ミャンマーで2021年2月に発生した軍事クーデターから2年、状況改善の見込みはなく、戦闘で傷つく人々、避難民の数は増加の一途を辿っています。地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)は、皆さまからの寄付をもとに、緊急の医療支援や避難民の生活支援を実施している現地NGOと協力し、地雷犠牲者や国内避難民の支援を再開します。
おかげさまで、現地に1万ドルを送金するために必要なNEXTゴールまで達成することができました。
ありがとうございました。
これからも、JCBLの活動に対して、ご理解ご協力をよろしくお願いします。
2023-03-26 00:19
国内避難民への生活支援と子どもたちへの教育支援
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クラウドファンティング期間も3分の1を越えました。現在66%を達成し、50名のみなさまにご協力をいただいております。ありがとうございます!
今回は避難民の生活支援を紹介いたします。
国内避難民への生活支援と子どもたちへの教育支援
カヤー州とシャン州南部一帯の山間地におよそ10万人の市民が避難生活を続けています。その多くは州都のロイコーや次に大きな町であるディモソ地区からの避難者です。
これらの地域は従来より地元民族の自治組織がしっかりと残っていたこともあり、国軍との関係も良くありませんでした。そのため、クーデター後に実権を握った国軍に対する抵抗感は強く、抗議デモも頻発しておりました。
国軍はそれを力で抑えるために空爆や焼き討ちを繰り返し、町は人が住める状態ではなくなりました。
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画像左:空爆を受けたロイコーの街
画像右:ところどころに爆弾の破片が飛びっている様子
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画像左:外で授業を受ける子どもたち
画像中:補助栄養食となる脱脂粉乳の提供
画像右:給食を楽しむ子どもたち
避難民村には毎回、米、油、タープ、竹などを供給していますが、この先懸念されることは飲料水の不足です。
乾期に入り、湧水の量が減ってくると、町まで買いに行かなければなりません。しかし、町は国軍の兵士が監視の目を光らせているため、水を購入することも容易ではありません。
避難民村には、街中の学校から避難している多くの子どもたちもいます。
通常の教育が受けられなくなっている子どもたちに対して、CDM(市民的不服従運動)に参加している教員が授業を行っていますが、施設が足りず、落ち着いた環境で学ぶことは困難な状況です。
引き続き、みなさまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
(文・清水俊弘 JCBL代表理事)