活動・団体の紹介
NPO法人わらしべの会は、不登校やひきこもりの方、障がいのある方、福祉施設に関わる方々など、多様な背景を持つ人々の社会参加を支える活動を行っています。社会課題が複雑化する中で、受け入れ先の拡充や支援の仕組みづくりを進めるとともに、より多くの仲間と力を合わせるため、会への入会も呼びかけています。
また、各団体のイベントや活動情報を共有し合うことで、地域全体のつながりを強め、共生社会の活性化につなげています。個人や企業が単独で取り組むには限界があるからこそ、誰もが共助の一員として参加できる、持続可能で「誰一人取り残さない」つながりのある団体づくりを日々目指しています。

具体的に、わらしべの会は主に二つの事業を柱として活動を展開しています。
①「わらしべの会 シェアリング事業」
地域社会には、高齢者や障がいのある方、不登校やひきこもりの状態にある方など、時に「支援される側」として見られがちな人々がいます。しかし、本来は誰もが社会に対して何かを「与える」ことで、確かな存在意義や自己肯定感を得ることができます。
その考え方を具体的な形にしている取り組みが、「わらしべの会シェアリング事業」です。人々が持つ力や経験を分かち合い、互いに支え合うことで、誰もが社会の一員として役割を果たせる場をつくっています。
②「わらしべの会 未来塾」
「わらしべの会 未来塾」は、授業の遅れが気になるお子様や、不登校・引きこもりの状態にある方、障がいや発達障がいのあるお子様に対して、食や学習面でのサポートを行い、自分の未来を切り拓く力を育む取り組みを進めています。
また、高齢の方には健康体操、ピアノ、折り紙教室など、楽しみながら参加できる場を提供し、心身の健康づくりを応援しています。

これらの活動を通じて、同じ地域に暮らす人々が互いの存在を尊重し合い、支え合える温かな地域づくりに貢献していきます。



活動の背景、社会課題について
地域社会には、日々の生活の中でさまざまな困難を抱え、支援を必要としている方々が数多くおられます。
社会を見渡すと、そのような方々が「排除」されたり、「区別」されたり、時には「見て見ぬふり」をされてしまう現実が存在しています。
計算が苦手な子どもも、足腰が弱くなった高齢の方も、働き盛りで元気に過ごす人も、誰もが安心して過ごせる“やさしい居場所”づくりに取り組んでいます。 すべての人を思いやるこの場から、地域全体へとやさしさの輪が広がっていくことを願いながら、日々活動を続けています。

活動内容の詳細、実績について
長年にわたり福祉の現場に携わってきた経験と知識を活かし、「福祉にやさしい街づくり」を実現できないかと考え、2020年9月にはSDGsの普及も視野に入れた「オールバリアフリー」のいか焼き屋を、駄菓子屋を併設する形で開店しました。
このいか焼き屋は、単なる飲食店としてだけでなく、子どもたちの居場所や高齢者の憩いの場として、さらに福祉施設に関わる皆さまの買い物支援や休息の場としても機能し、地域の総合的な福祉の向上を目指しています。また、食支援や学習支援など、多方面からのサポートにも取り組んでいます。
開業以来、これらの事業は地域の皆さまに支えていただきながら、今日まで継続することができました。学習支援にはこれまでに延べ300名以上が参加し、施設関連の買い物支援では3,500名を超える方々にご利用いただいています。さらに、各種イベントにも累計3,000名以上の皆さまに足を運んでいただき、多くの方々とのつながりを育むことができています。
活動を安定的かつ継続的に進めていくため、2025年度より「特定非営利活動法人わらしべの会」を設立しました。誰もが自分らしく暮らせる、持続可能で「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、今後も以下の活動を通じて、福祉にやさしいまちづくりに取り組んでまいります。

