「そんなことをしても、砂漠に水をあげるようなものだよ」
活動を始めようとしたとき、現地の方からそう言われたことがありました。
「活動する人たちが襲われてしまうかもしれない」
「一瞬にして、活動資金を誰かに奪われてしまうかもしれない」
「活動を始めたことを、あなたは後悔するかもしれない」
そんな心配の声をいただきながら、それでも私たちは活動を始めました。
そして16年。
今も、悲しい現実や、思うようにいかないことがあります。
「これでいいのだろうか」と迷うこともあります。
それでも、活動を続けてきたからこそ出会えた言葉があります。
「アシャンテママが手伝ってくれたから、小学校に入学できた」
「生まれて初めて鉛筆やノート、バッグ、サンダルをもらえて嬉しかった」
「丁寧に教えてもらって、文字が書けるようになって嬉しい」
何気ない会話の中で、子どもたちがそんな言葉を伝えてくれることがあります。
家庭の事情で別の村へ引っ越した子どもが、何年か後に再会したときには、
「アシャンテママで勉強することの大切さを教えてもらったから、引っ越した後も、この村で勉強を続けているよ」
と話してくれました。
そして、
「いつか自分たちに子どもが生まれたら、必ず学校に行かせてあげたい」
そんな言葉を聞かせてくれる子どももいます。
これは、鉛筆やノートを渡したことだけの成果ではありません。
「学ぶことが大切だ」という思いが、その子自身の中に残り、次の人生につながっている。
私たちが届けたいのは、まさにそうした未来です。
小さな変化を、未来へつないでいく
活動を始めたばかりの頃、私たちのわらの教室に「火をつけてやる」と言っていた土地のリーダーがいました。
それが数年後には、私たちの活動を応援してくれるようになり、ご自身の畑でとれた作物を持ってきてくれるようになりました。
そして、小学校に通っていない子どもたちに、
「アシャンテママに通いなさい」
と伝えてくれるようになりました。
一人の子どもへの支援が、その子だけで終わるのではなく、家族へ、地域へ、そして次の世代へと広がっていく。
私たちは、16年間の活動を通して、そのことを何度も目にしてきました。
それでも、まだ支援を必要としている子どもたちがいます。
アシャンテママは、モザンビークとマラウィで、子どもたちを中心に教育・生活・医療などの支援を続けています。
学ぶための場所をつくること。
鉛筆やノートなどの学用品を届けること。
十分な食事をとることが難しい子どもたちを支えること。
必要な医療につなげること。
一つひとつは小さな支援かもしれません。
けれど、その小さな支援が、子どもたちにとって「学校へ行くきっかけ」になり、「学ぶことの大切さを知るきっかけ」になり、やがて「自分の子どもにも学校へ行かせたい」という未来につながっていきます。
現在、アシャンテママの無償プログラムには約600名が登録しています。
16年間、活動を続けてこられたのは、現地で一緒に活動してくれる人たち、そして日本から応援してくださる皆さまがいたからです。



これからも、子どもたちの「学びたい」を支えるために
「砂漠に水をあげるようなもの」と言われた活動も、16年経った今、確かに子どもたちの中に残っています。
一人の子どもが学校へ行く。
文字が書けるようになる。
学ぶことの大切さを知る。
引っ越しても勉強を続ける。
そしていつか、自分の子どもにも学校へ行かせたいと思う。
私たちは、こうした小さな変化を一つひとつ積み重ねていきたいと思っています。
そのためには、これからも皆さまからのご支援が必要です。
あなたのご寄付が、子どもたちの「学びたい」を支え、その先の未来につながります。
一度のご支援でも、継続的なご支援でも構いません。
「何かできることがあれば」と思ってくださった方に、アシャンテママの活動を一緒に支えていただけたら嬉しく思います。
子どもたちが、生まれた場所によって未来をあきらめなくていいように。
これからも私たちと一緒に、未来につながる一歩を支えてください。
NPO法人アシャンテママ
栗山さやか



