活動の背景、社会課題について
都会では数多の機会がありますが、地方部には機会が多くありません。
また、こうした機会にも「お金がかかる」という理由で避けられる傾向もあります。
そうした中で、家庭の経済状況に依らず、誰しもが「探究と表現」を通じて、教育格差を感じずにすむ機会を、加賀の高校生に提供したいと考えています。
2024年4月にNYに行った高校生は、帰国時点ではまだ200字程度の感想文しか書けませんでしたが、事後研修を経て、10,000字近い報告書を書きました。
また、報告会でも地域の大人相手に1時間半も喋るほど、彼女の探究の中身がぎっしり詰まっています。
NYに行ってみてどうだったのか、また自分の探究についてもたくさん話してもらいました。
彼女の体験や想い、熱量を下記文章から感じていただければと思います。
〇New York に応募した理由
高校に入学した時は高校生という限られた時間を学校生活で謳歌しようと思っていました。
しかし、高校一年の11月に加賀で行われた「探究と表現のワークショップ」に友達に誘われて参加したことをきっかけに初めて学校外の世界で「探究」をすることの楽しさに気づきました。その場にいる人たちは私を「学生」だからと子ども扱いをするのではなく、一人の人間として周りの大人と対等に私の話に耳を傾けてアドバイスをして下さいます。
このことが、私にとって学校とは異なった第二の学び場となりました。
また12月に東京で行われた「探究と表現のワークショップ」にも参加させて頂き、より私の「探究」が具体化し、私が見る世界観が大きく変わっていきました。
そして加賀に戻るタイミングでNew Yorkで行われる「Harumatsuri」で探究発表者を募集することを聞いて、「自分の探究を海外の人に聞いてもらえるチャンスだ!」と思い応募することにしました。
〇NY行ってどうだった?
「Harumatsuri」では自分の探究を英語で発表しました。
初めは緊張して早口になってしまったこともあったけど、うなずいて聞いてくれる学生や私が質問したことに図や言葉で丁寧に書いてくれて発表した甲斐があったなと感じました。
私は、今まで自分の思いを言語化することが苦手だったのですが、事前研修を通して、スライド作りや原稿を作っていく中で徐々に言語化することができるようになりました。
そして、「聞きたくなるプレゼン」になるようにスライドの文字や絵の配置を意識して探究だけではなく「見やすさ、聞きやすさ」も追及することができました。
また、都会には国際的な活動をすることができる機会がたくさんある印象があります。
私がNew Yorkに行かせて頂いたことをきっかけとして、地方の方々に身近に感じてもらえるような環境づくりや機会を提供できるような活動をしていきたいと考えています
〇NYに行く前後で変化したこと
・客観的に物事をとらえられるようになった
・英語が伝わるかどうか不安だったけど発表を通して英語を話すことに嫌悪感を抱かなくなった
・人と話すことが得意になった
・学校生活面に対して当たり前と思うことが少なくなった
・自分から積極的にやってみたいこと(課外活動)などに取り組むようになった
・国際問題に対してより考えるようになった
・大勢の人の前で発表できるようになった
・初対面の人とコミュニケーションをとることができるようになった
〇NYのプロジェクトに参加した理由
高校生でも参加できる国際的なプログラムは身近になかったため、挑戦してみたいと思いました。
また、海外には色んなバックグラウンドを持った人がいて多様性があるという印象を持っていたので、実際にNew Yorkには多様性があるのか自分の目で確かめたかったからです。
加えて、帰国したら加賀に探究や身近に国際的な活動を展開させていきたいと思いました。
◯自分の次にNYに高校生を送り出したいと思った理由
自分がニューヨークに行って終了ではなくて、次にニューヨークに行って学びたい!という意志のある子を増やして加賀からでもこんなチャンスがあるんだ!と知って欲しいと思ったことと、加賀を探究で盛り上げてくれる若者を増やしたいからです。
〇探究と表現でNYへ行くことの意義
