日本最大の食中毒被害「カネミ油症事件」半世紀経っても続くこの問題を、今この世代で変えたい

カネミ油症の被害者団体と国、原因企業であるカネミ倉庫（北九州市）による3者協議が1月13日（土）、福岡市内で行われました。

その後に行われた「カネミ油症被害者全国連絡会」にて、カネミ油症被害者の下田順子さん、森田安子さんは国からの補償がなかなか進まないことに対して、悲痛な思いを吐露しました。

ぜひこちらの動画をご覧ください。

下田順子さんのコメント（抜粋）

法律が制定される前からずっと、私たち（被害者）は切り捨てられていると感じている。
厚労省の話を聞いていると、「（補償を）これ以上したくない。」という意図が見える。
その理由づけのために、同じことをずっと言ってきているような感じがある。
この繰り返しはもう私たちも何回も聞いているので、やめてほしい。

森田安子さんのコメント（抜粋）

子どもたちは今の認定基準（ダイオキシン類の血中濃度の検査）では基準を満たさない。
でも子どもたちは兄弟みんな同じような症状が出ていて、絶対普通じゃ考えられないような障がいが起きている。

その体の変化には、ダイオキシンの影響が絶対あるんです。
その認定基準をなぜ見直してくれないのかと思っている。

親が（カネミ油を）食べたと言うのが確実なら、（診断は）何もいらないという認定の仕方を取り入れてほしいと言うのが、こう言う会議ではいつも思うことです。

私たちもいつまで（こうした会議に）出られるか分からないので、カネミ油症が何代まで続くのかというのも考えて、公害として国が責任を持って認めてほしいと思っています。

▼3者協議の詳細はこちらの記事もご覧ください
https://www.nagasaki-np.co.jp/...
2024年1月14日公開：長崎新聞

へその緒プロジェクト

私たち映画「母と子の絆～カネミ油症の真実」製作委員会は、油症患者の当時のへその緒を調査し、当時の数値を明らかにすることで、母から子へPCBの毒性が流れたことを「へその緒」から証明します。そして、患者を「認定」「未認定」と区別するのではなく、症状を訴える患者に救済を促すための一手としたいと考えています。

そして半世紀以上たっても続くカネミ油症事件の真相を映画を通して伝え、被害者救済の道をつくっていきたいと考えています。

ぜひともご支援をいただけますと幸いです。
https://congrant.com/project/y...

・目標金額：1,000万円
・期間：2023/12/20〜2024/02/29

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