〇 わらしべ交換会
- 「買い物」という社会体験をすることが難しい子どもたちに対し、交換券を使った物々交換を通じて、楽しみながら体験できる場を提供します。
- 「循環型社会への貢献」として、皆さまから寄せられた不要品を活用し、食支援やリユース活動を展開します。
- リユース活動としては、購買会の実施などを通じて寄付活動を行い、その売上は生活困窮者への支援や活動継続のための費用として役立てています。
〇 食の支援活動
- 一人暮らしの方や買い物が困難な方を支援するため、地元農家さんと協働し、規格外や廃棄予定の野菜を買い取り、1つから購入できる格安野菜として販売しています。
- また、商店街内に食の支援拠点を設け、商店街の活性化も視野に入れながら、地域の方々が気軽に利用できる場を提供しています。
〇 健康と福祉の増進
- 地域の皆さまの健康寿命の延伸を目指し、「認知症予防教室」を開催しています。
- また、まちの活性化にもつながるよう、無料スペースの開放や各種講座の実施を通じて、高齢者、福祉施設の関係者、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりを進めています。
- これらの取り組みは、障がいのある方、認知症の方、子育て中の保護者など、多様な方々を支える場としても機能しています。
〇 未来塾の開催
- 不登校や授業の遅れに悩む子どもたちをサポートする学習支援を行っています。
- さらに、「安心・安全なまちづくり」を推進するため、複雑化する社会課題に向き合い、関係機関と連携した犯罪予防活動や悩み相談窓口を、未来塾の一環として開設しています。

これらの活動を通じて、多様化する社会問題に真摯に向き合い、持続可能で誰ひとり取り残さない「つながる団体」の実現を目指しています。そして、直方がより福祉にやさしいまちへと発展していくよう、地域に寄り添った取り組みを続けてまいります。
代表者メッセージ
2020年、福祉の向上を目指して駅前にオールバリアフリー(社会的弱者を含むすべての人に配慮した)店舗を開設し、地域の皆さまのお力をいただきながら、試行錯誤を重ねつつ福祉活動の輪を広げてまいりました。2025年、「誰ひとり取り残さない」という理念のもとNPO法人を設立し、各専門分野のエキスパートの方々に理事として参画いただきました。行政をはじめ、さまざまな機関・団体とも連携し、変化する地域のニーズに広く深く応えられる仕組みづくりに取り組んでいます。今後も、皆さまと共に課題に向き合いながら、必要に応じて進化し、成長し続けてまいります。
寄付金の使い道について
① 未来塾活動の継続費
2022年度から継続している未来塾では、不登校や引きこもりの状態にある子どもたち、障がいや発達障がいのあるお子様に対して、食の支援や学習の遅れを補うサポートを行っています。
また、社会教育とまちづくりの推進を目的に、年齢を問わず安心して過ごせる居場所の提供や、学習支援・食事支援などの福祉活動にも取り組んでいます。さらに、健康寿命の延伸と介護予防を図る事業として、健康体操、シニア向けピアノ教室、折り紙教室、認知症や健康に関する相談など、多様なプログラムを実施しています。
これらの活動を今後も安定して継続していくために、皆さまからお寄せいただいた寄付金は、未来塾の運営継続費として大切に活用させていただきます。
② シェアリング事業の継続費
誰もが「誰かのためにできること」を形にするため、子ども用物品のシェアリング事業を行っています。ご家庭で不要になった品物をご寄付いただき、福祉施設や必要としている方々へ届けることで、「物」と「笑顔」が循環する環境づくりを進めています。
また、「わらしべの会」の名称の由来でもある“物々交換”に着目すると、地域に出る機会が少ない重度障がいのある子どもたちにも参加していただける仕組みになっています。たとえば、鉛筆を1本持ってきてもらうだけでも構いません。その鉛筆を交換品として提供することで、「自分の欲しいものを自分で選ぶ」という体験ができ、さらに自分が持ってきた鉛筆が誰かの役に立つという、社会参加の喜びを感じられる場にもなっています。
この場の整備と継続的な運営のために、皆さまからの寄付金を大切に活用させていただきます。

