っています。

そして何より大切な事は、各々がケンカし、分断させようとしているのではく、祖国の南北の朝鮮半島平和統一と、朝鮮半島と日本が仲良くなってほしいと切実に願っているのです。
 
朝鮮学校には、そんな役割を果たせる可能性を秘めた宝のような人材が沢山います。

ところが悲しいかな、現実の世界では、(北)朝鮮が悪の根源とされ、それと同一視されるような形で朝鮮学校への差別が続いています。

平和の実現のために朝鮮半島南北と日本の重要な架け橋として働きができる朝鮮学校を、差別してしまっている状況が続いています。

それはとても ❝もったいない❞ ことではないでしょうか。

それで、どうして平和や友好の道を創れるというのでしょうか。

それより当たり前に愛して愛されて、朝鮮半島と日本の「架け橋」になりうる心情と背景、スキルをもった朝鮮学校の人々と共に歩めたら、いったいどれだけ幸せな道が拓けるでしょうか?

【困窮する朝鮮学校及び在日コミュニティ】

2010年度より「高校授業料無償化・就学支援金支給制度」が開始されましたが、全国にある高校の中で、朝鮮高校だけが政治的背景を理由に制度の対象から除外されています。
 

全国の朝鮮高校10校が2020年現在までに受けた被害額を計算すれば莫大な金額になることは明らかであり、それだけでなく各自治体からの補助金もストップしている地区も多いのが現状です。

※ 朝鮮学校保護者および関係者の皆さまも私たち日本人や日本に住む外国人と同様に、納税の義務を果たしています。
 
また、朝鮮学校は全国に幼稚園、小学校、中学校、高校、大学校があり60校以上あります。
全国の朝鮮学園

朝鮮学校は在日コリアンのみなさんを中心とする、多くの人びとの支援や寄付、さまざまな支えによって運営されています。

朝鮮高校にお子さんを通わせている家庭には、兄弟や姉妹がいる家庭もあります。

「無償化除外」により、本来なら負担しなくてもよい教育費の出費、また各自治体からの補助金が止められていることも朝鮮学校に通う在日コリアンのみなさんの生活にとって、または学校だけでなく在日コリアンのコミュニティ全体にとって、大きな重荷となってのしかかっているのです。

私たちにできるささやかな支援

在日コリアンに対して、植民地の悲しい歴史にフタをしたまま、未来に向かうのか?
歴史問題に向き合い、解決しながら共に未来に向かうのか?

私たちウリ花は、後者を選びます。
歴史問題に向き合い、解決しながら共に未来に向かいたいと思います。

そのための一つの方法として、このプロジェクトを立ち上げました。

朝鮮学校の生徒たちが当然受け取れたはずの支援を、少しでも埋めるお手伝いをしたいというのが私たちの願いであり、またこの機に私たちNPOウリ花が常々感じている朝鮮学校の子供たちと「可能性」に触れ合ってみてほしいと願っています。

 

国や自治体から朝鮮学校に行われるはずだった支援は、大変な金額に上ります。

また金額 に代えられない、3か国の友好関係にも水をさす結果となっているのではないでしょうか。


共に歩むことを願って、私たちは平和と友好を愛する皆さまと挑戦しつづけます。
朝鮮学校を愛し、平和と共存を願う国内外の皆さまからの温かいご支援をよろしくお願い致します!

NPO法人 ウリ花・朝鮮半島と日本の架け橋たち
代表 具(飯田)幸司

支援先および返礼品について

ご希望の支援先があれば下記メールにて ご連絡ください。

urihana.koreajapan@gmail.com

特にご希望がなければ、私たちNPOウリ花で選定させていただき、皆さまのお気持ちをお送りし、感謝の言葉と合わせてご報告をさせていただきます。

ご支援をしてくだっさった皆さま全員に感謝の言葉を送らせていただきます。

また今回5,000円以上のご支援をしてくださった皆さまには、長野朝鮮初中級学校オモニ会さまより ご協力をいただきまして、返礼品を送らせていただきます。(日本国内限定)

全国に朝鮮学校は沢山ございますので、ご支援を通して少しでも皆さまとつながり、また返礼品なども様々な地域の朝鮮学校を紹介しつつご提供できるようにしていきたいと考えております。

※ 下記、写真の品物は2020年9月ころ長野朝鮮初中級学校オモニ会さまより学校運営のために販売されていたものでイメージで、返礼品は別のものになりますのでご了承ください。

【長野朝鮮初中級学校オモニ会Facebookページ】

長野朝鮮初中級学校オモニ会

皆さまの温かいご支援をお待ちしております。

団体情報
NPO法人 ウリ花・朝鮮半島と日本の架け橋たち
このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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