活動・団体の紹介
活動は獅子舞研究をしている稲村行真(現・団体顧問)による個人的な調査から始まりました。
2018年12月より千葉県から石川県加賀市に通い獅子舞調査を実施。公民館や神社を訪ねては獅子頭の撮影や担い手向けのインタビューを繰り返してきました。
加賀市内127町に獅子舞文化の伝承が確認され、取材を完了したのが2021年秋でした。それから市内在住者5名とともに、2023年1月に「加賀市獅子舞を応援する会」を立ち上げました。
この会では獅子舞取材の経験を生かし、加賀市内の獅子舞の魅力を発信しています。
活動内容としては加賀市獅子舞春祭りの運営、獅子舞の講演会の開催、学校への出張授業、獅子舞グッズの販売などです。
↑ 大聖寺十万石祭りにて、獅子舞演舞及び獅子舞ブースの運営(2023年9月)
活動の背景、社会課題について
途絶えつつある加賀市の獅子舞文化
2019年から2021年の調査によって、市内には127町に獅子舞文化が現存することがわかりました。
1990年代の全国の教育委員会等の調査で日本全国約8000地域で獅子舞が実施されていたことがわかりましたが、その約8分の1が石川県の獅子舞でした。
その中でも特に獅子舞が盛んな自治体の1つとして、加賀市が挙げられます。
しかしその一方で、人口減少による担い手不足などの要因から、そのうち約3分の1が途絶えてしまっているのが現状です。
以下の図表をご覧ください。
加賀市内で獅子舞文化が伝承されているのは、市内281町のうち127町の47%です。
そのうち獅子頭が残存して獅子舞が行われているのは31%の87町のみです。14%の40町は獅子頭が存在しているけれども、獅子舞が舞われていない地域となっています。
つまり、道具はあるけど担い手がいないからできていないというのが現状です。
また、2%の6町は過去に獅子舞を行なっていたけれど、道具も無くなり今は復活が困難な地域です。
獅子舞ができていない町からはこんな声がありました。
・獅子舞をしようとしても若い人がいないので難しい。
・大学の進学率が上がって、他の地域に引っ越す子どもが増えた。
・笛吹きの名手がいなくなり、存続が難しくなった。
・昔に比べて娯楽が増えたから、獅子舞をしなくても楽しい。
一方で、獅子舞が盛んな町からはこんな声が挙がりました。
・獅子舞をしていると、普段は会話しない地域の多世代の人と交流できて楽しい。
・獅子舞をするとご祝儀が入るから、祭りや地域活動の運営資金にできる。
・獅子舞は町の誇り、自分たちの獅子舞が一番かっこいい!
・獅子舞をして仲が良い友人もできたので、大学で県外に行ってもまた町に戻ってこようと思えた。
・加賀市は全国的に獅子舞が盛んらしいので、もっと盛り上げた方が良い。
・終わった後にみんなでお酒を飲むのが楽しい。
私たち加賀市獅子舞を応援する会では、獅子舞をやめてしまった町の声にも耳を傾けながら、「日本全国でも稀に見るほどに、獅子舞の数と種類が豊富である」という石川県加賀市の特色を生かし、さらにこの獅子舞文化の魅力を周知していくとともに、その継承につなげていけたらと考えています。
活動内容の詳細、実績について
2018年末より開始した加賀市での活動を、まずはじめにここで振り返ります。
<主な活動の記録>
2018年12月 活動の開始
2020年2月 石川県加賀市中央図書館に『我が愛しの獅子鼻』を寄贈
2021年3月 石川県加賀市教育委員会, 加賀市小中学校24校, 図書館, 取材先64地区に写真集『我らが守り神 石川県加賀市の獅子頭たち』寄贈
2021年11月 石川県加賀市の全127町の獅子頭取材を完了。石川県加賀市公民館大会にて講演会を開催、127町の獅子頭を掲載したクリアファイルを配布、獅子舞の写真の展示、獅子頭の展示、獅子舞の演舞を誘致など
2022年3月 石川県加賀市21地区会館にて、各地区の獅子舞についてまとめたポスターを掲示
2022年10月~11月 九谷焼美術館20周年記念 獅子舞演舞 獅子舞講演会の開催
2023年3月 加賀市獅子舞春祭りの開催
2023年6月 加賀市の獅子舞127町の逸話をまとめた『獅子舞多様性特区・石川県加賀市』発行
2023年9月 大聖寺十万石まつりで、獅子舞演舞6町と獅子舞紹介ブースの企画・運営
<メディア掲載実績>
北國新聞、北陸中日新聞、朝日新聞、朝日新聞デジタル、東京新聞、読売新聞、Favo 南加賀版、石川テレビ リフレッシュ 、加賀ケーブルテレビなど
↑獅子頭制作ワークショップの様子(2021年11月)
加賀市獅子舞春祭りを開催しました
この中でも大きな活動の軸になっているのが、加賀市獅子舞春祭りです。
2023年3月に第1回を実施。6団体の獅子舞演舞、25町の獅子頭展示、獅子舞講演会、獅子頭制作ワークショップなどのコンテンツを企画し、獅子舞文化を盛り上げることができ、1000人規模のお祭りを開催することができました。
↑山中温泉の獅子舞演舞
↑25町の獅子頭展示
来年以降の活動に向けて
次回は2024年の北陸新幹線開業の日に合わせて、再びパワーアップさせて、加賀市獅子舞春祭りの実施を予定しています。
獅子舞の演舞団体を増やし今年以上の盛り上がりを作りたいです。
そのほかにも、以下のような活動を今後考えています。
- 親子で遊べる獅子頭制作ワークショップの実施
- 加賀市内の幼稚園、保育園、小中学校、高校、公民館などでの獅子舞講演会
- 獅子舞企画をさまざまなお祭り・イベントとコラボして開催...。
↑小学生向けに獅子舞の魅力を伝える講座を開催したときの様子
