「優しさが回る世界」を目指して
初めまして。プラ子こと栗山さやかと申します。
私が20代の頃、幼馴染の親友が病でこの世を去りました。一緒に育ってきた親友を亡くし、「人はなぜ生きるのだろう?」と考えるようになりました。そして、数年勤めてた会社を辞めバックパックで海外へ出発しました。
ボランティアで訪れたエチオピアの医療施設では、病気で苦しむ大勢の貧しい人たちを看病しました。自分より若い子供たち少女たちの最期を看取る日々の中、命、人生について深く考えさせられました。
その後、アフリカの最貧国のひとつであるモザンビークの北部の町に行き着きました。生きる上で必要な安全、食糧、きれいな飲み水、教育などがなかなか手に入らずに生活している人々と共に過ごし、厳しい現実を知れば知るほど、
「日本では普通だと思っていたことがここでは全く違い、何の不自由もなく生きて来られたのは、すごく幸せなことだったんだ」と身に染みて感じました。
そして「これまで十分に必要なものを受けてきた自分の人生の残りの時間、少しの時間でも困っている人のために使えたら」と考えるようになりました。
2009年に現地法人のNPO「アシャンテママ」を立ち上げました。目的は ◆貧しい女性たちが安心して過ごせる場所の提供と自立支援 ◆病気の知識を学べる勉強会の開催 ◆学校に通えない子供たちへの勉強施設の提供と栄養補給 ◆勉強を続けるための学用品の支給 ◆政府の学校への登録手続き支援 ◆出生届けのない子への身分証明書の取得支援 ◆医療援助 などです。
当初の運営資金はわずかな自分の貯金だけで、先が全く見えない状態でした。「無責任なことを始めてしまったのかも知れない」と悩みましたが、私の活動に共感して下さった多くの方々からご支援を頂き、ありがたいことに今でもなお活動を続けさせていただいております。
2018年11月にアシャンテママは日本でもNPO法人として登記できました。現在、モザンビークに加え隣国のマラウィへも活動の幅を広げ、約600名がアシャンテママの提供する無償プログラム制度に登録しています。
この活動を通じて「貧しい場所に生まれた子供たちや女性たちが、夢や希望を持って生きていけるような環境を作り、この子供たちが大人になった時、困っている別の子供たちに手を差し伸べられるような未来を目指し、どこに生まれたとしても、みんなが生きやすい優しさが回る世界を作ることができたら」と思っております。
今後とも精進を重ねて、この支援活動をできるだけ長く継続させたいと思っております。
アシャンテママの活動は皆様のご寄付により支えられています。
ご協力頂けたらとても嬉しく思います。
NPO法人アシャンテママ
栗山さやか