昔『ヒマラヤに学校をつくる』という本を読んだ時に、女性への差別や暴力についての深刻さをとても感じました。
自分が中学の時にリーダー会で女性というだけで偏見の視線を感じました。
日本では女性のリーダーが少ないと感じ、最初の探究テーマは「女性の活躍が日常に溶け込む環境にする」でした。
NYフィールトリップでは、事前研修で探究テーマもブラッシュアップされました。
そんな中、NYに行く前の壮行会では、差別や偏見、風習に関してもフィードバックをいただきました。
そして、「見えない偏見の壁、風習の壁をなくす」という形に探究テーマを変えました。
さらに、事前研修の中でもらったフィードバックなどをもとに、「境界線を感じずに、建設的なディスカッションをする」というテーマに変え、NYで発表をしてきました。
これは学校における男女の気まずさなどに境界線を感じたり、私たちが持つ差別意識や偏見、或いは風習の中で、建設的なディスカッションをすることでそうしたものが薄れていくのではないかと自分なりに思ったからです。
また、上記探究テーマに変えた後から、「発言をすることは絶対必要なのか?」「発言しにくい子はどうしたらいい?」「建設的なディスカッションは活発?活発は楽しい?」と様々な問いに向き合いました。その一端を学ぶべく、NYでは学校における机の配置などのリサーチも行いました。
このような探究テーマの変遷と問いに加え、自分が小学校時代に不登校になった経験から、「学校が全てではないかも」と思うようになり、その中で新しい学校の形や学校における居場所機能などについても、これから探究していきたいと考えています。
私の中で、探究テーマは何度も変わっていますが、大きく軸がブレることなく、その精度を上げてくれたのもまた探究と表現で海外へ行くことの意義だと感じます。
これまでの実績
これまでも加賀市を拠点としながら「探究と表現」をテーマに様々な活動を展開してきました。
昨年7月には山代温泉の専光寺にて、2泊3日の合宿形式でワークショップ(主体的に参加したり体験する講座)を開催し、加賀市内はもちろん全国から参加者が集まりました。
その後も複数回、「探究と表現」のワークショップを加賀市内で行うと同時に、全国で行われている「探究と表現」のワークショップに加賀市内の大人や高校生たちを派遣してきました。
そんな中、2024年4月に、加賀の高校生を一人ニューヨークに派遣しました。
キャンペーンの詳細
ニューヨークでは約30年にわたり「春祭り」という探究・表現のイベントが開かれてきました。世界の高校生が400名集まりブース・演劇・スピーチ・パフォーマンスショーなどを日本語で行い、自らの探究について表現します。日本語で表現を行うのは、この会の主催をしているのが米国北東部日本語教師会(以下、NECTJ)の会長である津田和男先生が、ニューヨークの国連国際学校にて48年日本語の教鞭をとっていたからです。
自分の人生の中で興味を抱いたテーマを自分なりに深め、他者に聞いてもらう機会は意外と多くありません。
さらに他者にフィードバックをもらいながら、ブラッシュアップできる機会はより少ない機会となります。
そういった機会を、加賀のみならず、世界で、さらに高校生だけでなく、大人とも対等な中で体験できることは、人生においても重要な機会になります。
偶然縁あって加賀でもこうした機会を作れることになったため、年に一人ながら、こうした機会を逃さず、より多くの高校生に開いていきたいと考えています。
<今後の動き>
2024年12月25日〜2025年2月8日:派遣者のプレゼンテーション練習、事前研修
2025年2月6日:日本出発/NY到着
2025年2月7日:現地学校訪問
2025年2月8日:ホストファミリーと過ごす
2025年2月9日:ホストファミリーと過ごす
2025年2月10日:現地学校訪問
2025年2月11日:現地学校訪問、JAAでの発表
2025年2月12日:Cultural Festival参加、国連ツアー、NY出発
2025年2月13日:日本到着
<プログラム詳細>
春祭りについて:https://nectjharumatsuri.mystr...