このような活動の先に、現在獅子舞が途絶えてしまっている40町のうち少しでも「獅子舞を復活させたい」という町が増えたらと考えています。
また、「獅子舞を新しく始めたい」という町が増えたらいいなとも感じています。
日本全国でも獅子舞の種類と数が豊富な「獅子舞多様性特区」の石川県加賀市を、獅子舞を通じて盛り上げていけたら嬉しいです。
現状、加賀市獅子舞春祭りをはじめとして、市の補助金に頼る部分も多くあります。
持続可能な運営体制を整えるべく、まずは地域の方々への活動の周知と、応援していただける体制作りを強化していきたいと考えて、今回の寄付金募集に至りました。
今後の加賀獅子舞を応援する会の運営は、賛助金を主な資金源として進めていくことを目指します。
代表者メッセージ
私たち加賀市獅子舞を応援する会は、獅子舞多様性あふれる加賀市において、獅子舞の魅力を市内外に発信できることを喜びとしております。獅子舞の魅力を伝える活動に、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。(代表 吉野裕之)
日本全国の獅子舞を取材しておりますが、加賀市ほど獅子舞の種類が豊富な地域は珍しいです。山村、漁村、農村、温泉街、城下町、商業地、宿場町と多様な地形と生業、あるいは交通経路の豊富さがこのような獅子舞文化を育んだと考えています。獅子舞がいるのは当たり前の風景と考える地域の方も多く、でも実はこれがとっても魅力的なんだということをぜひ地域の方に知っていただきたいです。(顧問 稲村行真)
寄付金の使い道について
2023年以降の加賀市獅子舞春祭りの運営にかかる費用をはじめ、2023年の加賀市内での獅子舞の継承を促進する持続可能な活動に充てられたらと考えております。
・30万円集まったら...
2024年3月 加賀市獅子舞春祭りで、獅子舞団体の演舞機会の機会が増えて、市内の獅子舞団体の活躍の場が増えます。獅子舞文化を皆で楽しみながら共有できます。
例えば...
・獅子舞の演舞数を5団体から10団体に増やせます
・獅子舞を舞う場所を1箇所から3箇所に増やせます
・子どもたちが演舞を見やすいようキッズエリアを設けることができます
・50万円集まったら...
加賀市獅子舞春祭りを盛り上げるだけでなく、賛助会員や応援していただける人を増やし、獅子舞を継承してきた127町と連携しながら、点ではなく面として獅子舞が継承していけるような体制作りに活用します。
例えば...
・継続的な寄付の仕組みの構築
・獅子舞の担い手同士の横のつながり作り
・加賀市の獅子舞文化の見える化(祭り日程、獅子舞団体情報、祭り道具屋情報など)
・ご支援いただくコースによって、
獅子舞を広める活動に大きく貢献できます!
今回は、獅子舞を地域に広める活動に大きく貢献できるコースもご用意しました。
【先着5名様】獅子舞レクチャーを加賀市に広めるコース
このコースをご支援いただくことで、加賀市のファミリーやグループ、子どもたちを対象にした少人数の獅子舞プライベートツアーを1回開催することができます。ツアーでは、獅子頭の制作場所を訪問したり、獅子舞を見学したり、獅子舞の練習に参加したりと、いろんなツアーをご提供予定です。
獅子舞ツアーコース
このコースをご支援いただくことで、加賀市内の町内会や企業、子どもたちに向けた「獅子舞の魅力を伝える講座」を 1 回開催することができます。講座開催の際は、支援者のお名前を呼ばせていただきます。
獅子舞レクチャーや獅子舞ツアーを加賀市内に広めることで、より獅子舞の認知が広がり、今後の継続性・持続性も高まっていくと考えています。
ぜひ多くの方からのご支援をお待ちしています。
団体情報
【加賀市獅子舞を応援する会】
この会は、加賀市の獅子舞に興味と関心を持つ会員が集い、獅子舞文化を守るため、継承する人をサポートし、魅力を発信し広め、発展させることを目的とする。(規約より)
吉野裕之(会長)、稲村行真(顧問)
他加賀市に居住するメンバー合わせ計7名で活動中
WEBサイト:https://note.com/ouenshishimai...
Instagram:https://www.instagram.com/kaga...
本キャンペーンについて
このキャンペーンは、(公財)あくるめが運営するKAGA LOCAL FUNDING(カガファンズ)の公募助成で採択された団体が実施する活動となります。
いただたご支援は、加賀市のコミュニティ財団「(公財)あくるめ」を通じて、キャンペーンの実施団体に助成されます。
(個人情報について)
ご支援者様の情報は、あくるめよりキャンペーン実施団体に共有させていただき、今後は実施団体からも直接ご案内をお送りさせていただきます。決済処理が完了した時点で、個人情報提供について同意したものとみなさせていただきますので予めご理解いただいた上でご入力手続きをお願いいたします。
情報の取り扱いについて、ご不明点がございます場合には、恐れ入りますが以下問い合わせ窓口までご連絡ください。
公益財団法人あくるめ 事務局
お問合せフォーム:https://akurume.com/contact
プライバシーポリシー:https://note.com/akurume/n/n85...
金額3,000円 |
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金額30,000円 | 在庫5 |
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