能登半島やその周辺では、昨日(2024年1月1日)の16時10分頃の地震の4分前にも震度5強の地震が発生しており、その後も震度5弱以上の地震が7回以上も発生しています(1月1日21時時点)。停電、断水、火災も広範囲で発生しており、被害の拡大が心配されます。1月の厳しい寒さの中、家を離れて避難せざるを得ない方々に寄り添った支援を届けられるよう、情報収集や調整を進めていきます。
2024-01-26 10:00
「来てくれてありがとう」温水シャワー支援|能登半島地震被災者支援第5報

日本の災害被災地にて被災された方々に寄り添う支援に取り組む認定NPO法人ADRA Japanは、皆さまからの温かいご支援をもとに、現地での調査や調整を重ね、支援の届かない人が出ないよう活動を続けています。温水で頭を洗えるシャワー設備を整えた避難所からは感謝の声も届いています。
今週から、ボランティア団体「きざし」との共同プロジェクトとして、穴水町にて温水シャワー支援がはじまりました。
1月21日、テントを立て、ボイラーやタンクを設置し、温水で頭を洗える場所の準備が整うと、その日の午後だけでも8カ月の赤ちゃんから100歳以上の方まで、30名以上の方が洗髪に来られました。
「3日から洗えてないから泡たたんかもしれんー(笑) 来てくれてありがとう。」というお声や、「(頭を)洗えてうれしかった! ありがとね。」というお声があり、喜んでいただく活動ができていますことを感謝いたします。

洗った髪をドライヤーで乾かしさっぱり。2024年1月21日 石川県穴水町
この活動で利用した水は、トイレの水洗にも再利用しており、頭を洗えない問題と、トイレが流せない問題を一緒に解決する取り組みとなっています。
水が本当に貴重となっている中でも、「きもちいいい」と思える時間はとても大切です。断水がまだ数か月続くだろうと言われている中、長引く避難生活のストレスを少しでも減らし、もとの生活でできていたことを取り戻していけるように、今後、他地域でも同様の活動を展開できるよう準備を進めています。
26日(金)には同じく断水が続く七尾市内の避難所で、強い要望のあった足湯を開催します。足湯に使う道具と共に水も持ち込んで、少しでも癒しの時間となるように、取り組んでまいります。
このように、必要とされる活動ができますのも皆さまからの温かいご支援のおかげです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。