こんにちは。アニメーター支援機構 菅原です。
この企画は、低賃金の新人アニメーターが(水道光熱費込み)月3万円以下で暮らす事が出来、会社の枠を超えた交流や、絵や作画の技術支援が受けられる寮【新人アニメーター寮】の維持/運営と、増設資金を集めるためのプロジェクトです。
2020年以降、コロナ禍で、寮での共同生活が困難となったため、寮による住居支援は規模を縮小し、この3年は「寮による住居支援」と「住居支援金の支給による住居支援」を併用して来ました。しかし、コロナ禍もひと段落して来ましたので、今年から少しずつ、寮の規模を元に戻して行きたいと考えております。ご協力お願いいたします!
2015年に日本アニメーター・演出家協会が発表した「アニメーション制作者実態調査報告書2015」によると、 20代のアニメーターの平均年収は「約110万円」と言われています。
※月収にすると「9万円」程度です。 入社1年目の場合「月収3万円以下」のこともあります。
「新人アニメーター寮」は、アニメーション制作会社に入社して3年目までの、(生活が一番苦しい時期)の新人アニメーターが(水道光熱費/ネット代込み)「月/3万円以下」で暮らす事ができ、会社の枠を超えた交流や、ベテランアニメーターによる絵や作画の技術支援が受けられる寮です。
2023年3月~は、新人原画の固定給での雇用と育成にも取り組んでいます。
2020年~は十分な制作費の確保のために、製作委員会方式を使わない短編アニメ作品の製作にも試験的に取り組みはじめました。
この、ミュージックビデオを手始めとしたアニメ制作は、これからも、どんどん実施していく予定です。
今年は、平野綾さんがヴォーカルを担当している、二作目のミュージックビデオも制作しています。お楽しみに!
※「新人アニメーター寮」は、低賃金の新人アニメーター向けセーフティネットとして、2014年にOPEN。
現在までに60名以上の新人アニメーターに住居支援を行っています。
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「新人アニメーター寮」の過去の寮生には、
■田中正晃さん: 「新人アニメーター寮」一期生。
「進撃の巨人 Season3」 作画監督
■刈谷仁美さん: 「第六回・新人アニメーター大賞」大賞受賞。
「新人アニメーター寮」四期生。
NHK連続テレビ小説 「なつぞら」オープニングタイトル
監督・原画・キャラクターデザイン
などがいます。
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今回は、2024年度の①住居支援金②現状の寮の維持費③新しい寮の増設費の内、
②現状の寮の維持費の一部として、1,000,000円の調達を目指します。
応援よろしくお願いいたします!
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①住居支援金 1,200,000円
②現状の寮の維持費 2,400,000円
③新しい寮の増設費 1,800,000円
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合計:5,400,000円
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内、②現状の寮の維持費の一部として、1,000,000円の調達を目指します。
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【新人アニメーター寮の歴史】
- 2014年3月に、杉並区阿佐ヶ谷に第1号寮(2名入居可)をOPEN
- 2015年3月に、杉並区荻窪に第2号寮(2名入居可)をOPEN
- 2016年3月に、杉並区阿佐ヶ谷の第1号寮を増設(4名入居可に!)
- 2017年3月に、杉並区成田東に第3号寮(女子寮・2名入居可)をOPEN
- 2018年3月に、第4号寮(女子寮・2名入居可)をOPEN
- 2021年からはコロナ対策として「家賃補助」という形での住居支援金も復活。
- 寮による住居支援と併用しています。
※2014年より以前は、【新人アニメーター大賞】の大賞受賞者に対して、
年60万円の「家賃補助」という形での住居支援を行っており、
こちらも合わせると住居支援者は累計66名に上ります。
20代の若手アニメーターの平均月収は、9万円余り…
市場規模が2兆円を超えると言われ、数多くのアニメ作品を生みだしている日本のアニメ産業ですが、その担い手であるアニメーターを取り巻く労働環境は、低賃金、長時間労働、違法な業務委託契約が横行する過酷な状況のままです。
2015年に日本アニメーター・演出家協会が発表した「アニメーション制作者実態調査報告書2015」によると、20代のアニメーターの平均年収は「約110万円」と言われています。
※月収にすると「9万円」程度です。
入社1年目の新人の場合、「月収3万円以下」のこともあります。
このように極端に収入が低い理由は、多くのアニメーターが作画の枚数単価による出来高制(注) で雇用されており、作画のスピードが早くなり、たくさんの枚数描けて、それなりの収入を得られるアニメーターに育つまでに時間がかかるためです。
(注) TVシリーズの場合、動画の枚数単価は1枚200円程度。
1ヶ月に300枚描いて、300枚×200円で月収6万円。
特に新人が月/300枚も描くのは、かなり大変です…。
また、長時間労働のため、アルバイトも出来ません。
さらに、多くのアニメ制作会社が東京に集中しているため、東京の高い家賃もまた若手アニメーターの大きな負担となっています。
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こうした現状を考え、アニメーター支援機構では、新人アニメーター寮による「住居支援」「絵や作画の技術支援」や、割の良い仕事を新人アニメーターに紹介する「仕事紹介プロジェクト」などの活動を実施してきました。
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【新人アニメーター寮】の持続的な維持・運営にご協力お願いいたします!