WAKWAKのこれまで
タウンスペースWAKWAKの中心的な活動フィールドである大阪府高槻市富田地域は508戸の公営住宅を有するとともに生活困窮家庭やひとり親家庭・高齢世帯・障がい者世帯等多くの社会的課題を抱えた地域です。
当法人の前身は1994年に設立した「子ども・女性・高齢者・障がい者の人権ネットワーク」の活動。高槻市富田地域を中心に「受ける福祉から担う福祉・共に創る福祉」を合言葉に「新たな福祉と人権・協働のまちづくり」に取り組んできました。
2012年に法人を設立。障がいのあるないを超えてアートを学ぶボーダレスアート事業や学習支援事業など社会貢献事業を主として「地域住民自らが地域支援を創造する仕組み」を実践。
2016年以降は、「変革期」として中学校区を対象とした社会的包摂のまちづくりへ転換。とりわけ「ただいま~と言える子どもの居場所づくり」事業を立ち上げ、地域、学校、行政、企業、大学との連携のもと社会的不利を抱える子どもをはじめ校区に住む誰もが参加できる居場所づくりと家庭の包括支援をめざしてきました。
2018年6月の大阪府北部地震被災者支援を通じて新たなコミュニティ再生事業に着手。子ども・障がい・高齢者・外国ルーツの人たちの多様な意見を集め市営住宅の建て替えにつなぎ、また、クラウドファンディングを通じて民家を改装した新たな拠点「コミュニティスペースNiko Niko」を整備しました。描いたのは「未来にわたり住み続けたいまち」。つまり、次の世代の子どもたちが「このまちに生まれてよかった」「このまちに住みたい」と心から思えるまちを思い描く取り組みです。
2021年度より、新型コロナ禍、校区を超えて支援の必要性が高まり、その中で法人のコンセプトも体制も予算規模も大きく組み換え市域へと対象範囲を広げ次なるチャレンジへ。高槻市みまもり・つながり訪問事業では市内全域の未就園児家庭への訪問(アウトリーチ)を948件実施。また、地域から広がる第三の居場所アクションネットワークを発足したことで、72団体140名以上の個人、団体が参画し、多様な属性の方との横のつながりはヒト・モノ・コトの動きが活発化するきっかけとなりました。おかげさまで食支援は13,134食(約2トン)を超えました。
研究分野においてはこれらの取り組みが大阪大学大学院独創的教育研究活動賞を2度受賞しました。さらに2023年度は、大阪府域のネットワーク化の流れにもウイングを広げはじめています。
WAKWAKがめざすもの
私たちのさまざまな活動の目指すところは「ひとりぼっちのいないまち」の実現です。
子ども、障がい者、高齢者、外国ルーツ・・・誰もとりこぼさない地域づくりを目指して、これまでの富田エリアを基盤としながらも、富田地域が長年培ってきた「社会的弱者を見捨てないまち=社会的包摂のまちづくり」のアイデンティティを高槻市域全域、さらには府域全域に支援の裾野を広げ、より大きな社会的インパクトを生み出すこと。
そのために、「富田エリア事業(ローカリティ)」と広く高槻市域全域などを対象とした「中間支援事業(インターミディアリー)」の2つの柱で事業を展開していきます。さまざまな属性、経験、価値観を超えた多セクターのみなさまとの出会い、さらにつながりと協働を深めることを大切にしていきます。
私たちの活動を、一緒に支えてください
当法人の最大の強みは、基幹業務を担う事務局スタッフは少ないながらも(12名)、大学生からベテラン層まで200名以上の無償・有償ボランティアに多岐にわたる事業が支えられていることです。
そして、支援対象範囲を拡大していく中では、これからより一層、多様な団体や人たちの力をお借りし協働することが必要不可欠となります。地域が抱える課題に向き合うために、私たちWAKWAKができることは限られていますが、みなさまの「できること」を重ねることで大きな力が生まれます。
ご寄付は、WAKWAKの活動エリアで、
・「ひとりぼっちのいないまちづくり」の実践や地域の課題解決のための事業費
・包摂型まちづくりにおける調査・研究費用
・WAKWAKの運営費用
などのために大切に活用させていただきます。
ご支援、応援をよろしくお願いいたします。