活動・団体の紹介
震災で心に傷を負ったこどもの心身の回復を目的に立ち上げられたのが、冒険遊び場「気仙沼あそびーばー」です。被災地支援団体から地元住民が引き継ぎ、活動しています。
現在は、①常設の冒険遊び場「気仙沼あそびーばー」(大谷地区)と「プレーパークけせんぬま」(新月地区)の2拠点通年運営、②こども食堂「ほしぞら食堂」と「未来食堂」の実施、③おさがり服コーナーの設置、④地域の行事等へ出張して開催する「出前遊び場」の実施、⑤地域住民の交流促進事業の活動サポートなど、地域に寄り添い、地域に支えられながら活動を展開しています。
活動の背景、社会課題について
2018年、気仙沼市において初めて3世代を対象とした外遊び実態調査が行われました。海や山で遊び育った祖父母世代に比べ、こども世代は「1週間のうち、まったく外で遊ばない」と回答したのは53%と衝撃的な結果でした。あれから7年経ち、震災後の復興工事でいくつか新しい公園ができましたが、外で遊ぶこどもの姿は増えていません。
1年間で生まれるこどもの数は、この10年で約半分となり年間180人程度しか生まれません。小学校1つあたり12.8人しか居ない計算です。気の合う友達と出会ったり遊んだりするにはお互いの家が遠すぎます。猛暑・野生動物・車の危険によって「外は危ない」とこどもが意識することも増えました。こどもが安心して集まり、のびのびと遊ぶことができる環境づくりが必要であると私たちは考えています。
活動内容の詳細、実績について
私たちは外遊びを大切にし、こどもが自由な発想でのびのび遊べる場づくりをします。
①常設の遊び場運営
気仙沼の南に位置する常設の冒険遊び場「気仙沼あそびーばー」を毎週水~日曜日(季節により変動)、北に位置する「プレーパークけせんぬま」を毎週末1回、10時~17時、通年で開催します。開園時は専門スタッフを1~3名程度配置し、こどもの見守りや遊びたくなる環境づくりなどに当たります。昨年度は延べ4500名程度が来園しています。
②出前遊び場の実施
こどもの遊びへの理解を広めることを目的に、気仙沼市内の行事イベントなどに出張型の遊び場を年4回実施します。昨年度は延べ8回実施しています。
寄付金の使い道について
「常設の遊び場づくり」と「出前遊び場」の大きく分けて2つの事業に使います。
1つ目の「常設の遊び場づくり」は、震災直後から心のケアを担っていた「気仙沼あそびーばー」と、児童館の遠い地域のこどもの居場所として開いた「プレーパークけせんぬま」、2つの冒険遊び場の運営を行います。遊び場にはプレーリーダーと呼ばれる、遊びを通じてこどもと関わる専門スタッフを配置します。
もう一つの「出前遊び場」は、依頼に応じて出張して遊び場を開く事業です。企業や行政やNPOなど、こどもの遊び場を開きたいと考える人たちの力になり、連携してこどもの遊びを考えるきっかけづくりを行います。
こちらの寄付は赤い羽根共同募金を活用しています
こちらの寄付金は、宮城県共同募金会を通じて、寄付者の応援が直接、指定の団体に届けられるものです。宮城県では、「テーマ型募金みやぎチャレンジプロジェクト」として毎年12月から翌年の2月までの3カ月間実施されます。
【テーマ型募金みやぎチャレンジプロジェクトの特徴】
・赤い羽根の共同募金が運営
共同募金は、戦後間もないころからじぶんの町を良くする「しくみ」として募金運動をおこなってきました。エントリー団体は、共同募金会の審査を得た団体です。
・ご寄付金は税制優遇の対象
個人から共同募金への寄付金は、所得税については「所得控除」または「税額控除」の対象に、住民税については「税額控除」の対象となります。また、株式会社などの法人からの寄付金は「全額損金算入」とされます。
・宮城県内で活動する団体を支援
団体は全て宮城県で活動している団体です。地域に寄り添った小さな活動、地に足付けた活動をする団体に対して直接支援することができます。
【お問い合わせ】
社会福祉法人 宮城県共同募金会
〒984‐0051 宮城県仙台市若林区新寺一丁目4番28号
TEL:022‐292‐5001 FAX022‐292‐5002
E-mail:post@akaihane-miyagi.or.jp