MIEFについて:https://movement-ief.net
代表者メッセージ
2024年3月に、僭越ながら同じような形でカガファンズを行いました。その際に応援・ご支援いただきました皆さまに、改めてこの場を借りて感謝申し上げます。
第二回を行うにあたって、少し本音の話をします。
2回目のNY派遣を行うか否か、とても悩みました。
高校生が自身の探究テーマで世界へとアクセスできること。
加賀、石川、北陸を飛び越えて、「vs東京」のような小さな絵に収まることなく、羽ばたけること。
そして、クラファンでたくさんの方からご支援いただけることで、
まず、本音を言えば、派遣する高校生の募集から選定、探究テーマの伴走、資金調達の土台を整えること、そして皆さまに寄付のお願いをすること、その全てが大変で大変で、
そんな私の悩んでいる背中を押してくれたのは、2024年4月に、皆さんに背中を押されてニューヨークに飛び立った高校生のひと言。
「今年もニューヨークやりたいです。私、やります。」
実際にニューヨークに参加した高校生が、気付けばひと回りもふた回りも成長したことは伴走する中でも感じていました。自分が体験したら終わりという選択肢もある中で、加賀を牽引する主役・主体として動こうとしている姿に驚き、とても嬉しく思いました。
彼女にとっては些細なひと言だったかもしれません。もしかしたら何も考えていなかったかもしれない。それでも、今年も加賀から送り出すために頑張ろうという気持ちにつながりました。
地域の応援と共に国際的な舞台へ参加した高校生が、この小さな物語のように、周りの高校生や地域全体に向けて様々な刺激を与える存在へと大きく成長していきます。加賀の高校生が、加賀という土地だからこそこの機会に出会い、そして自分が何かしらの形でこの地域に「恩返し」をしていくことが、この地域の土壌を耕していくのだと思います。
クラウドファンディングという手法を通してにはなりますが、皆さまと一緒に、そんな景色を創っていきたいと思います。
(代表 佐竹宏平)
寄付金の使い道について
今回いただいた寄付金は主に「加賀市内の高校生1名を、ニューヨークで開催される探究と表現のイベント”文化祭”に送り出す」ために使わせていただきます。またこれに伴い加賀市内で開催する予定の「出発前の壮行会(1月下旬〜2月上旬開催予定)」および「帰国後の報告会(帰国後3ヶ月以内に開催予定)」の費用にも充てます。
具体的には下記のような使い道になります。
・日本〜ニューヨーク間の渡航費
・パスポートの取得のほか、入国上必要な手続きの費用
・海外旅行保険加入費用
・東京までの往復交通費、宿泊費
ネクストゴールが達成できた場合、加賀市から運営スタッフを1名増員し派遣する費用といたします!参加高校生の保護監督が手厚くなるほか、高校生とは異なる視点で「探究と表現」を学び、加賀市内へ持ち帰る役割を担います。
「探究と表現」に関する取り組みを、加賀に還元しながら推進できるよう頑張ってまいります。
団体情報
【株式会社Root-N】
弊社は、「加賀風土記で在り続ける」というビジョンを掲げ、加賀を加賀らしく輝かせたい想いで事業を運営しています。
加賀の関係案内所「カガリべ」や教えない家庭教師「マルク」などのサービスを通して、まちづくりに関与してきました。
2023年4月からは、加賀市内の企業に対して、年間伴走型の合同新卒研修「加賀同期会」の提供をしております。
そんな中、「探究と表現」の運動体として、2023年7月「探究と表現のワークショップ」等を6回開催し、のべ120名程度(うち中高生のべ15名程度)にご参加いただきました。
また一方で、全国各地で開催されている「探究と表現のワークショップ」に高校生をのべ6名派遣してきました。
また、2023年3月にはカガファンズを利用させていただき、4月に高校生を1名ニューヨークへと派遣しました。
税制優遇について
当財団への寄付は、税制優遇措置を受けることができます。
詳しくは、こちらをご確認ください。
※この寄附金は所得税法上の寄附金控除、法人税法上の特別損金算入限度額、相続税法上の非課税の適用対象です。
※所得税の寄附金控除及び住民税の寄附金税額控除の適用を受ける場合は、所得税の確定申告が必要です。
※この寄附金は石川県の条例指定対象の寄附金です。お住まいの地域によって住民税の寄附金控除を受けることができます。
本キャンペーンについて
このキャンペーンは、(公財)あくるめが運営するKAGA LOCAL FUNDING(カガファンズ)の公募助成で採択された団体が実施する活動となります。
いただたご支援は、加賀市のコミュニティ財団「(公財)あくるめ」を通じて、キャンペーンの実施団体に助成されます。
(個人情報について)
ご支援者様の情報は、あくるめよりキャンペーン実施団体に共有させていただき、今後は実施団体からも直接ご案内をお送りさせていただきます。決済処理が完了した時点で、個人情報提供について同意したものとみなさせていただきますので予めご理解いただいた上でご入力手続きをお願いいたします。
情報の取り扱いについて、ご不明点がございます場合には、恐れ入りますが以下問い合わせ窓口までご連絡ください。
公益財団法人あくるめ 事務局
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