福笑井(ふくわらい)の活動
高次脳機能障害とは、病気や事故など脳が大きく傷ついて、うまく動かなくなる障害です。
本人と家族の30家族が共に活動し、支え合っています。
長く続くコロナ禍で、不安や心配事を抱えることも多い中、実際に活動することも難しく、中止になることも度々でした。 その中でも、工夫をこらし、オンラインにしてみたり、お便りをだしたりしながら少しでも孤立を防げるよう努力しております。
外見ではわかりにくい障害です
病院から家庭にもどってからも、又、社会復帰を果たしたとしても、本人、家族は「高次脳機能障害」とずっと付き合うことになります。
見た目では障害がわからないため、誤解を受けたり、心無いことに傷ついたりします。
不安や心配事を抱え、孤立に陥る事を防ぎ、前を向いて生き生きと生活できるよう、いろいろな社会参加の場を提案しています。
「福笑井」(ふくわらい)をサポートして下さる皆様へ
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福笑井 会長 村下 恵美子
いつも高次脳機能障害者と家族の会「福笑井」の活動を応援して下さり、誠にありがとうございます。
お陰様で昨年は皆様に募金して頂いたことにより、バスを利用しての他県との交流会、アニマルセラピー、音楽療法など、いろいろなことに取り組むことができました。
心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
私の夫は交通事故でこの障害になり、18年が経ちました。
事故の日を境にそれまでの仕事や交友関係をほぼ失いました。
頭の中が白紙になり、今まで出来ていたことが自分一人では何も出来なくなったのです。
体に残った片麻痺ももちろん不自由です。杖が離せなくなりましたから。
しかし、同時に、食事すること、服を着ること、お風呂に入ること、そんな基本のことすら最初は出来なかった。
脳が傷んで指示してくれないのです。
50代の働き盛りで、仲間の先頭に立ち仕事をしていたそんな姿は二度と見れません。
そのような状況は私達だけではなく、多くの当事者は、奥さんやご両親といった家族の見守り無しでは生活が困難なのです。
障がいといっしょに生きる
事故や病気で背負った高次機能障害。
私の夫も交通事故後、出来なくなったこと、手放したことは計り知れないくらいあります。けれども、その代わりに得たこともたくさんあります。
多くの方々のお世話になりながら、温かい人の心に感謝できること、家族を大切に思えること、小さなことにもありがとうが言えること。こんな気持ちが持てるのは、お互いに支え合える仲間と出会えたことが大きいと思います。
家族会で仲間と一緒に太鼓のパコーンをたたいたり、会話をしたり、物作りをしたりすることで一人じゃないんだと思えたり、不安な気持ちも解消され、元気になります。
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交通事故や脳の病気後におこる後遺症に悩む人や家族に理解と支援を
私たち家族も支援できる側になれる様、ピアカウンセリングの勉強会を計画しています。
又、子供たちを交えて社会参加の場を増やすことをします。体験行事をしていきたいと考えています。
事業費に33万円かかるのですが、このたび、福井県共同募金会のご協力を得て使途選択募金として、この費用へのご寄付を皆さまに呼びかけさせて頂くことになりました。
いろいろな行事に参加することで、出来ることが増えていき、会員同士で交流が深められストレスが軽くなったり、生きがいを持てたりなど、本人の笑顔が多くなっていくのが家族にとっても最大の喜びです。 先般あるご家族より(その方はご病気で亡くなられたのですが)こんな言葉を頂きました。
「私達は、福笑井からの案内ハガキを楽しみにしていました。自分達で出かけることはだんだん少なくなりましたが、外へ出かけるきっかけを作ってくれた会にはとても感謝しています。」
こんな言葉を聞くと嬉しくなります。
どうか皆様には募金を通してお力添えを頂けますと幸いです。
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ご支援の使い道
私たち家族の会は、会員の年会費と皆様からのご支援で運営しています。
会員だけではなかなか思うような行事ができないのですが、会員が孤独や不安から少しでも元気になってもらえるよう、富山県の家族会との交流会と講演会を企画しています。
また、毎回恒例となっているパコーン体験やピアサポート研修の講師費用にと思っています。
事業内容
①富山県家族会との交流会および講演会の開催
高次脳機能障害を抱える方々およびその家族が他県の同じ経験を持つ方々と交流する機会を提供します。また、専門家による講演会を通じて、最新の情報や支援策について学ぶことができる場を提供したいと考えています。
②太鼓・パコーンの練習
音楽は心を癒し、交流のきっかけとなることがあります。特に、高次脳機能障害を抱える子ども達に対して、太鼓やパコーンの練習の場を提供します。これにより、彼らの表現力やコミュニケーション能力を向上させるとともに、自己肯定感の向上にも寄与します。
