タイトルに込められた想い
分け与えることは相手と自分のどちらも幸せにすると私たちは学びました。
『FUTARIBUN』というプロジェクトを行った時のことです。
コロナで苦しい全国の社会福祉従事者に対して、お疲れ様の気持ちを全国から集め、それをコーヒーにして贈るというプロジェクトでした。二人分のコーヒーを購入してもらって一杯分は寄付者へ、もう一杯分は全国の福祉従事者に贈りました。
そして驚いたのが、贈られた福祉従事者の方々はもちろんのこと、応援して下さった方々からの感謝のメッセージが沢山届いたことです。
「素敵なプロジェクトに参加させていただけて幸せです」
私たちは、TwitterなどのSNSを使いプロジェクトの一部始終を発信しました。
自分がした寄付が、どのようにだれかを笑顔にしたかを見える化したのです。
筑紫会への寄付が何に使われて、だれを笑顔にしたのかは、FUTARIBUNプロジェクト同様、SNSやHPなどをはじめ、会報などにも記載し、寄付者の方々へ「寄付してよかった」と実感できるように情報を定期的に発信してまいります。
社会福祉法人筑紫会とは
茨城県桜川市を中心に30年以上、障がい者支援を行っている公益法人です。
障がいを持つご利用者さまへのサポートを昼夜問わず365日、休まず行っております。
私たちが目指す「障がいを持っていてもイキイキと働ける・暮らせる環境と社会づくり」に向けて皆さまのあたたかいご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
時給160円ほどで働く障がい者のリアル
まず、働く障がい者の現実について説明させてください。
私たち、筑紫会も「就労継続支援B型事業」として、さまざまな軽作業等を就労支援として行っています。企業から受注する軽作業のほかに、溶岩窯パン工房 マカパンの運営、自分たちで焙煎から行う294COFFEE(つくしコーヒー)、自然栽培で育てる希少米「蝶とんぼ」などのオリジナルブランドの展開を行っております。
作業にはもちろん対価としての工賃が支払われ、その工賃は利用者のみなさんにとってかけがえのない「社会的自立のためのお金」になります。
それぞれの作業場で、みなさん一生懸命にお仕事をしています。
毎日毎日、健常者と呼ばれる人と同じように一生懸命仕事をしています。
そんな方々の一ヵ月の平均工賃を皆さんはご存じでしょうか?
全国平均で16,000円程度です。
時給にするとおよそ160円程度。
これは施設が搾取しているわけではありません。この事業での収益は全額障がい者の方々へ工賃として支払うことが制度として決められているからです。
それなのにこれだけ工賃が低い現実を私たちはなんとかしたいと本気で考えています。
障がい者だから仕方ない?
断じてそんなことはありません!
私たちの仕事を通して社会に価値を提供し、工賃を上げることは必ずできると私たちは信じています。
「地域で暮らしたい!」
「自分で稼いだお金で自立したい!」
「親に心配をかけないように将来のために貯金をしたい!」
そんな皆さんの願いを実現させたい。
そのためには、ご利用者さまの力を引き出す仕組みと環境を整えることが必要です。
皆様からのご支援は必ず利用者の方々の助けになるよう大切に使わせていただきます。
障がいを持つ方でも将来に希望が持てる社会づくりにぜひ手を差し伸べてください。
寄付金の用途について
みなさまにご協力いただきました寄付金については、主に以下の設備の充実・充足等にあてさせていただく予定です。
- 地域の福祉課題に取り組むための資金
- 作業機器(パン窯、トラクターなど)の購入費用
- 作業場の老朽化に伴う改修
- 職員の研修のための費用
- 施設の建設費
- 施設の修繕費など
※上記は一例となり、優先順位の高いものに充てさせていただきます。ご了承いただけますようお願い申し上げます。
また、当法人が運営する創立36年の「真壁授産学園」、創立32年の「真壁厚生学園」の両施設も老朽化、耐震強度などの理由により建て替えの時期が来ております。
ひとつの入所施設を建て替えるのにはおよそ10億円以上の費用がかかり、こちらに関しても皆さまのご厚情をお願いしたい次第です。
社会になくてはならない福祉の受け皿として入所施設の意義は年々高まっています。
その安心・安全・快適な環境づくりに皆さまのお力をぜひお貸しください。
福祉の「これから」に向けて。新たなヴィジョン。
私たちは長年障がい者支援に尽力してきたことが、これからは障がい者支援にとどまらず福祉活動のすそ野を広げて参ります。
たとえば、満足にごはんが食べられない子供がいるという現実があります。そういった子供たちは「安心して身を寄せられる居場所が少ない」という問題も同時に抱えているケースが多くあります。
将来的には子供たちの未来と健康を守るための「子供食堂」の創設も視野に入れて活動を行っています。
創設の際には子供だけではなく、困っている方なら大人でも利用できる体制をつくり、より広い範囲の方々に福祉がいきわたるようにする予定です。
また、当法人のある桜川市は自然に恵まれ、田植えの季節には田んぼに水が張られ、日本の原風景とも言える気持ちの良い景色が広がる「農」を根幹のひとつにしている地域です。
しかし、近年では農業の担い手が減少しており、この地域の農業文化が失われることを危惧しています。
先述した「自然栽培米 蝶とんぼ」は利用者の方の工賃を守る目的のほか、この地域から昔ながらの農法を失わせないためにもスタートしたオリジナルブランドです。
今後もこの活動を促進して、私たちが新たな農業の担い手のひとりになれれば、地域・社会と福祉の連携をより強められるものと考えております。
寄付の種類について
毎月一定額(任意額)を継続してご寄付いただける「継続寄付」にご協力いただける方を募集しております。
月々500円からのコースも用意しておりますので、ぜひ「サポーターになる!」ボタンから決済ページに移行し、ご協力いただける内容をご入力ください。
個人でも法人でもご寄付いただけます。
障がいを持つ方の仕事をサポートすることで社会貢献を果たそうとお考えの皆さま、ぜひご協力の手を差し伸べてください。
寄付金に関する所得控除について
当法人にご寄付いただいた場合、所得税・住民税で“所得控除”を受けることができます。
【個人の場合】
総所得金額の合計額からの控除(所得控除)ができます。
所得控除 <所得が減額されます>
寄附金の合計額(注1)から2,000円を差し引いた金額を、寄付をした方のその年分の総所得金額の合計額から控除することができます。
※詳しくは、国税庁ホームページ「寄附金を支出したとき」をご覧ください。
お手続きについて
寄附金控除を受けるためには、確定申告が必要です。確定申告時、親の家からの領収証を申告書に添付して下さい。
相続財産のご寄付
ご相続やご遺贈によって取得された財産を社会福祉法人に寄付なさった場合、原則としてその相続財産は非課税となります。詳しくはお近くの税務署にお問い合わせ下さい。
【法人の場合】
当法人のような社会福祉法人に対するご寄付は、一般の寄附金とは別枠で、寄附金の合計額と特別損金算入限度額とのいずれか少ない金額の範囲内で、確定申告時に損金算入をすることができます。
※詳しくは、国税庁ホームページ「寄附金を支出したとき」をご覧ください。