「ヤングケアラー」は学業や仕事のかたわら、障害や病気のある家族のケアをしている子供や若者のことを指します。 ひとえにヤングケアラーといっても、家族構成、病状、障害の重さ、そして「いつ」ヤングケアラーになるかにより全く違う経験をします。 15歳から統合失調症の母をケアする人、21歳から認知症の祖母を母と一緒にケアする人、幼少期からきょうだいをケアする人。 誰ひとりとして同じ経験をする人はいません。
国の調査によると、小学生の15人に1人、中学生の17人に1人がヤングケアラー
「ヤングケアラー」は学業や仕事のかたわら、障害や病気のある家族のケアをしている子供や若者のことを指します。 ひとえにヤングケアラーといっても、家族構成、病状、障害の重さ、そして「いつ」ヤングケアラーになるかにより全く違う経験をします。 15歳から統合失調症の母をケアする人、21歳から認知症の祖母を母と一緒にケアする人、幼少期からきょうだいをケアする人。 誰ひとりとして同じ経験をする人はいません。
国の調査によると、小学生の15人に1人、中学生の17人に1人がヤングケアラー
ヤングケアラーが自分らしく生きるのが難しいのには大きく3つの理由があります。
①ありのままの自分を見せられない
想像してほしい。もしあなたが中学校のときにケアを必要とする家族がいたとします。放課後は一目散にに家に帰り家族のケアや家事をしなくてはなりません。そんなときに友達に「帰りにみんなでカラオケ行こうぜ」と誘われたました。あなたは家に帰らないといけないのでその誘いを断る他ありません。あなたならどう断りますか?
多くのヤングケアラーはここで小さな嘘をつきます。「ごめん、習い事が忙しくて」「ごめん、ちょっと今日は遠くから親戚が来てて」など。この小さな嘘をつくのにはいくかの理由があります。
・まわりの雰囲気を凍り付かせたくない、暗くしたくない
・同情されたり、変に気を使われるのが嫌だ
・話したところでどうせ理解されないと思っている
ヤングケアラーの多くは、何も悪いことをしていないのに関わらず、上記のように自分のことを偽りながら生きています。
②まわりに相談できる人がいない
そもそも自分がヤングケアラーだと知らないヤングケアラーがたくさんいます。小さいときからそうだと、自分の置かれている状況を客観的に見ることができない。子供にとっては自分の置かれている家庭環境がデフォルトになり、過剰にケアによる負担がかかっていても、それに気がつき助けを求めることが困難なケースが多くあります。
ケアに関わる様々な苦労を聞いてくれる人は、実はあまりいません。まわりの友達はケアなんてしていなくてわかってもらえない。先生に相談しても「えらいね」と言われるだけ。先生に母のケアの大変さをうったえた子は「今まで育ててくれたお母さんのことをそんな風に言っちゃいけない」と長々の説教をされたケースもありました。
そもそもこの子たちは家族が大好きだからケアをしています。愚痴を言う=大好きな家族を悪者にしてしまいかねないという残酷な構造のせいで、多くのヤングケアラーは自分の中だけに様々な感情を閉じ込めています。
③主人公になれない
普通は子供は誰しもが主人公の時代があったはずです。自分が世界の中心にいて、みんなが自分に注目して、自由に自分の夢を語ることができます。
しかし多くのヤングケアラーは主人公になれずに日々過ごしている。自分よりも立場が弱い(ケアを必要としている人)がいるということがどういう意味を持つか、想像できますか。食べ物を決める際も自分の希望は二の次、ケアを必要とする人が食べれるものを作る必要があります。お出かけするときはケアを必要とする人が移動できる範囲で選ぶことになり、自分が行きたいところなんて関係なし。
将来の夢?「自宅から通えて、突発的に休める仕事につきたいです」とあるヤングケアラーの高校性は答えました。
ヤングケアラーであることで夢も見られないなんて、あってはならないことです。
ヤングケアラーは多くの場合、当事者にしかわからない様々な悩みを抱えています。一般社団法人ヤングケアラー協会の運営チームは全員が元ヤングケアラーです。当事者ならではの視点でコミュニティーを運営しています。
オンラインコミュニティであるYancle communityでは多くのヤングケアラーが自身のケアの経験や様々な悩みを打ち明けています。それに対して先輩である元ヤングケアラーなどが相談にのっています。
月に1回のオンラインイベントにも毎回多くのヤングケアラーにご参加いただき「初めて自分と同じ経験をしている人に出会えた」「○○さんの経験を聞いてわかる!わかる!と心の中で叫んでいました」など多くの反響がありました。
一般社団法人ヤングケアラー協会は、最終的にはすべてのヤングケアラーが自分らしく生きられる世界をつくることを目指しています。まずはその第一歩としてヤングケアラーが自分らしくいられるコミュニテイーを作りました。
当然ヤングケアラーからはお金をとっていません。現在このコミュニティはボランティアにより運営されています。継続的にヤングケアラーが自分らしくいられる場所を提供し続けるために支援をお願いいたします。
このページに辿り着いていただき、ありがとうございます。一般社団法人ヤングケアラー協会の代表、吉井理比古・宮崎成悟です。我々は二人とも元ヤングケアラーであり、まだ多くのヤングケアラーが支援を必要としている現状を目の当たりにしてこの団体を立ち上げました。活動開始から3年、今では200人以上のヤングケアラーがコミュニティーに参加し、日々多くの相談を受けています。この場所は、ケアをする子どもたちにとって無くてはならない場所になりました。
これからコミュニティをさらに拡大していき、オンラインのみでなくオフラインでのイベントを企画しております。やはり実際に集まることでしか得られない学びを多くのヤングケアラーに届けたいと考えております。皆さまからのご寄付は主にオンラインコミュニティの維持費用とヤングケアラーが集い様々な悩みを共有するためのオフラインイベントの運営費として活用させていただきたいと考えております。
これからもヤングケアラーの居場所を残すために皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。
一般社団法人ヤングケアラー協会
代表 吉井理比古・宮崎成悟
一年の終わりに、考えたいのは未来のこと。
もっと楽しい未来。もっと優しい未来。
もっと平和な未来。もっと多様性が認められる未来。
そんな未来を手にするために、あなたの気持ちを寄付にしよう。
寄付は意思、寄付は投資、寄付は応援、寄付は願い。
寄付で未来は変えられるのです。
だから、「Giving December」。
一年の終わりに、未来を考え寄付をする。そんな習慣を、はじめたいと思います。
欲しい未来を叶えてくれるさまざまな取り組みに、あなたの想いを託しましょう。
さあ、年の終わりに、新しい「寄付」がはじまります。
寄付月間とは
寄付月間(Giving December)は、NPO、大学、企業、行政などで寄付に係る主な関係者が幅広く集い、寄付が人々の幸せを生み出す社会をつくるために、12月1日から31日の間、協働で行う全国的なキャンペーンです。