活動・団体の紹介
東日本大震災の被災地・石巻市圏域において、札幌市の障害福祉団体が中心となって、移動支援を専門とした『災害移動支援ボランティアRera』が活動を開始しました。移動手段を失った住民の送迎を行い、自らも被災者である住民も送迎ボランティアに加わり、地域住民による相互支援の体制へ移行し、今日に至ります。
日常の送迎は、福祉車両などを使いドア to ドアの送迎を行い、乗降等の介助も行います。
その他に、月に1回「付き添いつきお出かけ送迎」を開催して、買い物、ドライブ、お茶っこ等のイベントを行っています。また福祉送迎講習会を開催して地域の送迎の担い手の育成や家族の送迎を行うための学びの機会を設けています。
活動の背景、社会課題について
大被災地である石巻地域では、東日本大震災から15年が経とうとしている現在でも、貧困や心身不調、住環境の変化により家族・知人等を頼る事が出来なくなった、など様々な理由により外出困難な状況にある“復興から取り残された”住民が存在しています。さらに、もとよりマイカー依存の地域性は変わらず、公共交通機関を主たる移動手段に出来る人は限られたままで、被災者が抱える生活課題として、今後も短期間での課題解決は困難です。
地域の人口減少や高齢化の進行、障害や持病のある方の加齢や病状悪化等による生活状況の悪化は深刻で、孤立・困窮世帯にある方は、更なる孤立が進み、家族関係の問題なども絡み合い、課題は複雑化しています。
外出控えによる生活不活発病の進行や気分の落ち込みはフレイルを招き、深刻な状態を引き起こすものであり、姿の見えにくい移動困難者の生活環境悪化が懸念されています。
活動内容の詳細、実績について
- 移動困難な住民のボランティア送迎
高齢、障害、経済的事情などで、自力での公共交通の利用が難しい住民を対象に、通院、買い物、公共施設などへの送迎を行っています。道路運送法上、「登録を要さない送迎」により、送迎に係るガソリン代等の実費相当のみを利用者に負担いただき、それ以外の活動費は各種補助金、助成金、寄付金を充てています。1日あたりのべ30人前後を送迎しています。
- お出かけイベント
新たな場所や人とのつながりを拡げることにより、健やかな心身や生活の喜びをもたらすことを目的とした「お出かけ」を月1回実施しています。
- 助け合い送迎の担い手育成、他
「福祉送迎講習会」を開催し、地域の施設や団体等に安全な送迎を行う担い手を増やし、安心できる外出機会を創出します。その他、就労支援団体等と連携し、社会参加・社会復帰のステップとしてのボランティア参加の受け入れを行っています。
寄付金の使い道について
本年度は特に、送迎に使用する車両の更新を目的として、募金活動を行います。
団体保有の車両5台は、いずれも使用10年を超過しており、走行距離30万キロを超えるものも複数台あるなど、故障・修理の頻度も高まっていて、安定した送迎活動に支障をきたすようになってきています。その中でも使用12年超、走行距離32万キロの車両の買い替えを行うための資金のご支援を広くお願いさせていただきます。
こちらの寄付は赤い羽根共同募金を活用しています
こちらの寄付金は、宮城県共同募金会を通じて、寄付者の応援が直接、指定の団体に届けられるものです。宮城県では、「テーマ型募金みやぎチャレンジプロジェクト」として毎年12月から翌年の2月までの3カ月間実施されます。
【テーマ型募金みやぎチャレンジプロジェクトの特徴】
・赤い羽根の共同募金が運営
共同募金は、戦後間もないころからじぶんの町を良くする「しくみ」として募金運動をおこなってきました。エントリー団体は、共同募金会の審査を得た団体です。
・ご寄付金は税制優遇の対象
個人から共同募金への寄付金は、所得税については「所得控除」または「税額控除」の対象に、住民税については「税額控除」の対象となります。また、株式会社などの法人からの寄付金は「全額損金算入」とされます。
・宮城県内で活動する団体を支援
団体は全て宮城県で活動している団体です。地域に寄り添った小さな活動、地に足付けた活動をする団体に対して直接支援することができます。
【お問い合わせ】
社会福祉法人 宮城県共同募金会
〒984‐0051 宮城県仙台市若林区新寺一丁目4番28号
TEL:022‐292‐5001 FAX022‐292‐5002
E-mail:post@akaihane-miyagi.or.jp



