はじめに
こんにちは。一般社団法人ハレルワ代表の間々田(パパ田)です。
現在、ハレルワでは「つかいみちを選べる赤い羽根募金」を通じて、来年度の活動資金を集めています。群馬県で唯一のLGBTQ支援団体として、これまで10年間歩んできた道のり、直面した困難、そしてこれからの活動について、代表としての想いを正直にお伝えしたいと思います。

パレード開催―夢の実現と代償

2024年の10月。私たちは、団体、行政や企業、商店街など多様な関係者の方々を巻き込んで、群馬県・北関東初のプライドパレードを実現しました。代表である私は、東京のパレードや地方でも比較的規模の大きなパレードに参加し、そこで得た経験から「あれも、これも」と夢を膨らませていました。パレード、ステージ、各種ブース、展示……たくさんのコンテンツを詰め込み、多くの方と一緒に前橋の商店街を歩き、素晴らしい記念写真も残すことができました。
しかし、正直に申し上げます。当時の私たちは、こうした大きなプロジェクトの運営に慣れていませんでした。仲間にも、そして自分自身にも、大きな負担をかけてしまいました。
メンバーの多くは、生活のために別の仕事を持っています。ハレルワの活動に費やす時間は、生きていくために働く時間を削り、体を休める時間も削っていました。

内部崩壊と休止の決断
2015年6月に任意団体として設立したハレルワは、2025年6月に10周年を迎えました。しかし、その記念すべき年のスタートは、メンバー全員が疲弊している状態でした。代表である私への不満も溜まり、建設的な話し合いもなかなかできませんでした。
そこで出た答えは「一旦縮小、休む」というものでした。
「まちのほけんしつ」を休止、のちに不定期開催とし、大きなイベントもしばらく実施しないという決断です。 「ハレルワはどうしちゃったの?」「やめちゃうの?」そんな声も耳に入ってきました。
正直なところ、2025年の1月や2月、私は団体を畳むことさえ真剣に考えていました。 休む、そして無くなるかもしれないことと、次年度の寄付集めをすることは相反することで、それも、とても自分の中では辛く、身動きが取れなくなっていました。
「あること」の大切さ
そんな中で、仲間や他の非営利団体の運営者から「どんな形でも続けることが大事」「群馬で唯一のLGBTQ団体が無くなることは大きな損失」という声をいただきました。
休止宣言は代表として辛い判断でしたが、結果として心や体が軽くなったのも事実でした。「まちのほけんしつ」が頻繁に開かれていない状態に、寂しさを感じている方もいらっしゃったと思います。でも、活動する自分たちが楽しくない、苦しい状態では、誰かの居場所を作ることはできない―そのことがよくわかりました。

群馬で唯一の団体としての孤独
LGBTQという活動分野は、教育、福祉、就労、医療、法律など、あらゆる分野と関わります。ハレルワは群馬県でその全てを担ってきました。それは誇らしいことでもありましたが、同時にとても孤独でした。
ハレルワが活動してきた10年は、全国的にもLGBTQの活動が増えて、メディアで取り上げられ、認知が広がっていきました。その一方で、よいニュースばかりではなく、法整備の進まなさや、差別的な言論へのSNSでの同調も強まっています。それでも、群馬県内唯一のLGBTQ団体として、時事的なことを無視はできません。常に学び、メディアの取材を受けたり、自治体の会議で意見を述べたり、重要な指針にコメントを入れたりと、この10年間走り続けてきました。こうした機会はありがたく精一杯引き受けますが、お金にならないことのほうが多いのです。(これは、LGBTQの分野だけでなく多くの非営利団体が経験していると思います) 「ハレルワがやらなかったら、誰がやるのか?」そう思っていたからです。
でも、それだけでは団体の維持と自分たちの生活を維持していくほどの充分なお金を得ることはできませんでした。
新しい体制―持続可能な活動を目指して
休止宣言の直後、ハレルワの活動を応援してくださる方から「ハレルワを続けていくためにも、一旦腰を落ち着けて正社員として働かないか」という声をかけていただきました。
現在、私はフルタイムで仕事をしながら、週休2日のうちの一部を使って活動しています。それも、全ての休日を費やさないように心がけています。自分の生活を整える時間も、本当に大切だと気づいたからです。
そして自身が活動時間の捻出や休息のバランスに悩むとき、仲間たちもまた同じ気持ちだったのだとよく分かりました。

これからのハレルワ
「ハレルワにあれをやってほしい、これをやってほしい」というご要望があるかもしれません。正直に申し上げて、今はそのすべてに応える力はありません。
でも、新しいアプローチを考えています。あなたの取組みたいことやアイデアを、あなた自身が形にしてみませんか? 一緒に活動に加わって、イベントを作りませんか? そんな柔軟な仕組みを作っていきたいと考えています。
活動メンバーの多くは当事者であり、メンタルヘルスの不調を抱えながら活動してきた人もいます。誰かをサポートする準備ができていない時もあります。だからこそ、お互いをケアし合いながら、健康に活動していくことが大切だと考えています。活動でメンタルを病むなんて、本末転倒ですから。

支援のお願い
私たちには、2021年に前橋の商店街にオープンしたコミュニティースペース「まちのほけんしつ」があります。現在は不定期の開催となりましたが、地方におけるLGBTQの常設の居場所は全国的に見てもまだ少ないです。他県から視察に来ていただくこともあります。 この大切な場所を維持し続けていくこと。そして、活動してくれたスタッフに、無賃や謝礼ではなくきちんと給料を払えるようになること。そのためには、安定した収入が必要です。
ぜひ、「つかいみちを選べる赤い羽根募金」を通じて、ハレルワへのご支援をお願いいたします。
群馬にLGBTQの支援団体が「ある」こと。それが大切だと信じて、今できる範囲のことを、一歩ずつ進めています。
皆さまのあたたかいご支援を、心よりお願い申し上げます。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
2026年1月 ハレルワ 代表 間々田久渚/パパ田

