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ビルマ近現代史の専門家で上智大学名誉教授の根本敬さんから応援メッセージをいただきました。
根本敬さんからの応援メッセージ
ミャンマーでは2021年2月の軍事クーデター後、国内避難民が180万人を超える非常事態にあり、その数は増える一方にあります。国内避難民とは、自分が住む村や町を自分の国の軍によって空爆されたり、陸上攻撃を受けたりして、やむを得ず山やジャングルの中へ避難して生活を送らざるを得ない人々のことを指します。国境を越え難民キャンプにたどり着くことすら許されない人々であり、想像を絶する劣悪な状況下で生活するしかなく、食糧確保に苦しみ、病気やケガでも辛い思いをしています。彼らを治療する医療従事者への支援は喫緊の課題であり、長期的かつ安定的に実施する必要があります。それは非常な困難を伴う支援ですが、国際社会のミャンマーへの関心が弱まるなか、グローバルな市民の力で支えていくことが望まれます。パルシックは独自の支援ルートをもとに、これまで培ったノウハウと国際的信用を活用し、この難しい支援をおこなうことができる数少ない日本のNGOです。40年近くビルマ研究に携わってきた者として、このクラウド・ファンディングへの皆様の支援を心よりお願い申し上げるしだいです。
(根本敬 上智大学名誉教授、ビルマ近現代史)
*写真説明
ミャンマー王朝時代の旧都アマラプーラにある一僧院にて、ウー・ピンニャ僧正と共に座る若き日の根本。ビルマに長期留学していた1987年9月に撮影(根本30歳)。この僧正は民主化運動指導者アウンサンスーチー氏が特に尊敬する僧侶の一人でもある。彼女が1990年代にこの僧院を訪れたときに献上した何ダースものコンデンスミルクが、僧院に出入りする信徒たちによって取り合いになったというエピソードまである。
次回、ミャンマーオンライン講座は、根本先生にご登壇いただきます!
<ミャンマー講座2023>追いつめられる軍政?-クーデターから2年半、続くミャンマー市民の抵抗
日時:2023年7月13日(木)19:00~20:30
場所:オンライン(ZOOM)
講師:根本敬さん(上智大学名誉教授)
参加費:無料(要申込み)
お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
https://myanmar20232.peatix.com/