※「パコーン」は打つ鼓面に木材、胴には紙管を用い、胴に穴を空け、素手でたたき音を出す打楽器です。軽くたたいてもい音で「パコーン」と鳴ります。軽くて小さくて扱いやすく、小さな子供から大人まで誰でもすぐ使えます。胴には好きなデザインを描いた和紙を貼り、自分好みのパコーンができあがります。
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③ピアサポート研修の開催
高次脳機能障害を抱える方々およびその家族に対し、ピアサポート(仲間同士の支援)の重要性や方法について学ぶ研修会を開催します。講師を招き、実践的なスキルや知識を提供することで、彼らがお互いに支え合いながら困難を乗り越える力を養います。
経費 342,630円
・交通費(中型リフトバス)147,620円
・謝礼(パコーン講師3回)60,000円
・謝礼(ピアサポート講師3回)90,000円
・施設借上料(円山公民館6回)18,000円
・消耗品費(インク代)10,000円
・送料(案内ハガキ、往復ハガキ等)17,010円
※82,630円は自己資金で、募金目標額を260,000円に設定して寄付金募集を行っています。
家族の会は、かけがえのない支え合いの場です。
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福笑井の事務局 兼 活動をサポートしている福井県高次脳機能障害支援センターの中島です。
支援者として、当事者・家族の皆さんと接していて感じるのは、社会復帰をしたとしても、当事者・家族の皆さんは「高次脳機能障害」という後遺症と上手く付き合っていかなければいけないということです。
そういった状況の中で、当事者・家族の会は、私達医療者・支援者が提供できない、かけがえのない支え合いの場です。 会の趣旨にご賛同いただき、会をサポートする方々が増えることを節に願っています。
「福笑井」会員の声
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夫は交通事故の後遺症で高次脳機能障害になってから、車の運転は出来なくなりました。
車での外出は当たり前だった者にとって外に出られない事はすごく寂しいこと。
そんな夫を助手席に乗せ、気分の晴れる様な散歩コースを考えて、40分ぐらいを車で走ることを始めて14年経ちました。 最初は日に5~6回(夜中でも走ってました)。
最近では1~2回に減りましたが毎日欠かさず行っています。
もう一万回以上同じコースを走っていることになります。
夫の為に始めたことですが、この散歩コースを行ってこないと1日が終わらない気持ちになっている自分に気づきます。
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泣いたり笑ったりの毎日ですが、 そんな人間の感情に関係なく自然は春になれば桜が咲き、 秋には紅葉と変わることなく姿を見せてくれます。
そんな自然を見て感動する感覚を取り戻すのに、 この障害になってから10年以上かかりました。
桜が咲いたね。タンポポがかわいいね。今日はお月様がきれいだね・・・。
何気ないことに幸せを感じる日々を送っていますが、 これからも前を向いて生きていきたいなーと思います。
こちらの寄付は赤い羽根を活用しています
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こちらの寄付は、福井県共同募金会を通じて、寄付者の応援が直接、指定の福祉団体に届けられるよう寄付ができる使途選択募金を活用しています。毎年1月1日から3月31日に実施されます。
▶クラファン特設ページをぜひご覧ください
【赤い羽根クラウドファンディングの特徴】
●赤い羽根の承認事業 ▶詳細はこちら
赤い羽根で知られる共同募金会は、昭和22年から市民主体の取組みとして民間の社会福祉の推進のために募金活動を続けている歴史ある団体です。寄付募集を行っている事業は、福井県共同募金会の配分委員会で審査し、理事会、評議員会の議決を経て承認された事業ですので、安心して寄付ができます。
●ご寄付は税制優遇の対象 ▶詳細はこちら
寄付金は税制上の優遇措置の対象になっています。個人のご寄付は、所得税の所得控除または税額控除、住民税の税額控除が受けられます。株式会社など法人のご寄付は、法人税の全額損金算入扱いになります。
●福井を良くする活動に特化 ▶詳細はこちら
赤い羽根クラウドファンディングで支援する団体はすべて福井県内で活動している団体です。地域に寄り添った小さな活動、地に足付けた活動をする団体に対して直接支援することができます。
福井県共同募金会とは・・
たすけあいの精神を基調として、福井県における社会福祉事業の健全な発達及び社会福祉に関する活動の活性化により、地域福祉の推進を図るための共同募金事業を行うことを目的として様々な活動をおこなっています。
(お問い合わせ)
〒910-0026 福井県福井市光陽2丁目3-22
TEL:0776-22-1657 FAX:0776-22-3093