出産してしまったけれど
みんなと同じように学校に行くことを
社会は許してくれますか?
マリアツ15歳。
1歳の女の子のお母さん。
将来の夢は薬剤師になることでした。
世界で毎年1,200万*¹の女の子が「予期せぬ妊娠」によって退学を余儀なくされています。
私たちアラジが10年間に渡って活動する西アフリカのシエラレオネ共和国では、10代の34%*²、約3人に1人の女の子が、予期せぬ妊娠により命を落としたり、退学をすることで、将来の夢への選択肢を失っています。
イスラム教を信仰するシエラレオネでは、結婚前の性交渉がタブー視されていることから、学校や家庭で避妊方法について習うことがありません。しかし、男性優位の社会で性交渉を断れなかったり、売春などによって、予期せぬ妊娠をする女の子が後を絶ちません。
また、性加害を受けた場合であっても中絶は禁止されており、産まないという選択をとることはできません。10代での妊娠はタブー視されていることから、経済的責任をとらない男性が多くいる上に、学校ではいじめや陰口の対象になります。
なんとか復学しようと思う女の子達はいじめを恐れて転校を考えます。しかし、貧困により、新しい学校の制服代金たったの3,000円が支払えないのです。
「将来、薬剤師になりたい。」
「銀行で働きたい。」
「助産師になりたい…!」
夢を描く彼女たちの自力での復学は
経済的にも心理的にも非常に困難です。
出産しても、あなたはもう一度学べる。まだ夢を諦めないで。
私たちアラジは、長年、「誰もが夢に向かって努力できる社会の実現」をビジョンに、世界最貧国・シエラレオネ共和国の農村部にある小学校への教材支援や給食支援を実施してきました。
しかし、せっかく学校に通えるようになっても、若年妊娠により女の子だけが教育を続けることのできない現状を目の当たりにし、若年妊娠の課題に取り組むことが喫緊の課題であると、思い切って2021年から大きく活動をピボットしました。
マンスリーサポーターと共に「10代で出産しても夢を諦めなくていい社会」を創っています。
私たちは、日本にいる約350名のマンスリーサポーターの皆さん、230名のボランティアさんの知見を活かし、現地人スタッフと力を合わせ、3つのプログラムを独自で開発してきました。
活動①電子マネー送金での復学支援
電子マネー送金システム会社Afrimoneyと連携し、自力での復学が難しい10代シングルマザーの女の子たちへ電子マネー送金を用いた復学支援を独自にスタート、毎月の現金給付の仕組みを実現しました。
現在、約60名の10代のシングルマザーが、働かずに学校へ通うことができています。
活動②学校での性教育
課題の根本解決を目指した中高生を対象とした性教育の教材開発や、70校以上での性教育をシエラレオネ教育省や警察の家庭支援課、産婦人科などと連携して実施してきました。
性教育とは、ただ単に避妊のメリットを教えるだけに留まりません。「いかに大切なパートナーを大切にできるか」を考える道徳教育であり、すべての子どもに必要な性と生殖に関する権利(リプロダクティブヘルス・ライツ)について学ぶ場を提供しています。
活動③性教育スピーチコンテスト
性教育を短時間のセッションで終わらせず、社会課題としてより広く認知されるよう、性教育スピーチコンテストを実施しています。性教育を受けた生徒の中から10名がスピーカーとして選ばれ、性的同意や正しい避妊法についてのスピーチをし、総合得点により優勝を競います。
警察の家庭支援課の職員や教育省関係者が審査員となり、テレビやラジオなどの国営放送もかけつけシエラレオネ全土で放送されます。
性教育をアフリカ全土へ!
