ウイグル人文科学研究院とは

古代ウイグルの文献で東トルキスタン（ウイグル）の歴史文化倫理哲学を学び探求することを目的に、2021年12月にスタートしました。

講師は、ウイグル人哲学者 Dr.ムフタル•アブドゥラフマンです。

探求の旅を続けることで、漢人とは異なる独自の伝統文化をウイグル人が育ててきたことが深く理解できます。この独自の文化が地上から失われようとしている現状を周知するとともに、ウイグル（東トルキスタン）の歴史伝統文化、言語の保持、民族自決権の在り方についても考察していきます。多様な歴史文化を学び真実に触れることで、より豊かに生きる支えとします。日本の真実の一端に触れることにもつながります。

Dr.ムフタル•アブドゥラフマンの勉強会は、毎月１回開催しています。開催場所は、主に埼玉県三郷市、茨城県水戸市です。ウイグルの真実に触れる旅。ぜひご一緒ください！

ホームページ内のお申込みフォームからお申し込みください。

ウイグル人文科学研究院ホームページ

独自の文化，悠久の歴史を育んできた民族が、この世界から失われようとしている。

1933，1944年に独立を果たした東トルキスタン。70数年前に侵略をうけ、新疆ウイグル自治区（新疆とは新しい土地の意）となりました。21世紀の今、ジェノサイド（民族大量虐殺）の渦中にあります。文化，伝統，言語，宗教をはく奪され、子ども達は家族の元で穏やかに暮らすことは出来ません。数百万のウイグル人が強制収容され、数多くのウイグル人が行方不明となり、また強制労働に従事しています。シルクロードでも日本に馴染みの深い東トルキスタン（ウイグル）の伝統文化、ウイグル人がこの世界から失われようとしています。

清水ともみ氏の著書「私の身に起きたこと」や「命がけの証言」などからジェノサイドの実態を知ることができます。

東トルキスタンの真実の一端を知ってください。

今回の「第ニ号機関誌」には、三つの貴重な碑文とその日本語訳が載ります。

三つの碑文は、突厥（モンゴルから東トルキスタンを含む中央アジアまでを支配したトルコ系民族の国）の歴史が突厥語（突厥文字）で記された初めての文献として歴史的価値が高く、突厥の歴史を語る上でなくてはならない貴重なものです。
　1893年にデンマークの学者トムセンによって碑文の文字が解読され、これらの碑文が7世紀の突厥人によって書かれたものであることがわかりました。それまで、中国語で書かれた文献をもとに解釈するしかなかった突厥の歴史を、突厥語で裏付ける証拠となりました。
　突厥の国王や王子、国王のアドバイザーなどの伝記として読めるだけでなく、突厥の国をどのようにして作ったのか国家論としても読める内容であり、その根底にある哲学にも触れることができます。