「NPO法人命のバトン」が設立された経緯
AED(自動体外式除細動器)が一般市民にも使用可能になったのは、2004年7月1日からです。それ以前は医療機器として医療従事者のみが使用を許可されていました。
AEDが一般に解禁される2年前の2002年9月、福井市の高校で行われた体育祭中に悲しい事故が発生しました。リレーを走り終えた女子高校生が「心室細動」を起こし倒れ、命を落としたのです。
その女子高校生の母親は、「なぜ娘を助けられなかったのか?」と強い疑問を抱きました。
当時、アメリカでは既に一般市民によるAEDの使用が認められ、公共施設への設置が進んで多くの命が救われていました。一方で、日本ではAEDが一般市民に解禁されていなかったのです。
母親は、この現状を変えたいとの思いから、AEDの認知を広め、一般市民が使える環境を整えるための活動を始めました。その結果、2004年にAEDが一般市民にも使用可能となり、公共施設などへの設置が進みました。
しかし、設置が進んだ後も使用率は低く、「使える人」がいなければAED の効果が発揮されないという課題が浮き彫りになりました。そこで母親は仲間とともに、AEDを用いた心肺蘇生法の普及活動にも取り組み始めました。
子どもの安全と健全な育成を図りAEDを用いた心肺蘇生法を普及させるには学校教育が最も有効!
日本では、毎年、7万人を超える方が心臓突然死で亡くなっています。
1日に200人、7分に1人。それは決して他人事ではありません。
AEDを用いて迅速に救命処置を提供することができれば多くの命を救うことができます。
今や、AEDは全国のあらゆる施設等に設置されています。皆がその使用法を知っていて、突然の心停止が発生したときに、誰もがAEDを用いた救命措置を受けることのできる社会になることを願っています。
そのためにも、より多くの人にAEDを用いた心肺蘇生法を学習できる機会をつくる必要があると考えております。
一番悲しいこと、起きてはいけないことは、我が子に先立たれてしまうことではないでしょうか?
子ども達の安全と健全な育成を図れる社会は、当たり前に構築できる訳ではありません、学校における心臓突然死ゼロを目指し、悲しい出来事を無くすためには、児童・生徒への救命教育導入を推進する皆様のご理解とご協力が必要なのです。
学校での心臓突然死ゼロを目指し、子ども達への救命教育の導入を側面から支援します
いつ・どこで・だれが発症するかわからない突然心停止に対応するため、一次救命処置が当たり前の社会を目指す第一歩として、学校において教職員が自ら指導する学校主体の救命教育の導入が実現できる体制づくりを支援します。
救命教育は、子どもたちに心肺蘇生法を教えることによって、命の大切さを伝え、自己肯定感や有用感などを高めることのできる生命尊重教育の普及を目的としています。
NPO法人命のバトンでは、これらを支援する具体的活動として、学校に対し救命教育に必要な訓練用資器材の無償貸出しを2023年から実施しています。
今までの活動実績としては、2010年から2023年までの14年間、県内236校の学校において、約1万7千人の児童・生徒を対象に救命教育を実施して参りましたが、県全体に普及させることは到底困難との思いから、学校主体の救命教育への支援を追加しております。
特定非営利活動法人命のバトンの創始者 川﨑眞弓からのご挨拶
2002年9月の悲しい出来事を二度と無いように!誰にも自分と同じ悲しい思いをさせたくない!との思いから活動させていただいております。
どうか皆様方のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
寄付金の使い道について
当団体では、心臓突然死ゼロを目指し、県内の小中学校で救命教育を実施しています。 しかし、当団体の活動だけでは限界があるため、各学校の教職員が自ら救命教育を指導できるように、学校主体の救命教育を推進する必要があります。
このため、訓練用マネキン等の資器材を学校ブロック毎に無償で貸与し、学校主体の救命教育を実施できる環境を整備する仕組みを構築したいと考えています。
まず、小学校への意向調査を行い、希望校に対してモデル的に実施し、それを広げていきたいと考えています。
実施:15校
会場:県内の小学校
対象:500名(県内の小学校児童)
備品:訓練用マネキン2セット、訓練用AEDトレーニングユニット1台
経費:577,500円
・備品費 475,200円(訓練用マネキン237,600円(6体)×2セット)
・備品費 102,300円(訓練用AEDトレーニングユニット)
※147,500円は自己資金で、募金目標額を430,000円に設定して寄付金募集を行っています。
こちらの寄付は赤い羽根を
こちらの寄付は、福井県共同募金会を通じて、寄付者の応援が直接、指定の福祉団体に届けられるよう寄付ができる使途選択募金を活用しています。毎年1月1日から3月31日に実施されます。
▶クラファン特設ページをぜひご覧ください
【赤い羽根クラウドファンディングの特徴】
●赤い羽根の承認事業 ▶詳細はこちら
赤い羽根で知られる共同募金会は、昭和22年から市民主体の取組みとして民間の社会福祉の推進のために募金活動を続けている歴史ある団体です。寄付募集を行っている事業は、福井県共同募金会の配分委員会で審査し、理事会、評議員会の議決を経て承認された事業ですので、安心して寄付ができます。
●ご寄付は税制優遇の対象 ▶詳細はこちら
寄付金は税制上の優遇措置の対象になっています。個人のご寄付は、所得税の所得控除または税額控除、住民税の税額控除が受けられます。株式会社など法人のご寄付は、法人税の全額損金算入扱いになります。
●福井を良くする活動に特化 ▶詳細はこちら
赤い羽根クラウドファンディングで支援する団体はすべて福井県内で活動している団体です。地域に寄り添った小さな活動、地に足付けた活動をする団体に対して直接支援することができます。
福井県共同募金会とは・・
たすけあいの精神を基調として、福井県における社会福祉事業の健全な発達及び社会福祉に関する活動の活性化により、地域福祉の推進を図るための共同募金事業を行うことを目的として様々な活動をおこなっています。
(お問い合わせ)
〒910-0026 福井県福井市光陽2丁目3-22
TEL:0776-22-1657 FAX:0776-22-3093