特定非営利活動法人パルシック

寒さに負けず学びたい。シリア難民とレバノン人の子どもたちが、学校の暖房用灯油を必要としています

支援総額
1,717,730
132%
目標金額 1,300,000
ネクストゴール 2,000,000
サポーター
95
終了しました
2024年02月08日 18時00分 まで
レバノンの北部に位置するアルサール市は、標高約1,500メートルの山間部に位置し、冬は雪が積もり、気温は氷点下になることもあるほど寒さの厳しい地域です。パルシックは、2017年からアルサールで避難生活を送るシリア難民のための越冬支援を、2020年からはシリア難民児童を対象にした教育支援を実施しています。 過酷な環境で過ごすシリア難民の子どもたちにとって学校は学びの場であると同時に、ストレスから解放される大事な場所です。しかし近年、受け入れ国レバノンの経済危機により、物価が高騰し、3年間で灯油の値段は54倍にも値上がり、学校では暖房用の灯油を買うことができなくなってしまいました。室内は5度以下にまで下がるため、寒さに耐えきれず席を立ってしまう子どもも多くいます。 子どもたちが少しでも暖かい教室で学び、勉強を続けられるよう、ぜひ皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

【2023年12月20日追記:ネクストゴール挑戦します】
おかげさまで84人もの方からのご支援をいただき、目標としていた130万円を本日達成することができました。ご支援いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。

今回、灯油の配付を最も寒さの厳しい1月~2月の2か月分としておりましたが、寒い時期は12月~3月にかけてとなりますので、ネクストゴールを200万円とし、3か月分を届けることを目指します。

ぜひ引き続き、ご支援、またこのクラウドファンディングの拡散にご協力をよろしくお願いいたします。

多くのシリア難民が暮らすレバノン北部アルサール

日本はもうすぐ、本格的な冬に突入します。レバノンにも同じく、凍えるような寒さの季節が目前に迫っています。パルシックが支援を実施している、レバノン北部アルサール市にあるアルイマン学校の約840名の生徒たちも、来る冬に備え心の準備を始めています。

パルシックは、2017年から同市で避難生活を送るシリア難民のための越冬支援を、2020年からは同市内の学校にてシリア難民児童を対象にした教育支援を実施しています。

シリアと国境を隣接するアルサール市には、2011年のシリア内戦勃発以降、多くのシリア人が避難してきており、現在は同市に住むレバノン人とほぼ同数の約3万2,000人のシリア難民が暮らしています。彼らの多くは薄いビニールシートに覆われた簡易的なテントの中で、先の見えない過酷な生活を余儀なくされています。

雪に覆われたアルサールの難民キャンプ
木材で作った枠に薄いビニールシートを覆っただけのテント

近代史上最悪の経済危機、物価高騰で暖房用灯油が買えない

近年、受け入れ国であるレバノンは近代史上最悪の経済危機に見舞われており、レバノン人世帯も物価の高騰に苛まれています。生活が厳しく、保護者が教科書代や学校への通学費が支払えずに学校に行けなくなってしまう子どもも少なくありません。

このような過酷な状況下でも、多くのレバノン人とシリア難民の親たちは、子どもたちに教育を受けさせることが将来のための数少ない希望と信じ、子どもたちも学校に通い続けることを切望しています。学校は学びの場であると同時に、過酷な生活のストレスから解放される場でもあるからです。

ところが、それが危ぶまれています。なぜなら、教室の暖房に使う灯油が確保できず、冬の間、勉強が継続できない可能性が非常に高くなっているからです。

アルサール市は、標高約1,500メートルの山間部に位置し、冬は雪が積もり、気温は氷点下になることもあるほど寒さの厳しい地域です。しかし、学校の教室の壁は大変薄く、室内は5度以下にまで下がるため、寒さに耐えきれず席を立ってしまう子どもも多くいます。

暖房用の灯油の価格は3年前と比較するとレバノンポンド建てで約54倍にまで上昇し、高騰する教科書や文房具代、教員の給与など学校の運営費がかさんでいる影響で、全ての教室に暖房用の灯油を購入するのは大変難しい状況です。

また、レバノンは現在隣国イスラエルと緊張状態にあり、それが悪化した場合には、基本的な物資も不足し、国内の経済がさらに悪化すると予測されています。

緑の線が灯油の金額。2020年は20Lで18,000レバノンポンド前後だったが、2023年10月には968,000レバノンポンドと約54倍に値上がりしている (出典:Lira Rate App | USD to LBP | Fuel Price Lebanon | Sayrafa Rate)

子どもたちが通う学校に暖房用灯油を届けます

ただでさえ苦しい状況が続き、希望が見えない中でも、せめて生徒たちが冬の間も学び続け、先生や友人と触れ合えるような環境を維持したい。

シリア難民とレバノン人の子どもたちが少しでも暖かい教室で学び、勉強を続けられるよう、皆さまのご支援をぜひお願いいたします。

昨年も皆さまのご寄付で灯油を届けました。手前が灯油ストーブ
放課後集まってきた生徒たち

寄付金の使い道について

4歳~15歳の約840名(シリア人生徒約600名、レバノン人生徒約240名)の子どもたちが学ぶアルイマン学校全37クラスに2か月分の灯油を届けます。*クラスは午前クラスと午後クラスに分かれていて、延べで37クラスになります。

2か月分の灯油代(37クラス✕1リットル/時間✕4時間✕40日)1,100,000円
現地提携団体・パルシックの管理費(輸送代・通信費・人件費など)162,600円
コングラント決済手数料(3.4%)37,400円
合計1,300,000円

パルシックのこれまでの活動

パルシックは、2015年にトルコでシリア難民の支援を開始し、2016年からはレバノンで活動をしています。寒さの厳しいレバノンの地で、難民の人たちが何とか冬を越せるようにと、毎年日本の皆さまからご寄付を募って、灯油や防寒具をシリア難民の人たちに届けています。

また、2017年からはシリア難民の子どもたちへの教育支援を行っています。難民キャンプの近くに教育センターを設置し、就学できていない子どもたちにレバノンの公立学校への編入を目指したカリキュラムでの教育を提供してきました。2020年からはレバノン政府の政策により教育機会を失ってしまったシリア難民の子どもたちに、教育へのアクセスを提供するため、私立学校の施設を借りて授業をスタートしました。

越冬支援では、2021年からこのシリア難民の子どもたちが通う学校に支援を届けています。2021年はシリア人女性の生計支援にもなるよう手編みマフラーを作り、小学校の生徒たちに配付しました。2022年には子供たちが通う学校の全教室に3か月分相当の灯油を届けることが出来ました。

シリア人女性たちの手編みのマフラーをさっそくつける子どもたち
防寒具を届けた子どもたち

寄付金控除について

パルシックは認定NPO法人です。パルシックへのご寄付は、確定申告によって所得税、法人税、相続税などの寄付金控除を受けることができます。 地方自治体によっては住民税も控除の対象となります。詳しくはお近くの税務署までお問合せください。

寄付金領収書について

クレジットカードでご寄付をいただいた場合は、クレジットカード決済日、銀行振込をお選びの方は指定のパルシック口座への入金日が領収書の発行日となります。領収書の発送につきましては、コングラントから当団体への入金日(月末締め・翌月20日入金)以降となりますことをご了承ください。

団体情報
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このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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