アグラサーラ協力基金について
私たちは、バングラデシュの未来を担う子どもたちとアグラサーラの施設を救うために、同院卒業生を中心とするバングラデシュの人々と日本の有志の方々によって構成され、アグラサーラ諸施設の適切な事業運営を目的として活動を行っています。
同院の活動は孤児院にとどまらず、次第に拡大していき、現在は小学校、中学校、高校、女子短期大学、女子宿舎、寡婦ホーム職業訓練センターを含む複合教育・訓練施設となっており、貧困のために教育を受けられない青少年たちに必要な教育の機会を提供し続けてきました。
卒業生の中からは、看護師、教師、ビジネスマン等、社会に有益な人材を数多く輩出してきています。
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宗教的、社会的、経済的、人道的…大人たちの問題に巻きこまれるのは、いつも子供達。
アグラサーラ孤児院はバングラデシュ国建国まもない、今から約50年前に独立戦争と大洪水によって生まれたたくさんの孤児の救済を目的に設立されました。
当アグラサーラ寺院の元住職で、世界宗教会議の議長を務められた、世界的宗教家 故マハテロ大僧正によって孤児院は創設されました。しかし大僧正の他界後、四半世紀を経て支援は先細り、孤児院運営は困窮を極めています。
現在孤児院には男女合わせて320人の孤児が暮らしていますが、食事は一日二回、お粥のようなものしか提供できません。育ち盛りの子供たち(主に小学生)には動物性たんぱく質が必要ですが、週に一度小魚1匹、または卵を1つがやっとという現状です。
教科書も3人に一冊しかなく、卒業生のお下がりなので、ところどころページもありません。水も深刻な問題です。飲み水の衛生度も問題ですが、シャワーはなく子供たちはため池の泥水で体を洗っていて、感染症が心配されます。
施設の老朽化も深刻ですが、子供たちが狭い部屋の土間にすし詰めで暮らしていることが、当面の大きな問題です。
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孤児たちの輝く瞳と、屈託のない笑い声が絶えないように。
このページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。アグラサーラ協力基金の事務局長、大泉 高明です。
10年ほど前にアグラサーラ孤児院の話を聞きました。その後わが家で家族会議を開いて、車を買い替えるために積み立てておいた300万円を基に「アグラサーラ協力基金」を設立し、孤児院の支援事業を開始しました。
しかし、多少のお金を出しても、孤児が320人もいるので殆ど食費に消えてしまいます。私は何とか「自立」を目指すプロジェクトを立ち上げようと、協力者を募り計画を立てました。有機農業プロジェクト、縫製工場誘致プロジェクト、診療所開設プロジェクト、施設改善プロジェクトなどですが、様々な問題が噴出し、これまで5年ほど中断せざるをえませんでした。
これまでの支援事業の混とんとジレンマの中で、私を支えてきたものは何か?今でも私の脳裏に焼き付いている光景があります。
それは初めてアグラサーラ孤児院を訪れた時のこと。私は、孤児院は暗く陰鬱な収容所のようなイメージを持っていました。ところが、そこで目にしたのは孤児たちの輝く瞳と孤児院にあふれる屈託のない笑い声でした。子供たちは炊事や洗濯や掃除など生活のすべてを自分たちでします。家電はありませんから、子供にとっては重労働ですが、それを楽しんでいるかのように明るいのです。
私が行くと子供たちは私のことをアンクル(おじさん)と呼んでくれます。私は毎回、わずかばかりのお金を持っていきますが、帰りにはもっと大切なもの、お金では買えないものをもらって帰るような気がしています。
これからも子供達の居場所を残すために皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。
アグラサーラ協力基金
事務局長 大泉 高明
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ご支援の使い道
アグラサーラ孤児院は、皆さまからのご支援で成り立っています。安定した食事の確保、施設の老朽化対応、自立支援事業の遂行など課題は山積みですが、子供たちが狭い部屋の土間にすし詰めで暮らしていることが、当面の大きな問題です。また、継続的に活動を続けていくためにも、ボランティアの活動費も支払いたいと思っています。
皆さまからのご寄付は、主に「2段ベッドの購入」「孤児たちの学習備品の購入」「食材の購入」、そして僅かばかりボランティアの活動費として使用させていただきます。
約1,000円のご寄付でノートやペンなど子どもの学習備品を1人分揃えることができます。また、2,000円のご寄付を10名の方からいただければ、2段式ベッドを1台設置することができます。
ぜひ皆さんの温かいご支援をお願いいたします。