トラウマ治療を受けた方の声
長年トラウマに苦しんできた新潟市のえりさん(仮名、49歳)は、4月から治療を受け始め
た。10回以上治療を受けた現在、「思い出してもつらさが軽減した」と感じている。えり
さんは、10代で性被害に遭い、結婚後は夫からのDVに苦しんだ。さらに数年前には職場の
上司からパワハラを受けてうつ病を発症。フラッシュバックに苦しみ「根本的に解決したい
」と治療を受けた。治療を通じて自身の過去に向き合い、「トラウマを順番に消していくこ
とで、自分はだめだと思うことが少なくなった」と語る。(2024.11.20新潟日報さま取材記
事より抜粋・一部改変)
当協会について
当協会では『すべての人にトラウマケアを』を理念とし、トラウマ治療を受けたいが経済
的余裕のない人への治療費補助、トラウマ治療に関する講演・研修、トラウマ治療の周知・
普及・広報・キャンペーン、トラウマ治療に関する研究、などの活動を行っています。活動
内容などの詳細は、当協会ホームページをご覧ください。
【正会員】11名 【賛助会員】116名
【役員】7名
理事長: 杉本 篤言 (新潟大学地域精神医療学講座 特任准教授)
理事: 名和 淳 (カウンセリングオフィスVISION 院長)
理事: 鈴木 雄太郎 (敬愛会末広橋病院 理事長)
理事: 須貝 拓朗 (責善会村上はまなす病院 院長)
理事: 江川 純 (新潟大学精神医学分野 准教授)
理事: 吉永 清宏 (新潟大学医歯学総合病院精神科 助教)
監事: 遠藤 文雄 (司法書士法人アプライズ 所長)
抜け出せない負のスパイラル…
トラウマ症状の重い方は、対人恐怖(社交不安)のため外に働きに出られなくなります。す
ると経済的に困窮し、治療を受けたくても費用を捻出できなくなります。トラウマ症状がよ
くならないから働きに出られない、働きに出られないから治療費が稼げない…という負のス
パイラルから抜け出せなくなります。そこで当協会では経済的に余裕のある個人様・法人様
からご寄付を募り、経済的に余裕のない方にも治療を受けやすくする取り組みを行っていま
す。トラウマ治療という我々の持つスキルを介し、「善意による格差是正」を生み出す社会
装置というイメージです。
また、これまでの精神医学は薬物療法全盛の時代で、トラウマ治療はあまり注目されない
分野でした。しかし、トラウマ症状に対して薬物療法は対症療法にしかならず、根治のため
にはEMDR、TSプロトコールなどのトラウマケアに特化した心理療法が必須です。日本では
、2024年にトラウマ治療が保険医療として認められる(心的外傷に起因する症状への心理支
援加算)など、ようやく精神科医療の中で取り扱われるようになってきましたが、十分なト
ラウマ治療を提供できる医療機関はほとんどなく、今後、トラウマ治療を提供できる医師、
心理士(心理師)、医療機関やカウンセリングルーム等を増やしていく必要があります。そこ
で当協会では、トラウマ治療に関する講演・研修、トラウマ治療の周知・普及・広報・キャ
ンペーンなども行っています。
2024年の活動(一部)
【トラウマ治療の費用補助】
補助希望者の審査(経済水準について)、および経済的に余裕がないクライアントへのトラウ
マ治療についての費用補助。2024年11月末現在、審査15名、治療13名、治療延べ81回、総
額972,000円相当。
【トラウマ治療に関する講演】 3/23(土)創立記念講演会(会場101名、オンライン205名)、7/18(木)NPO法人身寄りなし問題
研究会主催講演会(43名、当日寄附27,500円)、7/27(土)和じゅく主催~寄り添う支援を学ぶ
~公開講座(44名、当日寄附36,000円)、8/8(木)県主催第8回こどものメンタルケア事例検討
会(132名)、他多数。創立記念講演会の杉山登志郎先生のご講演アーカイブ動画配信では視
聴者225名、アーカイブ動画視聴のための寄付120,600円。
【トラウマ治療に関する研修】
9/16(月祝)新潟県公認心理士会研修会にて研修講義(120名、当日寄附42,000円)。10/6(日)新
潟トラウマ研究会主催の公開講座「こどもヨーガde自己調整」を共催(参加者44名)。11/22(
金)~24(日)、日本EMDR学会のEMDR weekend1トレーニングを新潟に招致(参加者27名、
当日寄附170,000円)。参加者27名が新たにトラウマ治療者となった。
【トラウマ治療の周知・普及・広報・キャンペーン】
個人や法人と連携して“#すべての人にトラウマケアを”を含むSNS発信
(Facebook、X、Instagram)を推奨。当該ハッシュタグを含む投稿は当協会確認で少なくとも
132件、閲覧数は1つの投稿につき数百~最大2万超、平均500ビュー程度。7/13(土)、音楽
チャリティライブ「YOJIROCK FESTIVAL」後援。当日参加者約100名。チャリティチケッ
ト売り上げ30,000円、当日寄附74,500円。
寄付金の使い道について
本事業(2025年赤い羽根『すべての人にトラウマケアを』共同募金事業)で募ったご寄付は
、トラウマ治療に関する講演・研修、トラウマ治療の周知・普及・広報・キャンペーンなど
に使わせて頂きます。赤い羽根共同募金(新潟県共同募金会)へのご寄付は税制上の優遇措置
があります。目標額は200万円です(使途詳細は下記)。皆さまぜひご協力ください。
赤い羽根共同募金会の規定により、経済的に余裕のない人への治療費補助については本事
業の募金を使用できないため当協会で独自にご寄付を募っています。詳細は当協会ホームページをご覧ください。当協会は、上記の理念を掲げ、2024年1月に設立されました。2025年1月 現在、まだ認定NPO法人ではないため、当協会への直接のご寄付については税制上の優遇は ありません(2025年中に認定NPO法人の認定手続きを行う予定です)。ご承知おきください。
赤い羽根共同募金とこの募金の関係について
この募金は、新潟県共同募金会を通じて、赤い羽根共同募金運動の一環として実施され、寄付者の応援が直接、指定の福祉団体に届けられる募金となっています。毎年1月1日から3月31日まで実施されます。
頂いたご寄付に加え、一定の要件に基づき赤い羽根共同募金からも加算して助成され、寄付者の皆様のご意思を強く反映できる仕組みとなっています。
▶にいがた・新テーマ型募金特設ページを是非ご覧ください。
※新潟県共同募金会の審査を得た事業になります。 赤い羽根で知られる共同募金会は、昭和22年から市民主体の取り組みとして社会福祉の推進のために赤い羽根共同募金運動を続けている団体です。寄付募集を行っている団体は本会で審査し、承認された団体ですので安心してご寄付いただけます。
※税制優遇について ▶詳細はこちら(中央共同募金会HP) 寄付金は税制優遇の対象です。 個人のご寄付は、所得税の所得控除または税額控除の対象となり、さらに新潟県内にお住まいの方は住民税の税額控除も受けられます。 法人のご寄付はご寄付していただきました金額を、全額損金算入することができます。
※新潟県共同募金会とは たすけあいの精神を基調として、共同募金運動を通じて、新潟県における社会福祉事業の健全な発展と社会福祉に関する活動の活性化を図ることににより、地域福祉の推進を図ることを目的として様々な活動を行っております。
(お問い合わせ) 社会福祉法人 新潟県共同募金会 950-0994 新潟県新潟市中央区上所2-2-2 新潟ユニゾンプラザ3F TEL:025-281-5532 FAX:025-281-5533