人道危機から1,000日。「早く普通の生活に戻りたい」
ウクライナでの人道危機発生から1,000日が経ちましたが、今なお670万人以上のウクライナ人が他の欧州諸国に避難して難民として生活しており、現在のウクライナの人口の約40%が人道支援を必要としていると言われています。(国連発表)
1,000日以上だった今でも戦争や家庭の事情により10万人以上の子どもたちが親と離ればなれに生活していると見られ、チルドレンハウスと呼ばれる児童養護施設では、いつ来れるかわからない親の迎えを待ちながら、以前よりも多くの子どもたちが肩を寄せ合って暮らしているのが現状です。
収束の兆しが見えないまま長期化する紛争に「早く普通の生活に戻りたい」と疲れを見せたり、精神的にも不安定になる様子が見られます。
極寒のウクライナにて寒さをしのぐ支援が足りていません
1日の最高気温が0C°以下という日もある極寒の冬を迎えるウクライナにて、家や暖房を失った人々が凍えるような寒さと耐えています。
ロシアによる相続く攻撃により、住宅、病院、学校の被害に加えて、水道や電気などその他のインフラサービスも停止しているエリアが急速に増えています。
町の暖房システムが破壊され、電気の供給も不安定なうえ、地雷の影響で人々は薪を取りに行くことさえもできません。
少しでもぬくもりを感じられる冬にしてほしい
この冬、ウクライナの厳しい寒さを乗り越えるために、あなたの力が必要です。冬ごもりをする食料や日用品、暖房用の燃料、薬、防寒用品などを購入したり、家の壊れたところを修理したりするのに現金が必要ですし、長く続く戦火の中、心のケアを必要としている人もいます。
子どもたちには、クリスマスの楽しみを感じてもらいたいという願いもあります。
今回のクラウドファンディングで集めた資金で、以下の支援を届けたいと思っています。
①寒さをしのぐ固形燃料の配付
電力や燃料が不足している東部や北部を中心に、ウクライナの人々が安全に冬を越せるよう、国内避難民センターに固形燃料(練炭)を配付しています。
国内避難民センターには主に前線付近から避難してきた高齢者、シングルマザー、障害を持つ子どもたちなどが身を寄せています。
②自分で必要なものを購入できる現金給付
戦況が激しいウクライナ東部や南部においても、スーパーや薬局などを開いて、日常生活を営んでいる地域があります。このような場所では、食料ではなく現金を給付しています。
自らが本当に必要なものを選び取ることができるように。自分で選択するという人間の尊厳
をできる限り尊重したいと考えています。
③不安定な気持ちを少しでも和らげる心のケア
心理ケアの相談を、生活の不安を抱えた女性や高齢者、戦争で負傷された方々など、より脆弱な立場にある方々を中心に行っています。
戦争によって負った心の傷が、簡単に治癒しないことは百も承知ですが少しでも体と心のバランスを調和させることができるよう専門家と連携しています。
④子どもたちに楽しみを届けるクリスマスギフト
ウクライナ国内で暮らす子どもたちは、いつも空襲警報に気を付けていなければなりません。国外に避難している場合でも、空襲を経験しているために、地下に逃げられるような場所がないと落ち着けないという子どもも少なくありません。
それでも、ぬいぐるみや明るい色のおもちゃ、お菓子を手にするときは、無邪気な子どもに戻ることができます。
子どもたちに心から喜んでもらいたい。ひとときでも、戦争のつらさを忘れられる時間を過ごしてほしい。その想いで、私たちADRAはプレゼントを届けてまいります。
ADRAとともに、ウクライナの子どもたちに”ぬくもり”を届けるサンタクロースになりませんか?
いただいたご寄付は、ウクライナの方々への以下の支援に大切に活用させていただきます。
①固形燃料38トン 196万円
50人が暖をとり、安全に冬を越すことができます
②現金給付30人分 50万円
③心理的ケアのためのカウンセリング45人分 29万円
④クリスマスギフト100個 25万円
※ADRAでは、いただいたご寄付の20%を一般管理費としてお預かりし、ご寄付の入金管理や領収証の発行、お問い合わせの対応、活動のご報告等のために大切に活用させていただいております。
※また、支援の内容は一例であり、現地の状況に応じて変更します。
これらの支援はただ生活を支えるだけでなく、寒さの中紛争で傷ついたウクライナの人々の心に”ぬくもり”を届けるはずです。
ADRAとともに、あなたもウクライナの子どもたちに”ぬくもり”を届けるサンタクロースになってくれませんか。
本キャンペーンは、このキャンペーンは、寄付文化のさらなる醸成を目指す「寄付月間~Giving December~」の賛同企画として実施しています。