栃木県若年者支援機構
一般社団法人

【一般社団法人栃木県若年者支援機構】子どもたちに学ぶ機会を、若者たちに働く機会を

一般社団法人栃木県若年者支援機構は、全ての子ども・若者が、将来に希望を持てる未来のため、広く社会の力を集め、3つのテーマに取り組んでいます。 1、学校に行けない、働くことができない、家から出ることができない、生活が苦しいなど様々な課題を抱えている子ども、若者と向き合い、個別の課題を克服できるように伴走します。 2、困難を抱えている子どもや若者であっても、将来はそれを乗り越え社会で活躍できるセーフティネットを社会の中に定着させ、拡充していきます。 3、地域の人たちや各種団体と協力しながら、様々人との関わり合いのなかで、子ども・若者が育まれていく、そんな優しい地域社会を築いていきます。

代表者メッセージ

子どもや若者の支援を続けて30年になりました。不登校、ひきこもり、いじめ、そしてニートなど子どもや若者を取り巻く学校や社会の環境は30年前とほぼ変わっていません。近年では子どもの貧困がクローズアップされ、国も生活困窮支援に舵を切りました。

フリースクール、居場所、フリースペース、就労訓練、就労体験と困難を抱える子どもや若者の求めるものを作り続け、総合的に入り口である相談から出口の就労等の自立までを一貫して支援できるよう、一般社団法人栃木県若年者支援機構が設立されました。16年目を迎え、国や県、市から委託事業と行政にはできない自主事業を組み合わせ、自立に向けた道のりを多方面から支援できる体制を整えることができました。子ども達一人ひとりの自ら望む学びのスタイルが用意されています。若者一人ひとりが自分に合った働き方でさまざまな仕事を体験し自信をつけて一歩を踏み出せるよう多種多様な現場が用意できました。企業や地域の皆さまのご理解とご協力をいただきながら、共に彼らを育て応援していきます。

子ども達に学ぶ機会を、そして若者たちに働く機会と環境を与えることで今度は彼らが街や人の応援団となって社会を支える大きなちからになる。私たちはそう信じています。

これからも様々な困難に立ち向かう子どもや若者の応援をしてまいります。栃木県若年者支援機構をよろしくお願いします。

自主事業の紹介

【寺子屋】

2014年、国の政策として「貧困の連鎖」を防ぐことを目的に、困窮世帯を対象とした学習支援教室の事業が始まりました。この取り組みは全国に広がり、栃木県内の全市町でも実施されています。当団体でも一部の教室運営を担っています。しかし、不登校やさまざまな事情により自宅での学習が難しい子どもたちの中には、既存の支援の対象から外れてしまっている場合もあります。そこで当団体では、すべての子どもや若者に「学びの機会」を届けるため、地域のボランティアの皆さんにご協力いただき、2010年から無料の学習支援教室(寺子屋)を県内11か所(宇都宮市・さくら市・高根沢市・鹿沼市・下野市・佐野市・足利市)で開催しています。各教室では、小学生から高校卒業程度認定試験(高認)を目指す大人まで、幅広い年齢の方々が自主形式で学習支援に取り組んでいます。わからないことろがあれば、その都度ボランティアさんやスタッフがサポートしています。また、教室の勉強だけでなく、普段はなかなか接する機会のない大人(ボランティアさん)とのコミュニケーションや関わりも大切にしており、子どもたちにとって新たな視点やロールモデルとの出会いの場にもなっています。

【ANDANTE(アンダンテ)】

発達凸凹を持つ個性豊かな子どもたちは、学校などの集団生活の中で馴染めないことが多くあります。特に学習においてはその個性を失いかねない状況です。集団学習についていけない子どもたちは、板書をノートに写すことに時間をとられてしまったり、授業内容を理解できないまま取り残されてしまったりと、教育の格差が表面化してしまうことがあります。そこで、特別な配慮が必要な子どもや若者に最も必要な支援は、丁寧でわかりやすい「継続的な学習支援」です。ANDANTEでは、学習に困り感のある小中学生から、就労につながる資格取得まで、生徒個々のニーズに応じた学習を継続的にサポートいたします。

【しごとや(仕事の現場へ一歩踏み出す中間的就労訓練)】

しごとやでは、当法人が企業や農家さんなどから小さな仕事を請け負い、ジョブトレーナー(スタッフ)と若者3人のチームでしごとに取り組んでいます。若者が継続的に参加できるように奨励金(1回2000円)を支給する仕組みがあるのが特徴です。相談事業や体験プログラムなど様々な経路を経て、働きたいと思った若者が実際の仕事の経験を積み、自信を養う場として重要な役割を担っています。

【てしごとや(内職や軽作業などから入る中間的就労訓練)】

社会とつながる最初の一歩「しごとはじめ」の居場所です。「ひきこもっているけど、どうしていいかわからない」「しばらく社会から離れていたからまだ働くのは不安だけど、準備はしていきたい」等、社会へのつながりを保つことに困難を感じていながら、なんとかしたいと思っている方に向けた場です。1回2~3時間、内職や麻製品作り、小物製作などが中心で、半日プログラム、家でできる仕事や、広々とした外作業もあります。

【てしごとやさん】

終活や断捨離、実家終いで出てくる、「なつかしいけど、取っておくスペースがない」など、ただ捨てるにはしのびない思い出の品を、コンパクトな作品にリメイクし、思いを繋いでいきます。社会との接点を持つことに不安を抱えているひとたちと協働してのリメイク事業。     お引き取り、ご相談、デザイン、制作、納品を、アーティストと一緒に進めていきます。

【昭和子ども食堂】

月2回運営する昭和子ども食堂では、1回25人分の夕飯を提供し、利用者の4割は無料券を利用しています。その他あったか夕飯お届け便や居場所事業で関わるこどもたち20人分の食事を無償で毎週提供しています。他団体と連携し、生活に困難を抱えた子どもやその家庭と食でつながることができます。お腹いっぱいご飯を食べることも、落ち着いて勉強することも、思いっきり遊ぶことも、安心して過ごすことが全部できる、子どもたちがたくさんの大人に見守られて、地域の中で成長していけるように、人の温かさを感じられる場所をみんなで作っています。

寄付金の使い道について

寄付金は一般社団法人栃木県若年者支援機構の自主事業(寺子屋・アンダンテ・しごとや・てしごとや・てしごとやさん・昭和子ども食堂)を運営するうえで必要な活動資金や事務局運営費の一部に充当させていただきます。

団体情報
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