世界で毎年1,200万人の10代の女の子が、若年妊娠により夢を描くことを諦めています。そして、若年妊娠率の上位21カ国*³はすべて、シエラレオネ共和国を含むアフリカの国々です。
若年妊娠を止めることは、妊産婦死亡率の低減、死産率の低減、乳幼児死亡率の低減、危険な中絶の防止など、10代の女の子と赤ちゃんの大切な命を守ることに直結しています。
アフリカ地域全体で喫緊の課題になりつつある現状の、有効な解決手段として私たちの支援システムは、シエラレオネだけではなく様々な地域で活用できるロールモデルになりえます。
150人のマンスリーサポーターが増えると、月額増額15万円のご支援を毎月、以下の3つの活動に役立てることができます。
若年妊娠を止めることは、妊産婦死亡率の低減、死産率の低減、乳幼児死亡率の低減、危険な中絶の防止など、10代の女の子と赤ちゃんの大切な命を守ることに直結しています。
アフリカ地域全体で喫緊の課題になりつつある現状の、有効な解決手段として私たちの支援システムは、シエラレオネだけではなく様々な地域で活用できるロールモデルになりえます。
150人のマンスリーサポーターが増えると、月額増額15万円のご支援を毎月、以下の3つの活動に役立てることができます。
- 10代シングルマザーへの現金給付支援を150名へ拡大
- 性教育を、3県に拡大(現在の事業地ケネマ県を中心に、プジェフン県・ボー県・カイラフン県に拡大)
- 性教育スピーチコンテストを10校で開催
私たちが独自に開発した教科書は、端的かつアフリカ特有の文化や法律に配慮したものであり、シエラレオネ教育省や、警察機関に認定されています。この教材(英語版)のフランス語版も開発し、アフリカ全土で子どもの性に関する権利啓発に取り組む団体へ、無償でノウハウを提供することで、アフリカ全土でこの活動を広げていきます。
新たに150名のマンスリーサポーターを募集し、計500名のマンスリーサポーター達成を目指しています。
月500円から活動に参加できます。
あなたもぜひ
世界中の女の子達の味方に
なってください。
代表者メッセージ
誰もが夢に向かって努力できる社会へ
最後までページをお読みくださりありがとうございます。NPO法人アラジ代表理事の下里夢美です。高校2年生17歳だったころに、テレビでたまたまシエラレオネの貧困の現状を知ってから15年間、諦めずに子ども達の教育の課題に取り組んできました。
今、子どもの教育を妨げる大きな要因となっているのは「若年妊娠」であり、ビジョンを達成するための次のステップとして、この問題に取り組まざるを得なくなりました。皆さん、力を貸してください。私は70歳くらいまでこの活動を続けるつもりです。一緒に世界を変えましょう!
はるか遠くのシエラレオネで、日々懸命に生きている10代のシングルマザーの女の子たちがいます。アラジの支援活動の拡がりによって、彼女たちの未来が自信と笑顔に満ちたものになりますように!
仕事柄多くのNPO/NGOの活動を見ていますが、その中でもアラジは常に新しいことにチャレンジしています。今回のプロジェクトのように現地での活動から、寄付者とのコミュニケーションまで。ぜひ、アラジの活動に注目してください!
日本においてはまだまだ認知度の低いシエラレオネに対する理解を求めながら、関心を持ちひとりひとりが行動を起こすことを促す手腕は、目を見張るものがあります。
現地に寄り添いながら、人間として共通の願いであるよりよい社会の実現を目指す理念と、それを具体的なシステムとして柔軟に機能させる支援プログラム、さらに目に見える形で発信する力とスキルが素晴らしいです。
皆さんのご支援が、世界でもっとも貧困率の高い国のひとつであるシエラレオネで、子どもの教育を通し、貧困からの脱却を後押しする力強い一歩になることは、間違いありません。
<留意事項>※月額寄付サポーターをお申込みいただく際の注意点
- 「支援する」ボタンをクリックしていただき、クレジットカードで任意の金額をお選びください。パソコン・スマートフォン・タブレットからのご寄付が可能でございます。
- ご支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。
- 一度お申込みいただくと、毎月自動的にクレジットカードよりご支援いただける仕組みとなっております。解約のお申込み、またはクレジットカード更新のお手続きのお申込みは大変お手数ではありますが、NPO法人アラジ事務局(supporter@alazi.org)までご連絡ください。
※領収証が必要な場合はお気軽にお申しつけください。尚、当法人は認定NPO法人ではないため、ご寄付の税額控除はございませんので、予めご了承ください。
寄付金が充てられる事業活動の責任者:
- 下里夢美 特定非営利活動法人Alazi Dream Project 代表理事
- 団体の活動開始年月日:2014年3月7日
- 団体の法人設立年月日:2017年7月7日
- 団体の役職員数:10名
引用
*1 Sully EA, Biddlecom A, Daroch J, Riley T, Ashford L, Lince-Deroche N et al., Adding It Up: Investing in Sexual and Reproductive Health 2019. New York: Guttmacher Institute; 2020.
*2 Bash-Taqi R, Watson K, Akwara E, Adebayo E, Chandra-Mouli V. From commitment to implementation: lessons learnt from the first National Strategy for the reduction of teenage pregnancy in Sierra Leone. Sex reproductive health matters. 2020;28(1):1818376.
*3 Adolescent fertility rate (births per 1,000 women ages 15-19) - World Bank / World health statistics 2023: monitoring health for the SDGs, sustainable development goals - World Health Organization