
やっと亀での活動について①
障害者相談支援センターやっと亀は名古屋市中村区を中心に活動をしておりまして、名古屋市より公的な障害福祉の相談支援事業所の指定を受けて行っております。
根拠法は「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」となっており略して障害者総合支援法の中に盛り込まれている事業になります。子どもからご高齢なかたまで幅広い年齢層、そして身体・知的・精神障害および難病をお持ちの方への相談を受け付けており障害領域も全てをカバーしております。やっと亀の使命としては特定はしていないものの精神障害領域の方の相談を受けることが多く、おのずとそちらの活動が主体になってきている印象です。
精神障害というと一見、どこが悪いんだろうかと思われる方々が、日々思い悩み患いながら生活しており、そうした方たちへの印象が社会で一方的な解釈をされている側面もあると実感しています。代表の山内自身も精神的不調を何度も経験し、思い悩み続けてきたほうかもしれません。
では精神障害とは何か?精神を病むとは何か?
これが実は良く分かっていないんです。仮に同じくらいの思い悩みを抱えている方であったとして、その方が歩んできた人生や囲まれている人たち、現状や過去への認識によっては随分違った生き方になるのではないかと考えられます。精神障害とは英語で「mental disorder」と言い、直訳すると精神的にある一定の範囲から外れた人と言えます。ある一定の範囲とは環境によっても変わり、そして永続する者でも無く一過性と理解されるのですが、精神医療や福祉でさえ精神障害になった方は一生薬が手放せない、ずっと治らないと「みなされて」います。医療や福祉にあまりに囲い込まれると、その方は保護、支援される者というラベルを貼られ、自尊心が低下していくと感じています。
やっと亀の活動はそうした方たちに、周りから刷り込まれた言説を少しずつ剥がし、自分のことは自分で決めて良いというある種当たり前のことを取り戻していくキッカケになることだと自負しています。