最初の活動報告でご紹介した絵本『花さき山』は、
「野の花を咲かせているものの正体はいったいなんだろう?」
という作者が抱いた疑問から生まれました。
どんなに小さな花でも、花びらが1枚ずつちゃんと色づき、
日の出、日の入りに合わせて開いたり、閉じたりするのを見ると
―何がこの命を支えているのか―
と、考えることがあったのだそうです。
その答えが、
「人のやさしさ」や「けなげさ」だと
『花さき山』は教えてくれました。
ウクライナでは、つらいことがあっても
それを人に相談をすることを良しとしない文化が根強くあります。
実際、一人で何とかしなければ…と考える傾向の強さから、
戦争前から、ヨーロッパの中でも特に自殺率が高い国でした。
そのような中、戦争がはじまり、心の状態が悪化したと応えた人は4人中3人。
子どもの心の状態が心配だと答えた家庭は84%。
特に親は、子どもを守るために
「自分がしっかりしなきゃ」とぎりぎりまで抱え込んでしまいますが、
その親も、すでに心が張り詰めているのです。
誰かが手を差し伸べなければ手遅れになってしまう。
命を支えるのは、食べ物や水だけではないからこそ、
心のケアが、今、必要です。
どうか、私たちに、心のケアを続ける力を分けてください。
今回支えてくださる皆さまには、ささやかな贈り物もご用意いたします。
ご寄付のお願い
7,000円あれば、1回グループ、もしくは個人の心のケアセッションを、
専門カウンセラーさんにお願いすることができます。
グループセッションなら、最大10名までが同時に参加でき、
お互いが抱える問題を分かち合いながら
今ある心の悩みから抜け出す力になります。
個人セッションなら、人前では話せない悩みにも寄り添い、
より丁寧に話を聞くことができます。
私たちが、食料や生活物資などの支援を届けながら心のケアを案内すると
1か月に80枠用意できるセッションはあっという間に埋まってしまうのです。
人々が、心のケアを受けにくいと言われているウクライナで、
これだけ求められている支援を、今とめてしまうわけにはいきません。
私たちが続けられなくなってしまったら、
戦禍の中で、誰が彼らの心に寄り添うことができるのでしょうか。
ですが、実は、2026年4月以降の活動資金がまだ足りていないのが現状です。
ADRAに毎月ご寄付をお寄せくださる方や
Yahoo!ネット募金などで、この冬は何とか越すことができます。
しかし、春から先の見通しが立っておらず、ご支援を必要としています。
そこで皆さまにお願いです。
1口7,000円のご寄付で、
ウクライナの方の心に花を咲かせる力をお寄せくださいませんか?
3月3日までにご寄付いただいた皆さまには、
春が来る頃に、想いをのせて“花の種”をお送りします。
どんな花が咲くのかは、お楽しみです!
ご自宅の窓辺や庭先でゆっくりと育てながら、
―あなたが咲かせた花がウクライナの誰かの胸で揺れている―
そんな春を想像していただけたら嬉しいです。
誰かのためになる喜びと、ご自身の暮らしの中に小さな花が咲く楽しみを、
一人でも多くの方と共有できたらと願っています。
==========
最後までお読みいただきありがとうございました。
今年も残すところわずかとなりました。
12月は、1年の活動を振り返り、次の一歩を考える大切な季節です。
12月31日までにお寄せいただいたご寄付は、
今年分の寄付金控除として申告することができます。
1年の締めくくりに、
想いをかたちにするご寄付をご検討いただけましたら幸いです。
あなたのもとにお花の種をお届けできることを心待ちにしております。


